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自分なくしの旅


2023年6月29日(木)朝の6:00になりました。

「自分探し」なんかよりも「自分なくし」の方が、よっぽど大事です。

どうも、高倉大希です。




なにかおもしろいことが起きないかな。

毎日のように、こんなことを考えていた時期がありました。


唯一変わらないのは「世の中は常に変わる」っていうことぐらいになってしまうんですよね。

糸井重里、邱永漢(2011)「お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ」PHP研究所


どこかに、本当の自分がいる。

どこかに、運命の人がいる。


どこかに、自分に合った場所がある。

どこかに、楽しい仕事がある。


みつかるかどうかは、運任せ。

神さま、どうかお願いします。


名前は徐々になじんでくるんですよ。わりと早い段階で「この名前を好きになろう」と決めましたし、ほかにはない自分だけの名前があることに、居心地のよさを感じることもできました。

糸井重里、古賀史健(2018)「古賀史健がまとめた糸井重里のこと」ほぼ日


どこかに「答え」がある。

そう思いながら生きることは、非常に辛いだろうなと思います。


なぜなら、自分にはコントロールすることのできないその「答え」に、人生を委ねることになるからです。


起こるかどうかもわからない。あるのかどうかもわからない。

そんなものに期待しながら、生きていくことになるのです。


待ちぼうけ 待ちぼうけ
しめたこれから寝て待とか
待てばえものはかけてくる
兎ぶつかれ 木の根っこ

作詞:北原白秋 作曲山田耕作『待ちぼうけ』の歌詞より


期待が膨らめば膨らむほど、そこから離れることができなくなります。

待てば待つほど、待つことをやめられなくなってしまいます。


こうして毎晩、空を見上げて祈ります。

明日は、なにかおもしろいことが起きますように。


問題の本質は、君が世界のことをよく知らないことではなく、君が自分自身のことをよく知らないことだと気づけば、解決への道が開くだろう。問題の本質は外ではなく、君の内側にあるのだ。やりたいことがみつからないのは、自分の中に「軸」がないからだ。

森岡毅(2019)「苦しかったときの話をしようか」ダイヤモンド社


まだ、みつかっていないだけ。

そう言ってしまえば、楽なのです。


みつけさえすれば、幸せになれる。

そう言ってしまえば、楽なのです。


一個の「私」なんてどうでもいいじゃないか。

松岡正剛(1980)「眼の劇場」工作舎


「自分探し」なんかよりも「自分なくし」の方が、よっぽど大事です。






サポートしたあなたには幸せが訪れます。