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僕が英語コーチになる理由 第2話  "What one likes, one will do well."

『英語コーチ養成講座』の紹介をもらった僕は、そのときはあまりピンときていなかった。

「英語か・・・」

僕は若い頃、1年半ほどアメリカ(LAとハワイ)に留学していた。中高の英語教員免許を持っているし、実際に長年、英語の指導をしてきた。英会話講師、家庭教師、予備校講師、高校教員として。しかし近年は管理職になったので現場からは離れていた。

よくよく振り返ってみると、僕の人生は英語と縁深かったことに気づいた。

中学生の頃、僕は突然洋楽に目覚めた。ヴァン・ヘイレンのサウンドに衝撃を受け、ロックミュージックの虜になった。レコードやラジオから流れてくる曲を聴いているだけで熱く、ハッピーな気持ちなれた。

Eagles, Red Zeppelin, Deep Purple, Queen, Kiss, Doors, Beatles, Elvis Presleyなどなど(とてもここに書ききれない)。

レコードが擦り切れるんじゃないかっていう程、熱心にロックを聴いた。

一番よく聴いたアルバム

高校に入っても真面目に勉強したわけでもないのに、常に英語の成績だけは学年でもトップクラスだった(他は最低で留年しかけた・・・)。

"What one likes, one will do well."
「好きこそものの上手なれ」とはよく言ったものだ。

ただただ、ロックが好きだった。学校から家に帰って、ステレオで好きな音楽を聴いている時間が一番幸せだった。この世にこんな素晴らしものはないと真剣に思った。

僕はいつしかラジオから流れてくる曲の分かる言葉だけノートに書き留めた。Beatles, Elvis Presleyはわりとシンプルな言葉が多かったので聞き取りやすかった。時にはそれを自分で対訳することもあった(見当違いな訳ばかりだったが)。

別に誰にやらされたわけではない。ただ楽しかった。

「いつかアメリカに行ってみたいなあ・・・・」

いつしか、ロックは高校生の僕にそんな夢を見せてくれた。

大学は外語大学や英文科に行くことも考えたけど、名のある大学を目指して見事、玉砕した。結果、滑り止めの大して行きたくもない大学に入った。

そして、僕はその後も真面目に英語を勉強することは無かった。
やがて時代の流れと共に音楽に対する熱も冷めていった。

転機は20歳の時だった。

ヒゲの師匠から「オレ今度しばらくアメリカに行くんやけど、さいとうくん2週間ほどついてくるか?」とお誘いを受けた。

答えは?

二つ返事で「行きます!行きます!!ぜひ、連れていってください!!!」

そして、その初渡米が僕の人生の大きな転機となった。

【続く】



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