フィルデナントひろあき

文章が書けるようになりたいです。 資格試験の論文対策としていろいろ書く練習をしてるんだ…

フィルデナントひろあき

文章が書けるようになりたいです。 資格試験の論文対策としていろいろ書く練習をしてるんだと妻には言っています。 なんであれアウトプットの習慣をつけたい。

記事一覧

妻よ聞いてくれ〜私を構成する5つのマンガと子供に何を読ませるのか問題〜

妻へ #私を構成する5つのマンガ  という企画を見つけたので、これを機に前から話し合いたかった件について書かせていただきます。そう、子供にどんな漫画を読ませるか問…

妻よ聞いてくれ~キン肉マンと私~

せっかく書いたのに妻が読んでくれなかったので。もったいないので公開します。 妻へ  結婚生活に不満はないのです。 私には過ぎた妻であると常々思っているのです。 同…

僕のグレイトジャーニー

 「2019/2/14 長かったフィールドワークも今日で最後。教授に無理やり連れてこられた場所だったけど、やっと仲良くなれた村人たちと離れるのは寂しい。ミゲウの、今度い…

春相撲マゲドン~水入り9番勝負~

そもそも相撲とは誰のものか? 力士の?観客の?協会の? どれも違う。相撲は神事である。 神のものだ。 差し込んだ左手が雷光をまとい、皮膚が熱を持つ。 ゼウスの加護が…

総務部社内恋愛課特命係長鷺ノ宮惣一郎

「いつも階段から二車両離れたところで乗るんです。階段すぐは混んでますし、到着してもエスカレーターが近いから」  仲野は唐突に語り始めた。この新人は3分以上沈黙か続…

オデッセイ、あるいは酩酊の夢

(新宿~、新宿~)  聞きなれた車内放送に目を覚ます。家まであと数駅か。電車の揺れが、俺を再び微睡みへと誘う。 (代々木~、代々木~)  代々木だと!なぜ逆方向の…

リアル、出前します

 2030年!脳科学の発展により人間の能力は拡張され、全人類が何らかの特殊能力を得た未来。発火能力を得たタケシの両親は、それを中華料理に応用。旧人類には不可能な火加…

歩きスマホはやめましょう

「まっすぐ歩いて。躓くような物はない。2分後に爆発。決してそちらを見ないで。125」  右手から爆発音。大きい。 「左側の塀沿いに鉄パイプ。拾って。120」  5も減った…

妻よ聞いてくれ〜私を構成する5つのマンガと子供に何を読ませるのか問題〜

妻よ聞いてくれ〜私を構成する5つのマンガと子供に何を読ませるのか問題〜

妻へ
#私を構成する5つのマンガ  という企画を見つけたので、これを機に前から話し合いたかった件について書かせていただきます。そう、子供にどんな漫画を読ませるか問題です。

何で今からそんなこと考える必要があるのかと言われそうですが、自分のことを思い返してください。思春期の時、親から漫画をお勧めされたとして素直にそれを読みましたか。
読ませたい漫画を読んでくれる時期(それも100%ではありませんが

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妻よ聞いてくれ~キン肉マンと私~

せっかく書いたのに妻が読んでくれなかったので。もったいないので公開します。

妻へ 

結婚生活に不満はないのです。
私には過ぎた妻であると常々思っているのです。
同じ漫画やテレビ番組を観て、月曜日には少年ジャンプの感想を言い合えるのはとても幸せなことです。

ただ、私がいくらおすすめしても手を出してくれないものがありますよね。
今まで観たことがなかったニチアサも、私が観ているうちに時々は一緒に観

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僕のグレイトジャーニー

 「2019/2/14 長かったフィールドワークも今日で最後。教授に無理やり連れてこられた場所だったけど、やっと仲良くなれた村人たちと離れるのは寂しい。ミゲウの、今度いつ会えるかという無邪気な質問が辛い。学生生活の約半分が海外生活。失ったものも大きかったけど、得るものもあった。
全ての人に感謝を!さよならアマゾン。」
 「2019/6/30 地に足がついた生活って最高!やっぱり、根無し草だとなかな

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春相撲マゲドン~水入り9番勝負~

春相撲マゲドン~水入り9番勝負~

そもそも相撲とは誰のものか?
力士の?観客の?協会の?
どれも違う。相撲は神事である。
神のものだ。

差し込んだ左手が雷光をまとい、皮膚が熱を持つ。
ゼウスの加護が強すぎるか。オリンポス相撲代表、ガニュメ錦は自ら発した雷光に顔を歪めるが、四つに組む相手、アースガルズ相撲代表、グングニ丸は意に介さない。こちらも相当な加護をオーディンから得ているとみえる。
両柱とも本気だ。この春相撲マゲドン、勝つも

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総務部社内恋愛課特命係長鷺ノ宮惣一郎

総務部社内恋愛課特命係長鷺ノ宮惣一郎

「いつも階段から二車両離れたところで乗るんです。階段すぐは混んでますし、到着してもエスカレーターが近いから」
 仲野は唐突に語り始めた。この新人は3分以上沈黙か続くと、文脈もお構いなしに喋り始める。
 鷺ノ宮はスマホで報告を打ち込み続けているが、お構いなしだ。
「それで、一ヶ月ずっと同じ時間の電車だったんですけど、なんか変なんです。」
 報告を打ち込み終わり、相槌を打つ。
「変って?」
 興味を持

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オデッセイ、あるいは酩酊の夢

オデッセイ、あるいは酩酊の夢

(新宿~、新宿~)
 聞きなれた車内放送に目を覚ます。家まであと数駅か。電車の揺れが、俺を再び微睡みへと誘う。
(代々木~、代々木~)
 代々木だと!なぜ逆方向の電車に?
 慌てて電車を降りる。寝過ごして終点から戻ってきてしまったか。今度は気を付けなければ。
(沼袋~、沼袋~)
 沼袋!!なぜ私鉄に??そんなに飲んではいないはずだ。
 戻るとかなり時間がかかる。幸い歩けない距離ではない。少し遠いが

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リアル、出前します

リアル、出前します

 2030年!脳科学の発展により人間の能力は拡張され、全人類が何らかの特殊能力を得た未来。発火能力を得たタケシの両親は、それを中華料理に応用。旧人類には不可能な火加減でたちまち近所の人たちを虜にしたのだった。
 だが、そこに現れたのが虚食業界である。客に栄養学的に完璧なサプリメントを飲ませ、精神操作系の能力を持つ店主が最高の食事の記憶を植え付けるという方式で支持を得た彼らは、あろうことか旧来の食事

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歩きスマホはやめましょう

歩きスマホはやめましょう

「まっすぐ歩いて。躓くような物はない。2分後に爆発。決してそちらを見ないで。125」
 右手から爆発音。大きい。
「左側の塀沿いに鉄パイプ。拾って。120」
 5も減った。爆発に巻き込まれたか、それとも見てしまったか。
「3分後に再び爆発。そこからスタート。目を閉じてスマホをポケットに。鉄パイプは両手持ち。10歩進んで真正面に振り下ろす。左に向いて3歩。そこで前蹴り。右を向き30歩全力で走って、振

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