桜山 響詩朗

食品行政を中心にレポートしていきます。 (作成中)

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最近の記事

令和6年度こども霞が関見学デー

令和6年度こども霞が関見学デー(本文1,362文字) 毎夏恒例の「こども霞が関見学デー」が今年も開催されます。合計28省庁・機関が趣向を凝らしたプログラムを企画していますが、ここでは「食」に関係するプログラムをいくつかピックアップします。 <こども霞が関見学デー> 対象は小・中学生および幼児等ですが、各省庁の複雑な業務についても分かりやすく説明されます。なお、一部のプログラムへの参加には指定の方法による事前申込が必要です。 <文部科学省> ■題目: 「さかなクン

    • ゲノム編集技術応用食品について

      ゲノム編集技術応用食品について(本文1,197文字) フィリピン農業省植物産業局(Bureau of Plant Industry, Department of Agriculture;DA-BPI)は2024年6月21日、ゲノム編集技術によって作出した褐変化抑制バナナを非遺伝子組換え(NonGMO)と認定しました。ゲノム編集食品は、日本では2021年に初めて上市されています。 9月 GABA高蓄積トマト(シシリアンルージュハイギャバ) 10月 可食部増量マダイ(22世紀

      • 第440回 消費者委員会本会議 概要

        第440回 消費者委員会本会議 概要(本文1,487文字) 内閣府は、令和6年7月16日に第440回消費者委員会本会議を開催しました。本会議では食品表示基準の一部改正(機能性表示食品)についてを含む2議題について意見交換されました。ここでは機能性表示食品に関係する内容のみを取り扱います。 <議題> ・食品表示基準の一部改正(機能性表示食品)について ・消費者基本計画の検証・評価・監視(クレジットカード不正利用防止の強化) <配付資料> ※機能性表示食品に関係するも

        • 【海外情報】ゲノム編集バナナの生産・流通が認可されました

          【海外情報】ゲノム編集バナナの生産・流通が認可されました(本文672文字) フィリピン農業省植物産業局(Bureau of Plant Industry, Department of Agriculture;DA-BPI)は、2024年6月21日付けで褐変化抑制バナナの2品種TRB011001とTRB011002を非遺伝子組換え(NonGMO)と認定しました。この2品種は、イギリスを拠点とするバイオテクノロジー企業Tropic Biosciences社がCRISPR-Ca

        令和6年度こども霞が関見学デー

          第74回食品表示部会「食品表示基準の一部改正(機能性表示食品)に係る審議」 概要

          第74回食品表示部会「食品表示基準の一部改正(機能性表示食品)に係る審議」 概要(本文1,866文字) <概要> 内閣府消費者委員会食品表示部会は、令和6年7月12日14:30から第74回食品表示部会を開催し、「食品表示基準の一部改正(機能性表示食品)に係る審議」を行いました。 <議事次第> 開会 食品表示基準の一部改正(機能性表示食品)に係る審議 閉会 <食品表示基準の一部改正(機能性表示食品)に係る審議> 部会では令和6年6月27日付消食表第528号での諮

          第74回食品表示部会「食品表示基準の一部改正(機能性表示食品)に係る審議」 概要

          BSフジ「プライムニュース」 “紅麹サプリ”問題の深刻化

          “紅麹サプリ”問題の深刻化(本文1,069文字) 令和6年7月4日20時放送のBSフジ「プライムニュース」の中で、「“紅麹サプリ”問題の深刻化&薬不足が続く構造とは 武見厚労相に問う対策」と題し、厚生労働大臣と専門家を交え、深刻化する問題の整理と議論をしています。 <議論の概要> 1. 被害拡大と企業の対応 ・ 小林製薬の紅麹サプリによる健康被害が深刻化。当初報告されていた5人の死亡者は、76人に増加。 ・ 武見厚労省大臣は、企業の報告遅延について怒りを表明。 ・ 唐木

          BSフジ「プライムニュース」 “紅麹サプリ”問題の深刻化

          第9回食品ロス削減推進会議 概要

          第9回食品ロス削減推進会議 概要(本文1,831文字) 内閣府消費者庁は、令和6年7月2日に第9回食品ロス削減推進会議を開催しました。会議には岸田内閣総理大臣をはじめ、自見内閣府特命担当大臣(消費者及び食品安全)、坂本農林水産大臣など関係閣僚も出席し、「2022年度の食品ロス量を踏まえ、今後の食品ロス削減の基本方針の改定に向けた議論」(総理発言)を開始しました。 <議題> 1. 食品ロスの削減の推進に関する基本的な方針の改定の考え方について 2. 「食の環(わ)」

          第9回食品ロス削減推進会議 概要

          【食品安全委員会】食品の安全性の確保のための研究・調査の推進の方向性

          【食品安全委員会】食品の安全性の確保のための研究・調査の推進の方向性(本文3,045文字) 食品安全委員会は、令和6年6月25日に第944回食品安全委員会を開催し、「食品の安全性確保のための研究・調査の推進の方向性(ロードマップ)」の改正(案)について議題提出しました。 改正内容は、科学技術や国際化の進展、国民の食生活の変化に対応した研究・調査の推進です。このロードマップ(案)は、食品安全委員会の研究・調査事業等への応募を検討している方、また、食品安全に関心のある方々に役

          【食品安全委員会】食品の安全性の確保のための研究・調査の推進の方向性

          令和6年度食品表示の適正化に向けた取組について

          令和6年度食品表示の適正化に向けた取組について(本文1,207文字) 内閣府消費者庁は、令和6年6月27日付にて令和6年度食品表示の適正化に向けた取組について公開しました。食品の表示・広告の適正化を図るため、農林水産省および財務省ならびに都道府県・保健所等と相互連携し、食品表示の関係法令の規定に基づく効率的な夏期一斉取締りを実施します。 <取組の概要> 1 夏期一斉取締り 1-1 実施時期:令和6年7月1日~31日 1-2 主な監視指導事項 1-2-ア アレルゲン、期

          令和6年度食品表示の適正化に向けた取組について

          第73回食品表示部会「食品表示基準の一部改正(機能性表示食品)について」 概要

          第73回食品表示部会「食品表示基準の一部改正(機能性表示食品)について」 概要(本文775文字) <概要> 内閣府消費者委員会食品表示部会は、令和6年7月1日16時から第73回食品表示部会を開催し、「食品表示基準の一部改正(機能性表示食品)について」検討しました。 <議事次第> 開会 食品表示基準の一部改正(機能性表示食品)について 閉会 <食品表示基準の一部を改正する内閣府令(案)について> ■改正の基本的な考え方 (1)ヘルスクレームが認められる食品群としての機能

          第73回食品表示部会「食品表示基準の一部改正(機能性表示食品)について」 概要

          食中毒に注意!ぼくもわたしも手洗いマイスターになろう!

          食中毒に注意!ぼくもわたしも手洗いマイスターになろう!(本文2,577文字) 厚生労働省が「食育月間」と定めている6月が間もなく終わりますが、今回は食品そのものから少し外れて、その周辺についての話題です。 食品を扱ううえで最も大切な事項のひとつが「衛生管理」です。食品の衛生管理は「手洗いに始まって、手洗いに終わる」という言葉がありますし、HACCPの中でも手洗いの重要性を示しています。正しく衛生的な手洗いを実施することで、多くの食中毒、特に微生物が引き起こす食中毒を防

          食中毒に注意!ぼくもわたしも手洗いマイスターになろう!

          第438回 消費者委員会本会議 概要

          第438回 消費者委員会本会議 概要(本文1,538文字) 内閣府は、令和6年6月27日に第438回消費者委員会本会議を開催しました。本会議では機能性表示食品についてを含む3議題について意見交換されました。 <議題> ・消費者白書について ・機能性表示食品について ・その他 <配付資料> 議事次第 https://www.cao.go.jp/consumer/iinkai/2024/438/doc/20240627_gijishidai.pdf 資料1 令和6年版

          第438回 消費者委員会本会議 概要

          びわアレルギー事故と、特定原材料類の表示制度について

          びわアレルギーと特定原材料類の表示について(本文2,695文字) 令和6年6月25日の各社報道によれば、山梨県富士吉田市内の11校で給食に供された「びわ」を食べた児童生徒のうち、126人が喉の違和感や目の充血などのアレルギー反応の症状を訴えました。このうち3人は医療機関を受診し、1人が入院しましたが、いずれも快方に向かっているということです。市教育委員会は今後、アレルギー対応に更なる注意を払うとしています。 ■【速報】学校給食で『びわ』提供 児童生徒126人にアレルギ

          びわアレルギー事故と、特定原材料類の表示制度について

          令和5年度食品安全オンラインセミナー「有機フッ素化合物(PFAS)の食品健康影響評価書(案)」

          令和5年度食品安全オンラインセミナー「有機フッ素化合物(PFAS)の食品健康影響評価書(案)」(本文1,562文字) <追記> 令和6年6月25日開催の第944回食品安全委員会においてPFASの評価書がとりまとめられました。またPFASワーキンググループ座長の姫野誠一郎へのインタビュー記事、Q&Aが更新されています。 「有機フッ素化合物(PFAS)」の評価に関する情報https://www.fsc.go.jp/osirase/pfas_health_assessment

          令和5年度食品安全オンラインセミナー「有機フッ素化合物(PFAS)の食品健康影響評価書(案)」

          みどりの食料システム戦略普及について

          みどりの食料システム戦略普及について(本文1,319文字) 農林水産省は、環境政策のひとつとして令和3年に「みどりの食料システム戦略」を策定し、環境に優しくサスティナブルな食料生産活動の普及・浸透を推進しています。 <「みどりの食料システム戦略」とは> 「みどりの食料システム戦略」とは、食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現させるための新たに策定された政策方針です。令和4年には「みどりの食料システム法(環境と調和のとれた食料システムの確立のた

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          食料・農業・農村基本法が25年ぶりに改正されました

          食料・農業・農村基本法が25年ぶりに改正されました(本文4,021文字) 食料・農業・農村基本法は、食料安全保障、環境問題、海外市場拡大などの情勢変化に対応するため、25年ぶりに改正されました。改正内容は、食料安全保障の確保、農業の多面的機能の発揮、持続的な発展、農村の振興の4つの理念を踏まえ、具体策を講じています。 <食料・農業・農村基本法の改正について> ■食料安全保障の確保を基本理念に追加 ■農業の担い手育成、スマート技術導入、農産物輸出促進などを推進 ■気

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