一つ前の記事で、 「キリスト教絵画に親しむためには、いきなり聖書(の日本語訳)を読むのはハードルが高い、「キリスト教絵画入門」などというタイトルの美術の解説本が…
*今回の記事は、キリスト教徒ではない方を念頭に置いて書いています。 「美術鑑賞の楽しみ方をお伝えする」仕事をしていると、時々お客様から感想やご意見をいただきます…
今日は、17世紀オランダの画家、日本でも人気が高いフェルメールの作品「天文学者」「地理学者」について語ります。 (最後に講座の宣伝があります。) フェルメールの作…
私は普段、美術鑑賞が今よりもっと楽しくなる、大人の知的好奇心を満たす講座の講師をしています。 場所は教室とオンライン、両方で活動しています。 今日は、美術鑑賞の楽…
松本佳子
2023年2月16日 15:24
一つ前の記事で、「キリスト教絵画に親しむためには、いきなり聖書(の日本語訳)を読むのはハードルが高い、「キリスト教絵画入門」などというタイトルの美術の解説本がとっかかりとしてはおすすめ」と書きました。ただしこの方法にもデメリットがあります。一つ一つの絵画のテーマに沿ったエピソードを解説することに主眼が置かれているため、「聖書」というひとまとまりの壮大な物語の全体がつかみにくいということで
2023年2月3日 17:01
*今回の記事は、キリスト教徒ではない方を念頭に置いて書いています。「美術鑑賞の楽しみ方をお伝えする」仕事をしていると、時々お客様から感想やご意見をいただきます。その中で、初めてお会いした方からよく聞くのが「印象派の絵は好きだけど、キリスト教の絵はよくわからない」というお言葉です。私の考えでは「よくわからない」=「興味がない」=「好きじゃない」なので、だったら印象派の絵を見て楽しめれば良
2023年1月31日 17:08
今日は、17世紀オランダの画家、日本でも人気が高いフェルメールの作品「天文学者」「地理学者」について語ります。(最後に講座の宣伝があります。)フェルメールの作品は現存するものが30数点ととても少なく、そのほとんどが室内にいる女性または男女を描いたものです。数少ない彼の作品の中でもさらに希少な、男性を一人だけ描いた作品が、「天文学者」「地理学者」です。これらの2作品にはもう一つ特徴があ
2023年1月24日 10:19
私は普段、美術鑑賞が今よりもっと楽しくなる、大人の知的好奇心を満たす講座の講師をしています。場所は教室とオンライン、両方で活動しています。今日は、美術鑑賞の楽しみ方について、思っていることを書きます。美術鑑賞が趣味の方とお話しすると、時々「この絵を見てどう感じればよいのかわからない」という感想をきくことがあります。私は思います、「何も感じないのならそれはそれでいいじゃないか、その絵に興味