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穴の空いた靴下繕って、お前を育ててる〜お金の呪い〜
小学校低学年の頃でした。
祖母は祖父と喧嘩し、子分(笑)の母とわたしを引き連れてストやってたんです。
古くて暗くて狭い離れに移り、わたしは不満たらたらでした。
なんせ寒いし(笑)こたつに入ってるしかないけど、寝転べば硬い畳で体が落ち着かない。本もないし寝転んでるしかない。ちょっと動いたりその辺を見回れば「うるさい」が飛んでくる。昼からほぼ寝てる母と祖母は、ちょっとした足音で「うるさい」と唸りを上げ
この家におりたいならわたしの言う事ききや〜はじめての呪い〜
わたしが覚えている、いちばん古い、人からかけられた言葉がタイトル。
やばいね!
わたしの育った家というのは、少々…かなり特殊で、父が入り婿、しかしわたしが幼いうちに祖母にいびり出され、わたしは祖父母と母に育てられた。
この祖父母というのが…本当に仲が悪くてですね。
玄関マットの方がまだ大事にされていたぐらいで。
このはじめての呪いのときも、ちょうど喧嘩中だったわけで。
まだ幼稚園に
ぼくらはみんな呪われている
「かわいそうに、妹は二重なのにあんた一重ね」「なにデブがめかしこんでんだよ」「男の子なんだから泣かないの」「お兄ちゃんなんだから弟に譲りなさい」「女の子は可愛くないと」
この世は実に呪いに満ちている。
こんな、口にした人間からはなんてことのない、正直よく聞く、ありふれた一言が、それを受けた人の価値観を大きく歪めたり、生涯にわたるコンプレックス、執着になったりする。
かくいうわたしもその一人