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喜び 悲しみ 醜さ 美しさの結晶 生命を燃やして生き抜いた 僕の証達です。
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2024年1月の記事一覧

【枯葉の詩】

【枯葉の詩】

私のうたは地に根ざす

命に根ざして花咲かす

言葉が命を吸いとって  烈火の如く咲き誇る

私のうたはアポトーシス

飽き飽きするほど冷ゆる日に

遥か向こうへと地を張って 笑顔が生る日を追いかける

這いつくばって匍匐前進 回復したら歩き出して

血を吐いたならまた倒れて 這いつくばって明日を目指す

いつかこの身が朽ちたのなら

ぴくりとすら動かなければ

その頃新たな葉脈が黄金色に包まれて

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【豪風の声】

【豪風の声】

ごうごうと風が荒れ狂う

枯れ葉を蹴散らし迫り来る

布団にくるまり身を抱く 僕の元へと訪れる

野太く重い回転の重力は虎の唸り声

起床を急かす母でなく

復帰を急かす父の声

無慈悲に優しい大人らの 分厚く硬い怒鳴り声

布団を擦り抜け 耳元で訴えかける風の声

あと30分 あわよくば 1時間くらいやすませて

かすれた声は風に消え

布団も寝巻きも剥ぎ取られ

ため息で風に返事をし

耳栓を

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【草原の夢】

【草原の夢】

貴女は母か 或いは姉か 或いは可愛い妹か

私ははしゃぎ ぺたぺた歩き 草原の風に撫ぜられる

弁当箱のおにぎりは 塩っけのみの白い肌

艶やかな雲に頬を寄せ 羊の音色に包まれる

三色団子の柔らかな温もりを吸って目を閉じる

さらさらり さらさらり

時折 か細く むず痒く 愛しい香りが広がって

コツンと小さく音を立て 額が2つ重なった

世界に転げ落ちた知恵の輪

どうか永久に放っといて

【酔いの蝶】

【酔いの蝶】

ずうっと酒を飲んでたい 

熱った体で過ごしたい 頭に麻酔を流したい  

酔生夢死の蝶の羽 ふんわりふわりと宙を舞う

頭の痛みは夢に溶け 心は自由に踊り出す

今日の快楽 明日の罪

命の薪に火を焚べる

焦げ臭く言葉が夜に舞う

誰も知らない独り言

星空だけが話し相手

明日は酒をやめなきゃな

悲しませぬよう生きなきゃな

月に飛び立つ蝶の羽

炎に抱かれ宙を舞う

【こころと心】

【こころと心】

春風がペダルを転がし

桜のトンネルに包まれ

青空に吸い込まれた日に

こころは陽射しを見つめてた

耳を澄ませば 麗らかな 少年少女の愛と哀

クレッシェンドの歌声で遠い過去から訪れる

つられて歌う青き歌 涙を流すはこの心

浮世は構わず月を見る

コスモスも果てた冬の旅

また少しすれば春が来て

心がこころを思い出す

あなたの声が聞こえた時

言葉が生命を駆け抜ける

永遠となった一瞬

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【薄味の世界】

【薄味の世界】

スマホは旨味が詰まってる

世界の旨味が詰まってる

笑顔の人から死体まで

世界の全てが注がれる

注がれた鍋を凝視して

老いも若きも下を向く

電車の中から旅館まで

もはやスマホが現実で

花鳥風月は鍋の具材

そうして旨味の奪い合い

そろそろ吐き気がしてきたよ

ギトギトしすぎてもういっぱい

素朴な世界をゆっくりと味わうくらいが丁度いい

お口直しには森林浴 お空と木々が暖かい

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【夜風】

【夜風】

私はもっと生きていたい

生きていたいから歩きたい

億劫だけれど歩きたい

けど生きてるフリはしたくない

虚構と虚無には耐えられない

力を込めて強引に頭と枕を引き剥がす

酒を片手に夜の道 ふらりふらりと千鳥足

想いと夜空はふけるもの

退屈な部屋は可惜夜に

星舞う冷気を我が胸に

私は命を感じてる

今をこころに感じてる

昨日も明日もありはせず

夜空に世界を感じてる

あぁ今だけは

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