ミステリーゾーンへようこそ!!
皆さん、ミステリーゾーンって、知ってますか?
そう、3年前に閉園した、東京の遊園地、としまえんにあった、お化け屋敷のことです。
ここ、出るって言われてましたよね!!
カートに乗って進んでも、私は目をつぶって、ほとんど見ることができませんでした。
何の為に入ったんだか?って感じでした。(苦笑)
ちなみに、としまえんではなくて、アメリカのテレビドラマを連想された方は、映画がお好きな方とお見受けします。
アメリカでは「トワイライト・ゾーン」、邦題は「ミステリーゾーン」でした。
さて、今日はなぜ、こんな話をしたかって言いますと、私が高校生の時に体験した、怪談話、いわゆる、ミステリーゾーンの話をしたいと思ったからです。
普段、交流させて頂いている方数名には、コメント欄でチラッとお話したことはあるんですが、全容をお話させて頂くのは、今回が初めてです。
怖い話が苦手な方は今のうちに。。。
なぁんて、脅かしちゃってますけど、大丈夫です。
結構、巷でよく聞く話のレベルです。
でも、経験した本人には、あれからうん十年経っても、いまだに鳥肌の立つ、怖~い、怖~い、思い出なんでありますがね。
ちなみに、私にしては、かなりの長文です。(3500文字ぐらい)
え~、今からうん十年前なんでありますが、私は、ある一軒家(貸家)に、家族で2年ほど住みました。
当時、父は自営をしておりまして、作業場(兼事務所)と自宅として使っていました家を、改築して、ほぼ作業場(兼事務所)にしてしまいました。
住居部分が少なくなってしまった為、急遽、貸家の契約をした感じでした。
というのは表向きの理由で、どうやら、この家、格安物件だったようなのです。
当時の貸家の相場はわかりません。
でも両親が安いと思って借りてきた家でした。
今にして思えば、いわゆる、事故物件だったからなのかもしれません。
当時、私は高校3年生で、姉は仕事をしていました。
父は自営、母はその手伝いでしたので、家にいるのはほぼ、私と姉がほとんどです。
ただ、父の仕事が暇な時期は、日中でも母がいました。
この家は、2階に八畳間と六畳間の部屋がありました。
階段を昇ってすぐの部屋が八畳間で、ここが私の部屋、奥の六畳間が姉の部屋でした。
ある日の夜のことです。
私の部屋は和室で、布団を敷いて、まさに眠りに就こうとしていたその時です。
私の布団の周りを、くるくると回る影があるのです。
影と言うより、気配と言った方が正しいでしょうか?
私は怖さのあまり、硬直し、声を出すこともできずにいました。
しかし、その影は、相変わらず、私の布団の周りを回り続けています。
恐ろしさで、私は目をつぶってしまいましたが、ふと目を開けると、
ギャーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!
布団の上に男性(おじさん)がいるではありませんか!!!
浮いているような状態で立っている感じです。
そして、静かに私の顔に向かって見下ろしてくるようなしぐさをしたのでした。
私は、恐怖がピークになり、絶叫しました。
ギャーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!
あれ?私の声が聞こえない。
これはどういうことだ?
私はあまりの恐怖に布団を頭までかぶって、目をつぶって、声にならない叫びをし続けていました。
そして、いつの間にか、朝を迎えます。
私は、あれはきっと、初めての金縛りというものだったのだろうと、自分に言い聞かせました。
その後、金縛りの体験はしなかったものの、この家には、通ると、悪寒が走る場所がありました。
それは、私の部屋につながる、階段だったのです。
この階段はとても急で、一気に降りるのは、ちょっと危険な階段でした。
しかし、この階段を通る度に、私は悪寒がありましたから、降りる際には、転ばない程度で猛ダッシュをかけてました。
そんなある日、珍しく母が日中に家にいる日がありました。
たまたま姉もいたので、母と姉と私の3人がそろうことになりました。
そこで誰が口火を切ったかは覚えていないのですが、確か母だったと思います。
母
「私、この家、なんだか怖いのよね。部屋の仏壇が怖く感じるのよ。だから電気つけっぱなしで寝るのよ。」←電気つけっぱなしとか絶対やらない人
姉・私
「え?そうなの?」
私
「実は、初めて言うんだけど、こないだ、人生で初めて、金縛りっていうものを経験したんだよね。なんか、おじさんがさあ、布団の周りをくるくる回って、次は布団の上に立って見下ろしてたんだよね。思いっきり叫んだんだけど声にならなくて、結局そのまま寝ちゃったんだ。」
母・姉
「え~?なにそれ~?怖~い!!」
母
「あらやだ、実は私もおかしなことが何回かあるのよ。仕事が早く終わったから帰ってきて、自分の部屋にいたら、2階から物音がするのよ。バーン!!って。だから誰か(姉か私)がいるのかと思って、誰かいるの?と声かけたんだけど、誰もいないのよね。1人でいる時に限って、その物音が聞こえるのよ。」
姉・私
「え~?なにそれ~?怖~い!!」
姉
「私もさ、うちの階段が怖いんだよね、なんか悪寒がするっていうか。。。」
私
「え?なにそれ、私も。階段、なんか、気持ち悪いよね!!」
一同
無言で何かを察するΣ(・ω・ノ)ノ!
といったことがあったのです。
それから、(怖いから)家族であまりそのことを話さないでいたのですが。。。
ある日、お風呂場で、姉が叫びました。
ギャーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!
何事かと思い、かけつけると、
姉
「ナメクジがいる、ナメクジが!!」
私
「やだ、気持ち悪い!!」
そんなやり取りから間もなく、私も同じ経験をします。
ナメクジなんて今まで見たことないのに、なんでこの家にはいるんだよ?
と、私は不快感でいっぱいでした。
しかし私は、もっと気持ち悪いことを体験します。
この家の地域は水捌けの悪い地域だったので、湿気がすごかったのですが、玄関でゴキブリに何度か出くわしました。
あまりにも出くわすので、ゴキブリホイホイを仕掛けたのです。
驚くなかれ、このゴキブリホイホイに、一日か二日で、ゴキブリが山積みのようになって集まっていたのでした。
もう、あの気持ち悪さったらありません。
一体、この家はなんなんだ?
そんな思いが母・姉・私の胸によぎりましたが、なるべく普通に生活をしていました。
といっても、私はあの金縛り以来、寝る時に電気をつけっぱなしで寝るようになりました。
姉は、私の部屋が(霊的な雰囲気を感じて)気持ち悪いと言い、障子一つ隔ててるだけの部屋なのに、わざわざ障子を閉めてしまうようになりました。
私がコッソリ開けても、気付けば閉められていました。
ある週末、父が珍しく、作業場(兼事務所)で飼っている、犬を連れて帰ってきました。
散歩をする時間がないから、この家で飼うと言って、連れてきたのです。
犬は、1階の庭先に犬小屋を置いて、つなぐことにしました。
その日の夜は、雨が降っていました。
しかし、あろうことか、いつもは吠えない犬が、小屋から出て、ずぶ濡れになりながら吠え続けているのです。
仕方なく家に入れました。
翌日以降も、犬は小屋から出て、吠え続けていました。
これは近所迷惑になると思って、数日後、作業場(兼事務所)に戻すことにしました。
そんなある日のことでした。
母が言うのです。
母
「あのね、昨日ね、隣の家の大家さんの奥さんと話したのね。そしたらね、大家さんのご主人、交通事故で亡くなられてたんですって!!」
私
「え?それって?まさか?」
母
「うん、私が2階から聞こえていた、バーンって、タンスが落ちたみたいなすごい音って、交通事故の衝突音かな?って思って。」
私
「え?じゃあ、私が初めて体験した金縛りの時に出てきたおじさんって、まさか大家さんのご主人ってこと?
姉
「え?階段のあの気持ち悪さって、まさか、大家さんのご主人がいたってこと?」
一同
完全に霊現象と察する。
実は大家さんのうちは、うちとものすごい至近距離で隣り合わせだったのです。
しかも隣り合わせ側に階段がありました。
私達が想像するに、大家さんのご主人は、成仏できてなくて、自分の家とうちの階段付近をさまよっていたのではないかということです。
住んでいる間は、怖いので、これを深く追求して話すことはしなくなりました。
でも相変わらず、母も私も電気をつけっぱなしで寝て、姉と私は階段を猛ダッシュで降りてました。
あっ、書き忘れましたが、私の部屋で布団を干した時、カマキリの赤ちゃんの大群に遭遇しました。
他にも、名前はわからないのですが、甲羅の硬い、すごく頑丈な、よく飛び跳ねる虫が入ってきたりしました。
私の部屋は、一番、虫が入りやすかったと記憶しています。
いわゆる、ミステリーゾーンだったからなのではないかと、今でも思っています。
※この家は、うちが出て以降、誰かが入ってもすぐに出ていってるようでした。なぜなら、私がいた部屋が、すぐに雨戸が閉めっきりになっていたからです。そのうち、いつ見ても、あの部屋は雨戸が閉めっきりになっていました。私が想像するに、ミステリーゾーンは今もなお、存在しているのだということでしょう。
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