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Music × English なエッセイ 【35】

今回の動画


昔、『なんとなく、クリスタル』なんて小説があったし

『限りなく透明に近いブルー』なんて小説もあった。

合わせ技みたいな題名だなと(中身無関係😅)。

Crystal Blue

アンニュイな歌い方が、透明で煌めくようで憂鬱、という相反関係に効いている気がするなと。

歌詞

Do fishes sleep?
In the ocean blue
Do you dream of me
Like I dream of you?

I’ve been searching for something
That feels like we do
Down by the ocean
You feel it too

It’s crystal blue
It’s crystal blue
It’s crystal blue
It’s crystal blue

I’ll take a trip
Right across the sea
If I have to swim
A mermaid I’ll be

I know you’re out there waiting
Under the same moon
Down by the ocean
You feel it too

It’s crystal blue
It’s crystal blue
It’s crystal blue
It’s crystal blue

動画概要欄、ご参照。

試訳

とてもシンプルなだけに、
元の歌詞のアンニュイな美的空間を、
和訳でダメにしそうなのが怖いですが😅

魚は眠るのだろうか?
海の青のなかで
あなたは私を夢見るかしら?
私が夢見るように?

私は「二人なら探すように感じる何か」を
探し続けている
海辺に沿っていけば
あなたもそう感じ取っている 

それはクリスタルブルー
水晶の青
透き通った憂鬱
クリスタルブルー

私は海を渡る旅をするでしょう
泳がねばならぬなら
マーメイドにもなるわ

彼方であなたが待っているとわかる
同じ月のもとで
海沿いに
あなたも感じるでしょう

それはクリスタルブルー
清い蒼
透けた憂い
クリスタルブルー

訳出にあたり考えたこと


良く日本で好まれる(?)、婚姻の喩えに、同じ方向を向いているってのがありますね。

ところが、この歌詞では話者は女性なんだけども、彼女が言うには、どうも離れたところで男が待っていると。

そこに辿り着かないといけない。

でも、彼女に何があったのか、どうも同じ方向を向けなくなりつつあるかのような物言い。

ジョン・レノンだって、スタンド・バイ・ミーをカバーしたくらい、男は恋人や配偶者に、自分の傍(味方)に居てくれることを切望するものだから、この遠方に居る男は、彼女の憂いを帯びた歌を訊いたらもがき苦しむかもしれない。

歌詞にある表現を引いて言えば、人魚になって海をも渡るとだけ言ってくれたら嬉しいのに、we という主語で見出せることって何だろうって探しているとかいう。二人の共同作業が成し得ないかのような離別感。

それでも義務感のような倦怠とともに、海を渡っていきますよと。
澄んでいるのか、濁っているのか。

単なる倦怠期なのか、一歩進んでもう別れる秒読みなのか。

海を渡って、相手の待つ岸辺に、
月下美人として流れ着いたら、彼女は何ていうんだろうか。

単に僕の曲解かもしれないが😅。


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