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【映画レビュー】復讐に燃える血塗れの人魚姫【人魚伝説】の全編撮りきった勢い感が凄いバイオレンスアクション映画

映画【人魚伝説】監督は池田敏春、脚本は西岡琢也、主演は白都真理、上映時間は1時間50分、1984年公開の昭和の日本映画である。

本作を観たのは、映画専門学生1年の頃だ。

いやぁね、観た時の衝撃度エグすぎて「こんなんありなの?」と疑ってしまうくらい予想以上に血塗れで戦ってた。

プシューと噴出する血液、容赦なくぶっ殺される登場人物、そして美しくてエロティックな女性のヌードと前戯もしない痛そうなセックス。

大好きな夫が殺され、濡れ衣を着させられ、逃亡する女性。
レイプされそうになったり、殺人犯として追いかけられてて、「悲劇のヒロイン」通りに物語が進んでいくんだけど、もうとにかく殺す気満々になるところが面白かった。

特に後半の原子力発電所での最終決戦は、大荒れの天気、土砂降りの豪雨の中で、白都真理さんの女優の魂捨てた演技がすごい。どんどん権力者をモリでぶち殺していく。白いワンピースが一気に真っ赤に染る。
よく見てみると照明部のスタッフが光の調整間違えて撮影技師さんっぽい影が写ってんだよね。
いやでもそんな余裕無かったのかも。昭和だから許せたのかも。

雷と風と雨がまるで、独りで戦う真っ赤な人魚を味方しているようだった。

昔の邦画って、凄いな。

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