Fieldism必聴新曲リスト January 2023 (Part.1)
前回の新曲特集はこちらから↓
今月もう半分終わったとかマジですか? いつもお世話になっております。Ryotaです。
先日姫路で新年会兼同窓会Winseth Pre. Re.CREATORS Vol.2があったので遊びに行きました。正月にもチラホラライブがありましたが、正月休みを満喫したかったのでお休みを頂いてたため、今更ながらライブ初めです。
トッパーのColor of Thread以外はほぼ同世代、個人的にも5組中4組が自分が関わった企画に出演経験があるという、普段から非常にお世話になっているバンドしかいなくてずっと楽しかったです。特にWinsethとUnvisionに関しては、2020年に開催した自分の企画 ''Stay Nerd / Stay Emotional'' 以来久しぶりのライブになるので行くっきゃねえよな?って話でした。
2020年のStay Nerd / Stay Emotionalの話はこちらから。なお、次回開催予定は未定です↓
ライブハウスに通い始めて10年以上経つんですが、5年以上バンドが続いていると、就職や進学で環境が変わったりバンドとしてステップアップを重ねる過程でメンバーが脱退したり活動ペースが下がったり最悪解散っていうのはままあることなんですが、半年~1年に1回だとしても自分たちのペースで活動してくれたらやっぱり嬉しいっていうのを再認識させられましたね。
「メンバー予定会わなすぎて5年くらいはライブしない」って主催は言ってましたが、来年も開催してくれることを期待しています。あと、今回は時間なかったので次はゆっくり姫路市内を観光したいですね。
前置きはこれくらいにして、今回も行きましょう。
リストアップの条件ですが、下記2点です。
1. 1/1~1/15にフィジカル/ストリーミング/DL販売/MVのいずれかが解禁された作品(基本的により多くの人にアクセスできる手段を優先します)。
2. フルアルバム or EPのリリース時期がある程度明確にアナウンスされている作品の先行シングル、および既存楽曲のリマスターやカバー等は選出対象外。ただしアルバムのデラックス盤のみetc.に収録予定の楽曲は選出対象。
①Hyuga: セカンドステージ
シングル(1/1)
滋賀県を拠点に活躍しているポエトリーアーティストの最新シングル。身体一つとマイク一本とラップトップ一台でどこへでも駆けつけ、関西圏を中心に月に少なくとも10本以上のライブをこなすその精力的な活動と、叙情ハードコアRocket of the Bulldogs時代から受け継がれている等身大で地に足の着いたリリックには提供があります。昨年末に「第一章の終わり」として盟友であるmogari after euphoriaをゲストに迎え90分のロングステージを完遂しましたが、直近もKEEP AND WALK 15th Anniversary東京編に出演を果たしました。
ソロとして活動2周年を迎え、JMS×渡辺旭(THE NINTH APOLLO)氏の新レーベル 【BUCK PACK REC】へ所属して1作目になる新曲 ''セカンドステージ'' はまさに「第2章の幕開け」にふさわしい作品。年末のFall of Tears & Eversolitudeのレコ発でも最後に披露されていましたが、最後のテンポ変わってからの「戦い続ける君の歌よ~」の全力シンガロングパートは衝撃を受けましたね。個人的に「ジーンズはリーバイス 足元はコンバース バンドTシャツは今日を忘れない為にある」は一番好きなラインです(実際のライブで来ている服もリリックと全く同じです)。
売れるまで自ら禁止していたスタバを浴びるように飲んでいるのかと思いきや、「まだまだいくまで飲めません」と解禁をもう少し先にした様子。しかしGODIVAやタリーズは飲んでる疑惑があるそうです。
②Casey: Great Grief / Atone
シングル (1/3)
イギリス・サウスウェールズ発のポストハードコア・メロディックハードコアバンドCaseyがカムバック。疾走感溢れるメロディックハードコアサウンドをベースに、哀愁を感じさせる繊細でエモーショナルなメロディを生かしたサウンドで活躍していましたが、2019年に一度解散しております。その後Gt. Toby Evansは一時Holding Absenceのツアーギタリストとして、Gt. Liam Torrance & Dr. Max NicolaiはシューゲイザーExit Dreamを立ち上げてそれぞれ活動しておりましたが、昨年末に再結成&活動再開が発表されました。
4年ぶりに帰ってきたCaseyがドロップした新譜 ''Great Grief / Atone'' は、Vo. Tom Weaverが「馴染みのあるあるものに軸足を置きつつも、より成熟した広がりのあるサウンドを生み出すことに挑戦した」と語る正統進化系の楽曲。これまでの作品以上に音像・レイヤー・ハーモニーの取り入れ方からして奥行きのある空間が感じられるサウンドになったかと感じます。しかしながら、バンドの軸である激情とパッションあふれるパートと涙を誘うエモーショナルなメロディの、両極端ながら感情に訴えかけてくるアプローチは全く変わっていません。
再結成とともに年明けからイギリスツアーも実施することが決定しているCasey、Holding AbsenceやParting GiftやAcres好きなリスナーはこのバンドもきっとハマると思います。
③花冷え。:お先に失礼します。
シングル (1/9)
東京を拠点に活動するガールズラウドロックバンドの最新シングル。昨年はC-GATEとの共同企画 ''Bident'' を開催してそのカオスと気迫を見せつけられたのはこのnoteを読んでいる方なら知っているかと思います。元々ポップカルチャーから多大な影響を受けた ''原宿コア'' ですが、昨年は東京国際ミュージック・マーケット(TIMM)のショーケース配信ライヴに出演したり、新日本プロレス所属のプロレスラーである真壁刀義とコラボして過去作「我甘党」の替え歌を「我新日」を披露したりと、日本のサブカルチャーの一端を担いつつあります。
実質世界進出の足掛かりとしてリリースされた新曲「お先に失礼します。」は、EDMサウンドを取り入れた安定のラウドロック・メタルコアでマキシマムザホルモンやヒステリックパニックにも負けないカオスでぶっ飛んでてキャッチーなフレーズが癖になります。MVもOL扮したメンバーが社会人なら経験するであろう様々な理不尽に対して切り捨てていく、コメディ・カオス色の強いMVは必見(メンバーにOL経験はないはずですが…)。さらに ''けいおん!''の平沢唯・ ''ゆるキャン△'' の犬山あおいを演じる声優豊崎愛生までセリフで出演。ごめん情報量多すぎてよくわかんない。
今年は日本を飛び出してオランダやスロベニアのメタルフェスの出演が決まっている花冷え。ですが、個人的にはフランスのJapan Expoあたりに出演してフランスのオタクにハードコアモッシュを煽る絵面が観たいです。
④One Step Closer: Songs For The Willow
EP (1/11)
アメリカ・ペンシルバニア州ウィルクスバリのメロディックハードコアバンドの最新EP。2021年にはデビューアルバム ''This Place You Know'' が人気を博し日本でもRETRIBUTE RECORDSからリリース、パワフルなオールドスクールハードコアを基調としたサウンドにエモーショナルなメロディを乗せた聴けば聴くほど深みにはまっていくような作風は、アメリカだけではなく、世界中のハードコアシーンから要注目バンドと認識されています。そしてこの度、結成以来これまでにないくらい勢いに乗っている状態で新譜''Songs for the Willow'' がドロップされました。
以前先行で公開されたTr.1 ''Dark Blue'' を取り上げた通り、これまで前面に押し出していたエモーショナルな側面をより強調させた作品。今作で特筆すべきポイントはVo. Ryan Savitskiのメロシャウトに近いボーカルアプローチと、疾走感を抑えつつもアップビートにすることで楽曲のありのままのエネルギーを肌で感じられるような展開でしょう。音楽メディアAlternative PressのインタビューでRyanが述べている通り、今作は「旅(ツアー)を続けている人々が抱え持つであろう無常観と不安と葛藤」をテーマにした作品であり、多忙なツアーをこなす彼がどのような心境なのかが垣間見えます。
来月の初めにBLOODAXE主催で日本ツアーを控えているOne Step Closer、4公演帯同だったMurakuMoが最終日以外出演キャンセルになったのは非常に残念ですが、2/2の大阪公演は仕事終わったら遊びに行きます。
⑤POLAR: Everywhere, Everything
アルバム (1/13)
イギリス・ロンドンを拠点に活動しているポストハードコアバンドの最新アルバム。Bring Me The HorizonやWhile She SleepsやBury TomorrowなどUKには世界規模で活躍しているポストハードコア/メタルコアバンドが数多くいますが、レーベルメイトのHeart Of A Cowardあたりと並んで知る人ぞ知る…のようなイメージがあります。2019年にリリースされた前作 ''Nova'' ではArising Empireからリリースされたことも相まって彼らが長い間過小評価されてきたことが証明されつつありましたが、その矢先にパンデミックが発生。長い間不遇のキャリアを過ごしてきました。
コロナ禍を経て''Nova''を超えるべく3~4年ぶりにリリースされた5thアルバム ''Everywhere, Everything'' は、UKのメタルコアの第一線へのステップアップを図った会心の作品。彼らの特徴といえばモダンメタルコアのフォーマットにVo. Adam WoodfordとGt/Vo. Fabian Lomasのボーカルアプローチをフィーチャーしたサウンドで、リバーヴを利かせた男らしいシンガロングパートはまさに「いぶし銀」という言葉がぴったり。その中でもポストロックぽさが醸し出されるTr.6 ''Rush'' はUKのマスポップバンドSignalsのVo. Ellie Priceのfeat.もあって異質ながらも作品に深みを持たせています
また、最後のTr.10 ''Baptism of Fire'' の締めくくり方はディストピアっぽい雰囲気に差し込む一筋の光のような、突き抜けるようなコーラスワークとエモーショナルなリリックでカタルシスを感じます。2023年のマストチェック作品確定。
⑥眩暈SIREN: ミネルヴァ
シングル (1/13)
福岡を拠点に活動しているロックバンドの最新シングル。2021年にはキャリア初のフルアルバム ''喪失'' とシングル ''不可逆的な命の肖像/蒼彩'' をリリースし、昨年は2回に分けてリリースツアーを敢行。その閉塞的で生きづらい現代の若者の共感を集めた厭世的で中毒性のあるリリックと、神秘的かつ直情的な楽曲陣に全筆者が涙したのも記憶に新しいです。直後にそれまで所属していたマネジメントとレーベルから独立したり、Dr. NARAがYOASOBIのサポートを務めている仄雲と同一人物であったことが判明しました。
レーベル・事務所を独立して初のリリースになる配信限定シングル ''ミネルヴァ'' は、代表曲''ジェンガ''を彷彿とさせるような、まさに原点回帰というべき美しさと激しさが高次元に融合された一曲。今作はa crowd of rebellionのGt. 丸山獏がミックスを務めたこともあり、よりラウドロック・スクリーモにマッチした音像になった印象です。個人的にはBa.森田康介のうねるようなベースラインに一番耳を惹きます。あとは所々チャグっぽい刻みが出てくるのも ''ジェンガ'' っぽさを残していて気に入ってます。
すでにライブでも演奏されているようで、先週ホーム福岡で行われた結成10周年記念ワンマンライブ「ワルプルギスの夜」でもセトリ入りしていました。今年もワンマンツアーがあるなら友人知り合い誘って見に行きたいですね。
⑦ten56.: Downer Pt.2
EP (1/13)
ex. Betraying The MartyrsのVo. Aaron Mattsを中心に、Uneven StructureやKADINJAなどフランスのメタルコアシーンで活動してきたメンバー達が集結したスーパーグループの2nd EP。2021年リリースEP ''Downer Pt.1'' で鮮烈なデビューを飾ったこのバンド、彼らのフィールドであるデスコアやプログレメタルコアを基軸にニューメタル・インダストリアル・トラップなどのデジタルサウンドを導入したトレンドの最先端を行くバンドの一つとしても注目されていますが、続編である ''Downer Pt.2'' ではどのようにそれを押し広げていったのでしょうか?
昨年3月に先行でリリースされていたTr.1 ''Yenta'' から打楽器かと思うレベルで極端に低くチューニングされたギターのチャグと不協和音で脳が揺れます。リスナーの期待に応えるかのように激しく咆哮するVo. Aaronのボーカルスタイルも前バンドから全く衰えていません。ただ、言及すべきはTr.3の''RLS''でしょう。ヘヴィネスを強調した前2曲から一転、アンビエントっぽいトラップ調のインストに乗せてAaronがラップ・クリーンをこなす楽曲は作風に幅を持たせつつも一貫性があります。
パーカッシブかつインダストリアルなサウンド・情け容赦ないブレイクダウンと不協和音の連続で緊張感と圧迫感を与え続ける楽曲が多い中、''RLS''を置いた意義は大きいと感じており、あるとないとでは違った印象を受けるでしょう。
⑧Dealer: Show Me The Body
シングル (1/13)
2019年にオーストラリア・メルボルンから彗星のごとく現れ、世界中のリスナーを震撼させたDealerが帰ってきました。ex. Alpha WolfのVo. Aidan Ellaz Holmesを中心にNorthlaneやCapture The Crownなどで活躍してきたメンバーが集ったスーパーグループとして活動していたものの、2回の脱退劇が起こったうえにパンデミックも相まって実質的な解散状態となっていました(結成メンバーのGt. Josh Ang & David WilderはそれぞれPincer+とHEAVENSGATEで活躍中)。しかし、先日再始動と新曲がドロップ。オーストラリアならず日本のリスナーの間でも歓喜に包まれました。
2020年にリリースされたEP ''Saint'' 以来3年弱ぶりとなる新曲 ''Show Me The Body'' は、これまでの作風を踏襲したニューメタルコアスタイルを貫いており、轟く重低音リフと何段階にも渡って落とす極悪ブレイクダウンと90~00年代のニューメタル要素あふれるグルーヴを組み合わせた楽曲は、世界中のオーディエンスが待ち望んでいたようなサウンドでした。ただ、個人的にはデビューEP ''Soul Burn''収録の ''Crooked'' や ''Pretty Stupid'' のような破壊的でキャッチーなブレイクダウンは超えていないなって感じでしたので、そのあたりは今後に期待ですね。
コロナ禍直前にPROMPTS帯同で来日ツアーが予定されていたDealerですが、RNRがプロモーター活動を再開させたあかつきには真っ先に実現させてほしいと思っています(ビザが取れるかどうかは微妙ですが)。
⑨SUBLIMINALS: Bad Lady
シングル (1/14)
大阪を拠点に活動しているメタルコア・ポストハードコアバンドの最新シングル。こちらでも度々紹介している通り、現在の関西メタルコア・ポストハードコアシーンで最も勢いづいているバンドの一つです。昨年はデビューEP ''Catharsis'' をリリースし、R&Bやヒップホップなどを取り入れた予測不能でジャンルレスな音楽性を内包した作品で話題になっただけでなく、その圧倒的なパフォーマンスと演奏技術で平日にもかかわらずデビューEPのレコ発も満員御礼。レコ発は筆者も赴きましたが、あんなパンパンの心斎橋Varon久々に見ました。
そんなノリにノッている関西の要注目株がリリースした2ndシングル ''Bad Lady'' は喜怒哀楽を際立たせた前作とは違い、「男女間の駆け引き」テーマに横ノリでオシャレな要素を強調させた一曲。相変わらず予想がつかない展開の移り変わりに置いて行かれそうになります。そんなぶっ飛んだ曲のコンポーザーを務めているGt. KENCHANのアップテンポなリードギター、PaleduskのGt. Daidaiリスペクトを節々に感じます。直近では ''Neighborhood'' EPをはじめ多くのバンドのマーチやアートワークを手掛けているMai Miyazakiのアートワークも雰囲気にマッチしています。
このバンドに対しては、県外勢との共演の機会が増えてくれればいいなとは思ってますので、今年は何かしらの形で力添えできればなあと思ってます。個人的にはSatylusやSIGHTBACKSあたりが面白そうです。
⑩InFix: RAIMEI
シングル (1/14)
神奈川県厚木を拠点に活動しているメタルコアバンドの最新シングル。コロナ禍直前にEx. KanariaのTakuyaがギタリストとして加入、5人体制になってからも同世代の多くが解散・活動を休止していく中、着実にライブを重ねてきました。昨年は久しぶりの音源 ''STILL ALIVE'' をリリース。アグレッシブと叙情的なメロディを織り交ぜた''Come Back Again'' や、クリーンボーカルのメロディにフォーカスを置いた ''Homes'' など、楽曲の引き出しやクオリティの成長が感じられる良盤でした。
昨年末に脱退したVo. yu-ma & Dr. Naoが最後に参加した新曲 ''RAIMEI'' は、デスコアっぽいリフワークとブレイクダウンのイントロから始まるのかと思いきや、抒情的なメロディックメタルコア単音リフワーク、転調からのスケールの大きいシンガロングパート、終盤は唄うようなギターソロとアウトロの膝付きまで、5分にも及ぶ長尺の曲に多種多様な展開が顔を出す今までの集大成的な作品。アートワークは彼らの盟友であるUnvisionのVo. TERU a.k.a. Lukaが手掛け、MVも前体制のライブパフォーマンスを総括した映像になっています。
昨年「厚木御三家」はメンバーの脱退 or 解散 or 活休など何かしらありこのバンドも例外ではなかったのですが、InFixは体制が整えば必ず戻ってくるのでその時を気長に待ちましょう。
HONORABLE MENSIONS
BANEONE: Beautiful Malice
シングル (1/2)
広島を拠点に活動しているデスコアバンドの最新EP。昨年まではBANE名義で活動しておりましたが、改名したようです。前名義から受け継いでいる妖しげな世界観とテクニカルなドラムワークなどデスコアを基軸としたサウンドはそのままに、より重厚さ/わかりやすさに焦点を置いている印象。特にTr.2 ''Negative Race'' はよりハードコアが強い作風になったかと。8弦ギターが奏でるモッシュブレイクが暴力的な衝動に駆られます。
Stray View: Forget It
シングル (1/6)
2012年から2017年までCrown The Empireでボーカル/ギターを務めていたDavid Escamillaによるソロプロジェクトのデビューシングル。メタルコア・ポストハードコアを基調にどこか懐かしささえ感じるエレクトロアレンジを織り交ぜたサウンドはBreathe Carolinaのメタルコア寄りの楽曲を思い出しました。脱退から5年以上経っても衰えが伺えないスクリーム・クリーンボーカルは流石です。
Houkago Warfare: AKIBA STYLE
シングル (1/6)
前回の新曲特集でも取り上げたbluestspringのフロントマンhisaが並行して活動している韓国・ソウル発デスメタルバンドのEP。バンド名から某軽音部アニメを連想してネタバンドっぽく見えそうですが、実はWithin Destructionと共演した実績があります。ドゥーム・スラッジ要素が伺える生々しくドロドロしたサウンドはbluestspringの作品と同じくSelf Conviction StudioのMix/Masterによるもの。強烈なモッシュグルーヴは間違いなく某軽音部アニメでは採用されません。
Bloodbather: As You Die
シングル (1/11)
フロリダ・ブロワードを拠点に活動しているデスコア/メタルコアバンドの最新シングル。バンドの中心人物であるGt/Vo. Salem Vexのゴス・パンクファッション風の出で立ちからすでに危ない雰囲気が漂っていますが、楽曲も不協和音混じりのリフや90年代~00年代のニューメタル要素からも不穏なのがわかると思います。最後のブレイクダウンには初代Vo. Jeffrey Georgeもfeat.、怒りをぶちまけるようなタフなシャウトは必聴。
The Northern: Hourglass
シングル (1/13)
カナダ・トロント発プログレッシブメタルコアの最新シングル。Invent AnimateやERRAを輩出したTragic Hero Recordsにも在籍していた過去があります。近未来的な世界観とタイトでテクニカルなリフワークはそのソリッドな音像と相まっていかにもカナダらしい冷ややかさを感じますが、時折顔を出すメロディとDr/Vo.のAdam Linkaの突き抜けるようなクリーンボーカルがヘヴィネスとのコントラストを際立たせていています。
Keepsake: There're Only Art Left Of Us Now
EP (1/13)
オーストラリア・シドニー発のメロディックハードコアバンドの2nd EP。複雑なリズムパターンとドラムワーク、疾走感と浮遊感のバランスが両立された繊細かつ流麗なギターワークには定評があります。先行でMVが公開されていた ''Stargazing'' をはじめ、ここぞという場所で突き抜けるようなクリーンボーカルと思わず体が動いてしますブレイクダウンを入れていくのは流石。Being As An Oceanのオーストラリアツアーのサポートアクト(1公演だけですが)も控えているようです。
Mugshot: Dancing on a Pin
シングル (1/13)
アメリカ・カリフォルニア州サンノゼのメタリックハードコアバンドの最新シングル。2021年リリース ''Empty Heaven'' はコアなハードコアリスナーの中でも好評なようで、個人的にも気に入っています。インダストリアルっぽいイントロ、メーターを振り切ったアップビートめの前半から一気にテンポチェンジで落としていく展開は、メタリックな刻みがメインだった前作とは明確に差別化されていると感じました。
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