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Fieldism必聴新曲リスト January 2023 (Part.2)

前回の記事はこちらから↓

 日に日に解禁される来日公演のアナウンスについていくのが一苦労なうえ(良いことではありますが)、その来日公演も半分以上が東京のみっぽくてフラストレーションがたまることが多いです(仕方ないことなんですけどね)。いつもお世話になっております。 Ryotaです。

 昨年の夏ぐらいからマイナーなパンク・ハードコアシーンではなし崩し的に起きていましたが、某レゲエパンクバンドのほうもライヴ観戦ガイドラインを''解''定したのを見ると、徐々に本来の楽しみ方ができるライブハウスが戻ってきましたね。新しく入ったオーディエンスからは「あんな危ない行為やってるやつなんなん」という声が、昔からいたオーディエンスからは「文句言ってるやつ増えてフロアが日和った」なんて言う声もあり、問題が起きているのも事実です。

 KNOTFESTにTHE ORAL CIGARETTESが出演決定したときにメタラーがキレた件も上で述べたこともそうなんですが、自分の意見はこれです。

 お互い歩み寄る必要は一ミリもないし、どうしても対話が通じない相手とは関わらずに全力で距離を置くほうが精神衛生上よっぽどいいと思います。人のものさしは皆バラバラですからね。


前置きはこれくらいにして、今回も行きましょう。

リストアップの条件ですが、下記2点です。
1. 1/16~1/31にフィジカル/ストリーミング/DL販売/MVのいずれかが解禁された作品(基本的により多くの人にアクセスできる手段を優先します)。
2. フルアルバム or EPのリリース時期がある程度明確にアナウンスされている作品の先行シングル、および既存楽曲のリマスターやカバー等は選出対象外。ただしアルバムのデラックス盤のみetc.に収録予定の楽曲は選出対象。

①Optimist: Genom

シングル (1/17)

 仙台を拠点に活動している新鋭メタルコアバンドの最新シングル。先日のライブレポでもご紹介した通り、提婆達多との共同企画に遊びに行った際SFホラー映画じみたヘヴィで底知れない不気味さを感じることで震えがとまりませんでした。昨年はデビューシングル ''Useless'' をリリースしたのち、PROMPTSのツアー仙台編のサポートアクトにも抜擢。さらに不在だったベーシストにMayfly Entrustsのzuuを加え、東京でも定期的にライブ活動を行っております。

 仙台の期待の新星がドロップした2ndシングル ''Genom'' は、「今の日本ではあまりないアプローチを取り入れた」とGt/ComposerのSougoが語る、ニューメタルコアを基軸としつつなんとなく近年のDiamond Constructを彷彿とさせるバイブスを感じました。終盤の地獄のようなブレイクダウンはチューニングが全く分からない、もはや弦楽器が打楽器と化していて火影で鳴らそうものなら音圧がでかすぎて建物が倒壊するレベルに慈悲がありません。ミックス/マスタリングは安定のSurrounding Studio & ドラムアレンジはVictim of DeceptionのDr. KOKIと布陣に隙がありません。

 また、Embody The ChaosのGt. Kazukiが手掛けたキャリア初のMVも併せて公開しており、どう見ても堅気には見えないVo. Kanoの出で立ちも貫録を感じさせます。


②Knosis: 星砕

シングル (1/18)

 新たに誕生した日本のエクスペリメンタル・メタルコア・プロジェクトのデビューシングル。昨年Crystal Lakeを脱退した稀代のボーカリストRyo Kinoshitaと、インターナショナル・ロックバンドSurvive Said The ProphetのVo. Yosh、そしてゼノ・ミクスチャーMade in Me.(活休中)のDaikiによるプロジェクトで、先日オーストラリアのポップパンクStand Atlanticを迎えたSSTPの自主企画 ''MAGIC HOUR'' でもその全貌が明らかになりましたね。昨年末からティーザーは流れていたのですが、企画前に名刺代わりのシングルがリリースされTLは騒然。Ryoの声を待ち望んでいたファンの歓喜に包まれました。

 デビューシングルになる ''星砕'' は、既存の音楽ジャンルの枠に収めることができない次世代エクストリーム・メタルに仕上がっているとのことで、インダストリアル、プログレッシブ、デス・ブラックメタルのサウンドスケープを基軸にしながらも、ヒップホップやEDMのトラックにも共通する手法を用いていてまさに和製Darko USの様相を呈しています。SSTPのツアーでライブに行かれた人はわかるかと思いますが、クリーン/スクリーム/ラップともにRyoのボーカルが一ミリも衰えてなかったですし、むしろどこか吹っ切れたようで伸び伸びとやってる印象がありました。

 上述のSSTPが主催した自主企画ツアーでもStand Atlanticにも劣らぬインパクトを見せつけてくれたKnosis、4月に東名阪ワンマンツアーも計画しているので要チェックですね。

 


③C-GATE: NO FUTURE

アルバム (1/20)

 東京を拠点に活動しているメタルコアバンドの最新アルバム。昨年は結成10周年として活躍の場を一気に広げ、首都圏だけではなく全国のライブハウスを急襲、特に関西には一時月2~3回ペースで来ていた時もあったくらいです。さらに4月には花冷え。との共催 ''Bident'' を、8月には旧C-GATEワンデイリユニオンも含めた10周年記念企画 ''Perfect Sense'' をClub Asiaで開催。国内メタルコアシーンの急成長株として今一番勢いに乗ったタイミングで、満を持して現体制初のフルアルバムがリリースされました。

 アルバムとしては2017年 ''Brightness'' 以来約5年ぶりのリリースになる ''NO FUTURE'' は、現体制C-GATEのこれまでの集大成かつ代表作たる作品。全13曲収録のうち8曲は完全新曲で、スタートからアグレッション全開のTr.1 ''NO FUTURE'' & Tr.2 ''KILL YOU'' で脳を揺らしたかと思えば、Tr.3 ''THE WAY I AM (feat. Matt Fourman from Deadmouth)''でメロディック路線を前面に押し出したりもしてて聴いていて飽きません。個人的には、過去作 Tr.11 ''BE UP IN ARMS (feat. Yasu from Good Grief''が原曲崩壊系で部屋でフルモッシュしました。Tr.4 ''OAO (feat UNMASK aLIVE)''もまさかあんな形で「シーサイドグッバイ」「One and only」のフレーズを聴くとは思わなかった…

 (筆者はバッティングで行けませんでしたが)先日レコ発も兼ねた東名阪リリースツアーを終えたばかりのC-GATE、今月どころか年間ベストアルバム候補疑惑すらあります。

④WHISPER OUT LOUD: CIRCLE OF LOVE

アルバム (1/20)

 東京を拠点に活動しているR&Bオルタナティブ・ロックバンドのデビューアルバム。洋楽ロックを基軸にエレクトロからR&B、ポップス、プログレなど多種多様なジャンルをセンス良く融合したサウンドで知られております。2015年から現在に至るまでボーカルが2回代わっており、ボーカルが空席だったころにCVLTEのAvielをゲストに加えた楽曲をリリースしたり、女性ヴォーカルを加えて活動していた時期もありましたが、昨年7月に現Vo. Motokichiが加入。満を持してデビューアルバムがリリースされました。

 キャリア初のフルアルバムにある ''CIRCLE OF LOVE'' は、上述したWHISPER OUT LOUDのサウンドをこれでもかと体現した作品。直近でMVがリリースされたTr.1 ''Never Grow Up'' や Tr.2 ''Chase'' はVo. Motokichiが作詞作曲を手掛けており、バンドとして「意欲的」と語りながらも違和感なくバンドの作風に溶け込んでいます。Motokichiのソウルフルかつ引き出しの多いボーカルは楽曲のキャッチーなトラックも相まって中毒性が高いです。この手のジャンルはあまり聴かない筆者ですが、最近気が付くとBGM代わりに今作をリピートしています。

 今週末の今池3STAR公演を皮切りに東名阪リリースツアーを敢行するWHISPER OUT LOUD、彼らが提示する ''想い'' や ''愛'' を歌った楽曲陣が、ライブではどのように映えるのか興味があります。


⑤Breakdown of Sanity: Collapse

シングル(1/20)

 スイス・ベルンを拠点に活動しているメタルコアバンドの最新シングル。2000年代~2010年代のメタルコアシーンをけん引してきたバンドで、その抒情的でソリッドなメロデス系単音リフ・硬質で冷ややかなチャグを武器にメタルコアとしての純度を突き詰めたバンドとして伝説的存在となっています。2017年に一度解散したものの、2020年にシングル ''Traces'' を引っ提げて復活。とはいえライブ活動は一切行っておらず、あくまでも音源のリリースのみにとどまっています。

 本格的な復帰が常に切望されているBreakdown of Sanityが前作 ''Black Smoke'' 以来1年ぶりにリリースした最新シングル ''Collapse'' は、リスナーがBoSに期待していることに対してストレートど真ん中な作品であることは言うまでもありません。プログレや民族音楽など実験的なアプローチをとり続けているAugust Burns Redや、メタル・ハードロック路線へ転向してオーバーグラウンドへ進出したParkway Driveなどといった同時期を代表数バンドとは違い、「メタルコア」としての究極系に挑戦し続ける姿勢が、メロディックかつ冷ややかなギターワークや執拗なブレイクダウンに現れています。

 一つ一つのパーツ自体は決して個性的ではありませんが、高度な演奏能力によって詰め込みに詰め込んだ曲展開やギターワークは彼らの一番の強みで、メタルコアとしても一級品でしょう。

 

⑥UNMASK aLIVE: Moon Bride

シングル (1/25)

 京都・福知山を拠点に活動しているポップパンクバンドの最新シングル。昨年は音源リリースこそ5月の ''Perfect Blue'' のみでしたが、年始からGood GriefとのスプリットEPリリースツアーをホームで完遂、さらに6月には大阪赤レンガ倉庫GLION MUSEUMでキャリア最大のフェス ''ONE & ONLY FESTIVAL'' を2日にわたって開催しました。その後もCOUNTRY YARDのツアーに全公演帯同したり、NERDS FESTにも出演を果たしたりなど話題に事欠かない1年となりました。

 今年初の音源リリースになる ''Moon Bride'' は、Gt/Composerのテツヤが「悪いとこも良いとこも出せた2曲」と語る作品で、両曲とも2分強のショートチューンに仕上がっています。Tr.1の''Swindle''は疾走感の中にも哀愁を感じさせるサウンドと刹那的なリリックが特徴的、Tr.2のタイトルトラックはリリックを文字通りに受け取ればラブソングにも解釈できてしまうので、テツヤが「こんな歌詞歌わせてごめん」ってなったのも納得です。ポップパンクもメロディックもオルタナもすべて詰め込んだ作風で、音質も気持ちエモ/オルタナよりでいなためです。

 今月は実質的なレコ発として、テツヤが心斎橋KING COBRAで(2/4)& Vo. KDが心斎橋VARONで(2/19)個人企画を開催するようで、両公演とも18~22歳はチケット代約半額 + 高校生以下は無料という大出血サービスなので学生はこの機会にぜひ遊びに行きましょう。


⑦Sentient: The Truth That's Behind Us

アルバム (1/27)

 東京を拠点に活動している「アンビエント・メタルコアバンド」のデビューアルバム。浮遊感溢れるアンビエント・チル要素と地を這うようなヘヴィネス要素の対比が特徴的なプログレッシブメタルコアサウンドを提示してくれます。一度パンデミックでなかなか活動ができずにいたようですが、昨年Ba.Naokiを加えて先行シングル ''Alone in Twilight''をリリースしたことで活動再開に向けて動き出しました。

 バンドとしても初のアルバムになる本作 ''The Truth That's Behind Us'' は、静と動のメリハリに対する彼らのこだわりを感じ取ることができます。Tr.1の''Alone In Twilight''のアトモスフェリックなイントロからダブルドロップDの超ローサウンドの組み合わせを聴けばこのバンドの何たるかがわかります。少しかすれ気味のクリーンボーカルアプローチが激情っぽさを感じさせるのもポイント。個人的には女性ボーカルをfeat.したバラード調のトラックTr.8 ''Neon'' がお気に入りです。Invent AnimateThe Elijahが好きなリスナーは是非チェックしてほしいです。

 Tr.5 ''Waves'' ではゴシックメタルコアバンドGIVEN BY THE FLAMESのVo. Willianがfeat.。噛みつくような激しいボーカルでバンドのサウンドに花を添えます。


⑧AMИESIA: Surprise

EP (1/25)

 主に大阪を拠点に活動しているメタルコアバンドの最新EP。過去にライブレポートでは何度か言及していますが、SUBLIMINALSSheeSawHarmSleepless With Isabelleらと並んで現在の関西メタルコア/ポストハードコアシーンで活躍しているバンドの一つで、後期REVIVAL OF THE ERADEXCOREにも共通していたヴィジュアル系にも傾倒した出で立ちは、個性派ぞろいの関西でも異様な立ち位置を感じます。

 そんな関西ヘヴィーミュージックシーンの最前線で活躍しているバンドが満を持してリリースした「Surprise」は、まさにタイトル通りGt/Vo. 皇の引き出しの多さに驚かされる作品。DEXCOREやGIVEN BY THE FLAMESやELYSIUMあたりから影響を受けたチャグ系リフと殺意1000%のブレイクダウンで攻めてくるかと思いきや、Tr.3 ''EXCEED'' ではチャラいトラップ・EDMを取り入れたダンサブルなアレンジを展開したりと、聴いていて面白い作風になっています。各メンバー存在感がすごいですが、特にDEXCOREのVo. 架神やMotionless in WhiteのVo. Chris Motionlessを彷彿とさせるVo. Isaraが禍々しいです。

 最近のライブでは諸事情で皇の別バンドTEZELLVEINのTsuyoshiがサポートギターを務めているのですが、ライブの時なぜか男の娘っぽくなってて何かに目覚めそうです。


⑨For I Am King: Crown

アルバム (1/20)

 オランダ・アムステルダムを拠点に活動している女性Vo.フィーチャーメタルコア/メロディックデスメタルバンドの最新アルバム。オランダのメタルコアと言えば昔Sable Hillsと一緒にツアーしていたThe Royalの印象が未だに強いですが、このバンドも2017年にRNR TOURSの手引きで来日ツアーを行った経歴があります。Miss May I近年のFit For A KingPhinehasを彷彿とさせる純度100%のメロディックメタルコアサウンドだけではなく、存在感抜群のVo. Alma Alizadehも特筆すべきポイントでしょう。

 前作 ''I'' から約5年ぶりのリリースになる3rdアルバム ''Crown'' は、結成10周年を迎えたバンドが積み上げてきたものをすべて出し切ったであろう作品。ドラマチックなイントロで始まるTr.1 ''Avarice'' で緊張感のある展開を演出していくところから爆発力のある重厚なアンサンブルとAlmaのパワフルなボーカルが炸裂するのはもはや様式美。当たり前のようにテクニカルかつ正確無比なギター/ドラムが飛び出してくるうえ、全体的にクリーンボーカルを排しているうえブレイクダウンも凶悪なので休まる暇がありませんが、どこまでもクサいギターメロで一生小指と人差し指を立て続けることができます。

 時折ピアノやオーケストラなど大仰なアレンジを加えていくのもメタルとしての純度が感じられます。特にTr.4 ''Pariah'' や Tr.7 ''Sinners'' ではシンフォニックメタルへのアプローチも感じます。

⑩Indication: Indication Demo 2023

シングル (1/19)

 東京の伝説的ニュースクールハードコアバンドState Craftの存在感は今でも語り草になっており、近年は海外はもちろん国内でもWest Side Unityあたりを筆頭に90's原点回帰の機運が高まってきていますが、それを象徴する新しいバンドが生まれました。Ex. Crystal LakeのVo. Veron, BIRTHPLACEのKoba & GV, Sable HillsのKeitaから構成される豪華メンバー、特にBIRTHPLACEとCrystal Lakeの禁断の近親交配はまさにスーパーグループの様相を呈しています。

 突如生まれたニューバンドIndicationがドロップしたデモは、「STATE CRAFTの初期〜中期を思い出させる『あの頃』のニュースクールハードコア」とバンドの自己紹介でも称しているほど、抒情性とブルータルさを組み合わせた厳格で鋭いサウンドを提示しています。個人的には1:40~あたりの細かいリードギターワークが気に入っています。Veronのかすれ気味のシャウトも怖いくらいサウンドにマッチしているし、2:50~の不協和音から落としていく展開はフルモッシュ不可避です。90'sのメタリック/ニュースクールハードコアを感じさせる現代のバンドのなかではInclinationが気に入ってるんですが、このバンドもマストチェック入り確定です。

 デモ音源のリリースにとどまらず、正式音源やライブ活動も計画されているそうなので、5月か9月のBLOODAXE FESTIVALに出るんじゃないかな~とか思ってたりしてます。


HONORABLE MENSIONS

A Curtain of Mist: I
シングル (1/21)

 名古屋を拠点に活動している女性ボーカルフィーチャーポストハードコアバンドの最新シングル。コンセプトシングル3部作の第2弾だそうで、どこか懐かし気なポストハードコアを基軸にしながらも最近のトレンドとなるオルタナティブ路線・近年のKingdom of GiantsInertiaあたりを彷彿とさせるサイバーパンクを彷彿とさせるアレンジも特徴的。後半にはex.「Story of hope」のVo. m!saもfeat。儚げなクリーンと苛烈なシャウトのコントラストは健在の様子。そういえばVo. Bear、MAGIC HOUR大阪公演来てたみたいですね…。


落日と消失: 帰り花
シングル (1/21)

 東京を拠点に活動しているポストハードコア/エモバンドの最新シングル。中心人物であるゆーまはかつてSquall Of Screamにも在籍しており(今でも親交は深いです)、自分の企画 ''Stay Nerd / Stay Emotional'' にも出演いただいたことがあります。女性ボーカル x 叙情 x ラウドロックがかっこいいことは眩暈SIRENWAILING ARIESやSOSがすでに示していますが、このバンドも例外に漏れません。いい加減ライブ観たいので大阪来てくれると嬉しいです。



Crisis Code: Invoke Your Spirit
EP (1/25)

 東京を拠点に活動しているエレクトロニコアバンドのデビューEP。近しいジャンルに位置するHAILROSE(Ba. TAIYOはこちらのバンドにも在籍)と同じく、制作にSEVER BLACK PARANOIAのDaisukeが関わっているそうです。ブレイクコア・ガバ・トランスなどのEDM要素をフィーチャーさせたディストピア感あふれるメタルコアサウンドはまさに ''ELIZA'' 以降ダーク路線に進んでいたSEVER BLACK PARANOIAのエッセンスを感じます。


RAISE ONE'S EYES: KARMA
シングル (1/26)

 岡山を拠点に活動しているメタルコアバンドの2ndシングル。パンデミック前と比べると明らかに減ってしまった中国地方のメタルコアバンドの生き残りで、2020年にはVoid of Visionとの共演経験もあります。同郷のWaveletsLenzを彷彿とさせるプログレッシブにも片足突っ込んだアトモスフェリックなサウンドスケープを提示するモダンメタルコアで大阪・東京のバンドにも負けない確かなポテンシャルを感じさせてくれます。


Allt: Emanate
シングル (1/27)

 スウェーデン・カールスコガを拠点に活動しているプログレッシブメタルコアバンドの最新シングル。昨年リリースされたEP ''The Seed of Self-Destruction'' はモノクロのダークかつ冷ややかな世界観に違わぬソリッドなサウンドで好評を博し、昨年の11月には名門メタルレーベルCentury Mediaとのレーベル契約も果たしました。新しくリリースされた ''Emanate'' も無機質な世界観にどこか「マトリックス」「ブレードランナー」っぽいSF映画のエッセンスを感じさせます。


See You Smile: On Your Mark
ミニアルバム (1/18)

 東京を拠点に活動しているポップパンクバンドの最新ミニアルバム。前作のEP ''HYPE'' や会場限定シングル ''Smoking Kills'' は割と変化球な印象がありましたが、今作は原点回帰/王道をどことなく感じさせるパワフルかつエネルギッシュなポップパンクサウンドな印象。「とにかくお前のやりたいようにやれ」と背中を押してくれるTr.6 ''Do It'' が一番気に入ってますが、他の曲もキャッチーなシンガロングを搭載していてライブで映えることは間違いないでしょう(未だに観れてませんが)。


PURGE: break on through
EP (1/28) ※1/14から会場でCD先行販売開始
↓サブスクないのでCDを購入しましょう。

 名古屋を拠点に活動している ''Realize Central Strength'' 所属ビートダウンハードコアバンドのデビューEP。メンバー全員初心者ながら精力的なライブ活動とスタジオテイクのデモのリリースを経て徐々に話題性が高まってきています。West Side UnityのUNHOLY11と同じ系統の黒フード+バンダナ+手袋が似合う系の極悪ハードコアながらも、時折2ステップなどアップビート要素もあって緩急をつけていくスタイルは差別化が図られていると感じます。






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