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池田貴将著(2012)『動きたくて眠れなくなる。』サンクチュアリ出版

自分を再始動させるには最適な本

年末に退職を決意し転職活動をして、1社からは内定はもらったものの、悩み多く踏ん切りがつかない状態で、昨年Amazon経由で購入していた積読本から、これを選んで読んでみた。

既に休暇消化に入っているため、自宅で過ごすと悶々としてくる状態で、最初の一歩がなかなか出ない状態に陥っている中で、なんとかしたいもがきの中で見つけた本でした。

内容はアンソニー・ロビンズのコーチングに由来するとは思うが、自分の感情をポジティブに持っていくことで最初の一歩を踏み出そうとする人には参考となるのかも知れない。

本書は「ヘンカン:意味づけを変える」から「レンゾク:決断をくり返せ」まで、キーワードとその主旨が簡単に読み取れるように29の内容で構成されている。

わたしが参考になったのは「レシピ:結果を作っている手順」で、行動力のある人は行動する感情の状態を作りやすい人という点。本書で一貫していることは、自分で変えられるところを変えていくことで、自分の行動を生み、それが目標に近づけるということ。そのための行動を起こすために必要なことが「感情」であり、それを良い方に制御させることで行動→決断→結果に結びつけることが出来る点を一貫して説いている。

また、他人の悩み事に関してはアドバイスできるのに、自分の悩み事になると、途端に頭が働かなくなるという、今まさに自分が遭遇しているところにも触れられていた。目標の本当の価値は達成するためにあるのではなく、感情にスイッチを入れるためにあるという点も、今のわたしにはかなり効いたフレーズだった。感情にスイッチが入ったら、人は自発的に動いてくれるとの事。

年末のコタツの中で、一気に読んでしまいました。少しだけ今後の不安を解消でき、ふわふわとした自分の感情を整理することができた。自分の考えが煮詰まっている時に、この分量でこの軽さの本は、むしろ良い読後感だった。

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