『夜更けのおつまみ　ポプラ文庫』ポプラ社　2020年3月刊　201ページ　　森まゆみ（1954.7.10- ）「小皿並べて」　　東山彰良（1968.9.11- ）「俺の生ハム」　　The Rolling Stones "Turd on the Run"　ローリング・ストーンズ『メイン・ストリートのならず者』1972

2024年3月5日 01:11

『夜更けのおつまみ
　ポプラ文庫』
ポプラ社　2020年3月刊
201ページ
2020年11月12日拾い読み
福岡市総合図書館蔵書
https://www.amazon.co.jp/dp/4591166341

「原稿があがった後の枝豆とビール、
秘密のレシピでつくる肴、大切な人との一皿…。
31人の人気作家がおつまみにまつわる
思い出を語ったエッセイ・アンソロジー。
『asta*』掲載を文庫化。
投稿コンテスト大賞受賞作も収録」

「31名の人気クリエイターが語る、
とっておきの“夜更けのおつまみ”。
読んだら一杯やりたくなること間違いなし！
おいしい記憶がたっぷり詰まった
珠玉のエッセイ・アンソロジー。

巻末にはキリンビールとコラボし、
noteで開催したコンテスト大賞受賞作も掲載！」

東山彰良「俺の生ハム」
吉川トリコ「タオルミーナの魚」
西川美和「タジン鍋」
田中啓文「野菜でビールを」
安東みきえ「ミックスナッツ」
寺地はるな「オイルサーディン」
森まゆみ「小皿並べて」
甘糟りり子「海を食べる」
市川紗椰「エンドレス牛丼」
三浦しをん「アクアパッツァ」
岡元麻理恵「栗とサヤインゲンのサラダ」
美村里江「おばあちゃんの洋風揚げ餃子」
柳本あかね「クリームチーズのおかかまぶし」
葉真中顕「俺の神セブン」
蛭田亜紗子「バターの海苔挟みと年月」
オカヤイヅミ「私の育てた冷蔵庫」
和田竜「瀬戸内のいりこ、時々納豆豆腐」
名久井直子「旅先と晩酌」
坂木司「チーズチーズチーズ」
広小路尚祈「おつかれ酒」
芦原すなお「イリコのてんぷら」
綾崎隼「酒と泪と肴とサッカ」
水生大海「“楽”しいおつまみ」
日向夏「一人居酒屋のすすめ」
蝉川夏哉「孤独の枝豆」
望月麻衣「密やかな『儀式』と最高のおつまみ」
前川ほまれ「チャーハンとレモンサワー」
友麻碧「執事を放り出して、唐揚げかトマトか」
倉数茂「変わり豆腐、食べ比べ」
久住昌之「夜ふけ、大豆の活躍」
ブレイディみかこ「博多からイビサまで」
「夜更けのおつまみ」投稿コンテスト大賞受賞作
奥村まほ「葱のにゅうめん」

『asta*』2015年2月号～2019年12月号掲載31篇と
「夜更けのおつまみ」投稿コンテスト大賞受賞作1篇。

『asta*』
という雑誌を手にしたことはありませんけど、

萩尾望都（1949.5.12- ）
『夢見るビーズ物語』
ポプラ社　2009.12
https://www.amazon.co.jp/dp/4591114651
2018年5月31日読了
https://www.facebook.com/tetsujiro.yamamoto/posts/1950603305014299

昨日読んだマンガ。萩尾望都『夢見るビーズ物語』ポプラ社...
Posted by 山本鉄二郎 on Wednesday, May 30, 2018

ヨシタケシンスケ（1973.6.17- ）
『あるかしら書店』
ポプラ社　2017.6
https://www.amazon.co.jp/dp/4591154440
2019年11月15日読了
https://note.com/fe1955/n/n19093052e034

が連載されていた雑誌なんですね。

1954年7月10日東京都文京区動坂生まれな
森まゆみさん
（1955年1月生まれの私と同学年）は
WEB asta　に、

「東京老舗ごはん　大正の味」
を連載されてました。

『東京老舗ごはん
　大正味めぐり』
ポプラ文庫　2018.7
https://www.amazon.co.jp/dp/4591159329
2018年8月14日読了
https://note.com/fe1955/n/n54e73b312e03

「娘が
「私　家を出ようとおもう」という。
「誰かと暮すの？」
うん。
なんだあ。夜更けの飲み仲間を失うのか。

婿となるらしい男がうちにやってきた。
この人よく食べる。
カツオのたたきと、
鶏のもも肉の丸ごとゆでたのを出したが、
箸でずずいとさらって行った。

あわてたふりを見せず、
チーズを出し、
ニシンのスモークを出し、
野菜スティックを出し、
ラタトゥイユを出したが、
みんな吸い込まれてしまう。

窮余のつまみを思い出した。
向田邦子さん［1929.11.28-1981.8.22］の
「何もない時のおつまみ一品」。
卵を溶き、塩をぱらりといれ、
フライパンを熱してごま油を引き、焼いた。

私が手を付けるまもなく、
バキューム青年がさらって行った。
よく食べる男を見るのは好きだ。
でも食費はどこまで上がるやら。」
p.42-48
森まゆみ「小皿並べて」
『asta*』2015年2月号

https://ja.wikipedia.org/wiki/向田邦子

『向田邦子の手料理』講談社　1989.5
https://www.amazon.co.jp/dp/4062043173

読書メーター
森まゆみの本棚
登録冊数5冊　刊行年月順
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11107174

東山彰良（1968.9.11- ）
「俺の生ハム」
p.8-13
『asta*』2015年2月号

「わたしは毎年自分の家で
生ハム［燻製しない長期間低温乾燥骨付き豚腿肉、
イタリア・プロシュート、
スペイン・ハモンセラーノ］
を造っている。

十二月の第一週に仕込めば、
三月ごろには野趣に富んだ肉を口にすることができる。
発色剤などはいっさい使わないので見た目はイマイチだが、
その味たるやイタリヤ人も、ボーノ、ボーノ、
と欣喜雀躍するはずである。」p.11

1968年9月11日台湾台北市生まれ
西南学院高等学校・
西南学院大学経済学部経済学科卒業・
西南学院大学大学院経済学研究科修士課程修了・
西南学院大学、筑紫女学園大学非常勤講師な
テキーラマエストロ（日本テキーラ協会公認）
東山彰良さんの作品を読んだことがありませんけど、

『流』
2015年7月
第153回直木三十五賞受賞
「「タード・オン・ザ・ラン」
2002年第1回
『このミステリーがすごい！』大賞銀賞・読者賞受賞。
『逃亡作法　TURD ON THE RUN』宝島社　2003.4
ベストセラー20万部突破」
https://ja.wikipedia.org/wiki/東山彰良

を知り、へぇ～　と思いました。

"Turd on the Run"
https://www.youtube.com/watch?v=-dP-X9WMXis

歌詞対訳
https://blog.goo.ne.jp/isbstkyk/e/035a9328e1c545a7f77db0a05420efa5

は、ローリング・ストーンズが
1972年5月12日に発売した二枚組LP

Exile on Main St. （邦題「メイン・ストリートのならず者」）
https://en.wikipedia.org/wiki/Exile_on_Main_St.
https://ja.wikipedia.org/wiki/メイン・ストリートのならず者

のC面二曲目なのです！

1955年1月生まれな私は、
高校生の頃（1970-72）、
ストーンズに夢中になりましたから、
Exile on Main St. をリアルタイムで買って
聴いていましたけど、
私より13歳若い東山彰良さんは、いつ頃、
"Turd on the Run"　を聴き始めたんだろう？

The R̲o̲lling S̲tones
E̲xile on M̲a̲in St Full
Album 1972
1:07:39
https://www.youtube.com/watch?v=jqNQifwfufM