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Friday night alone

そとから虫の声が聞こえる
少しずつ涼しくなった

Friday night
ひとり酒を呑む
本当はアイリッシュに
たくさん氷を入れて
ハイボールで呑みたい

安いスコッチを
生温い炭酸で割って
試しに緑茶を混ぜ
呑みながら呑みながら
無理やり仕事する

わからぬ
わからぬ
女の気持ちが
わからん

誘うべきか
脈なしか
あの女の心が
わからん

酒を呑みながら
あの細身の女を
考え考え
燃えぬ熱情と
日頃の女の
仕事姿を
思い浮かべて

言葉少なく
よく働くあの女の
お眼鏡に適うや否や

好きでも恋でもない
ただ一緒にいて
自然な私を
許してくれるなら
あの女でなくとも
よいのだが

なぜあの女の
勤勉な仕事っぷりを
おもわず
目で追うのか

彼女の
普段は隠されている
細く白いその腕を
ああ美しいと
見つめてしまうのか

わかっておる
わからぬ
わかっておる
わからぬ
男の性的衝動は
わかっちゃおる
ただただ
あの女の気持ちが
わからんで苦しみおる

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