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【詩】朝と散歩の独り言

少し眠いけど目が覚める
体を伸ばすと気持ちがいい

朝の空気は気分屋で
澄んだ瞳で誘惑する日もあれば
冷たく僕を拒絶する日もある

起床を何年繰り返しても
気分屋はやはり気分屋で
最近は四等賞くらいがよく出る

眠たいなとか
外寒そうだなとか
まだ時間あるなとか
そういう悪だくみを
無意識に思いつく前に
僕は散歩にいく

外の寒さと互角にやり合うために
何枚も何枚も重ね着する
この時ファッションという言葉は
いつも以上に控えめになる

とにかく着替えて
とにかく靴を履いて
とにかく外へ出る
それさえすれば大丈夫
朝の散歩はほぼ完了
何も考えず歩くだけ
そうするといつも
何かしらを考えながら歩く

いつもと同じ道を
恐らくいつもと同じ速さで
いつも違うことを考えながら

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