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#映画レビュー
four weddings(1994)
ヒューグラントの出世作ともいうべき作品。当時のイギリス映画の中で一番面白いのではないだろうか。主人公は結婚せずに仲人や介添人を経て、結婚の意味を考えていく。4つの結婚式に参加するなかで、一つの別れがある。そこで、結婚という形式にとらわれない生き方もあるのではないかと考え始める。
真実の愛とその愛をどう形にするかがテーマの実は奥が深い映画である。また、キャラの濃い主人公の仲間も必見である。
American REUNION【邦題:アメリカンパイパイパイ】(2012)
シリーズ完結編。アメリカンパイ4が同窓会を中心に盛り上がる。社会人となった仲間たちがまた集まって一波乱。とりあえずいつまでも変わらないなぁこいつら。って笑ってしまうくらいの懐かしさと羨ましさが自分の暗黒青春と重なって物悲しい。フルキャストでここまでの作品が作れるとは流石。シリーズものは大抵フルキャストで過去を引きずる作品になりがちだが、ここでは新たな出会いと、新たな関係、そして初恋の復活。うまく郷 もっとみる
American Wedding【邦題:アメリカンパイ3ウェディング大作戦】(2003)
シリーズ本編第3作。仲間たちが大学を卒業し、ジムとミシェルが結婚する。仲間たちが全員集合とはいかないが、ケビン、フィンチ、ステファラーが集まって、独身最後の思い出を作ろうとする。勿論結婚に対する不安と、心の動きもかなりリアルに描かれている。
この作品の主役は意外にもステファラーだと思う。彼に似合わない純愛に目覚めていく。
低予算で作られたからだろうか。この作品にはシリーズの主要人物が何人かいない もっとみる
American Pie2【邦題:アメリカンサマーストーリー】(2001)
ジムたちの高校卒業から一年。夏休みになり帰京する。
仲間たちがまた集まり、夏の計画をたてる。湖のコテージを借りて仲間たちと共同生活。アルバイトと夜はパーティーの素晴らしい日々を通して、大学で離ればなれになった彼らの時間の経過と環境の変化、そして心の成長と変化をリアルに描いていく。ここでもストーリーが同時進行で複数進んでいく。オズの遠距離恋愛。ケビンの復縁願望。そして、ジムのリアルラブ。青春コメディ もっとみる
American Pie(1999)
最近、落ち込むことが多いので、ハチャメチャな想い出の映画レビューをしたいと思う。
何を隠そうアメリカでティーンズの一大ムーブメントとなった作品アメリカンパイ!である。
American Pieは年頃の男の子、女の子に見られがちな性への興味関心をお下劣さ満点で描いた作品……だけだったら、レビューしません!!
この作品のすごいところはそんな陳腐なエッチ表現と同時進行で「純愛」と「友情」「本当の愛と もっとみる
about a boy (2002)
父親の作った歌の印税で悠々自適に暮らす38歳のWill Freeman。
母親と2人暮らしで、いじめられがちなMarcus少年。
価値観が全く異なる2人の奇妙な友情を通して、人生の孤独と人間関係のあるべき姿を描く。
コメディとヒューマンが混在するNick Hornby独特の世界に引き込まれる。
No man is an island. (John Danne)
「人は孤島ではない」
をテーマに もっとみる
Bridget Jones' diary 【邦題:ブリジットジョーンズの日記】(2001)
たくましい女性の生き方を決定付けた作品。たとえ独身だろうが、太っていようがたくましくいきる女性は本当にかっこいい!!勿論恋に落ちる女性も。様々な恋愛遍歴の末にブリジットがたどり着いた場所とは!?
脇役にコリンファース、ヒューグラント。豪華すぎる俳優陣。主人公のレニーセルヴィガーはイギリス英語習得のため、イギリスの新聞社に数ヵ月勤めたという。何という役者魂だろうか。映画では立派なBritish E もっとみる
High Fidelity (2000)
原作はNick Hornby。イギリスの文豪の著作。中古レコードショップを経営するロブと恋人の破局から始まる。それをきっかけに彼の恋愛遍歴を省みて「どうして自分はふられるのだろう」と元カノに訊きまくるゲスな主人公。画面を通して、僕らに語りかける形式で物語は進む。
映画全体をセンス抜群の名曲で固め、音楽に対するオタク的な執着で様々な問題を起こす主人公のロブ。
どうしてだろう。どこか憎めない彼は今ま もっとみる
月とキャベツ(1996)
山崎まさよしが世に出てきた作品。主題歌はスマッシュヒット。その後シンガーソングライターとしての地位を確立する。
この映画だが、ベタベタのファンタジー……と思いきや、BGMの良さが前面に出たイメージ先行の映画。やはりベタベタのストーリーから想像もできないほどの音楽の世界が展開。結局のところ映画を、見ていくうちに山崎まさよしワールドに引き込まれるように仕組まれているのである。
自分はこの作品で初めて もっとみる
ジョゼと虎と魚たち(2003)
『月刊カドカワ』1984年6月号に発表された田辺聖子の短編小説、またはその作品を含む角川書店刊行の短編集。
足が悪いためにほとんど外出をしたことがないジョゼと、大学を出たばかりの共棲みの管理人・恒夫との純愛とエロティックを描くラブストーリ
2003年に映画化されたが、この世界観に少し考えさせられた作品である。物語は必ずハッピーエンドにはならない。いや、どんな種類の幸せかは私たちの想像の斜め上を もっとみる