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《墨田川舟遊》 MOMATコレクション 東京国立近代美術館

ということで、鏑木清方記念美術館のあとに東京国立近代美術館に向かいまして、鏑木清方&清方一門の作品を見に行きました。

 入ってすぐ、ハイライトのコーナーで、加山又造の《千羽鶴》からの展示替えで、鏑木清方の《墨田川舟遊》が展示中。六曲一双で迫力が凄いです。

《墨田川舟遊》鏑木清方|大正3年 1914|第6回文展

《朝涼》が1925年の作品なので、それより10年以上前に描かれたものなのですね。女性の描き方も清方風の美人画ではなく浮世絵風に見えます。


そういえば舟遊びの絵を何処かで見たよなー、と思っていたら、千葉市美術館で見た鳥文斎栄之展でした。

《川一丸舟遊び》鳥文斎栄之|寛政8-9年 1796-97頃

で日本画の部屋では伊東深水が描く清方像がタイミング良く展示されていました。清方記念美術館で見た小机も一緒に描かれてます。

《清方先生寿像》伊東深水|昭和26年 1951
似てますねー


小机の実物。角の鉄(?)の部分がポイント

でよく見ると、清方の後ろにかかっている絵は鳥文斎栄之!

署名みえにくいですが…

清方は部屋の一番良い場所に飾るくらい鳥文斎栄之が好きだったのですねー。作者の伊東深水からしても、清方先生といえば鳥文斎栄之でしょ!といったところでしょうか。

以下は先日の滴水軒コレクション@千葉市美術館での鳥文斎栄之の《立美人図》。
清方像で描かれるている絵とは違いますが構図は似てますね

ということで、鎌倉から竹橋を梯子して鏑木清方&清方一門を満喫した1日でございました。

美人画といえばもう一枚。北野恒富の《戯れ》が日本画の部屋で燦然と輝いてました。緑の色使いが凄い。

《戯れ》北野恒富|昭和4年 1929

着物の模様と帯のデザインも素晴らしいです。

カメラを覗き込む芸姑さん






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