最近好きだった人のこと。 バイクに乗る人だった。だから、自転車を漕ぐ帰り道は、点字ブロックの上は滑ると言っていたことを思い出す。特に雨の日は。 気を付けなきゃ、と思うその先には必ず黄色のウインドブレーカーが浮かぶ。 仕事終わりの暗い夜道には、そんな些細なことが心に来る。一度も心によぎることもなく終えようとしていても、そんなのはずるい。点字ブロックの話なんて、今後誰が上書きをしてくれると言うんだろう。 いつも無理に出会いを見つけて忘れてきたから、恋はわりと簡単に終わらせるこ
1人でいて不足を感じない、完璧な夜 眠いのに、寝るのがもったいない夜 考えが捗る夜 誰かのためでも未来のためでもなく 今の、私のため、だけに過ごしていい夜 掴めそうで掴めないから起きているような夜 一人暮らしの、夜は寂しい あの手この手を尽くしてもまだ、 そんな思考が染みついて離れなかったけど、 不意に、夜が味方に見えた 夜くらいしか、私たちは1人になれない そうだ、 私はこんな夜がちゃんと大好きだった 言葉が好き、写真が好き、絵が、服が、ご飯が、お部屋が好き
ゆーっくりと、今の2倍くらいの時間をかけてもう一度、ゆーっくりと。 轆轤を回しながら、教室のお姉さんが言ってくれている。 歪んでしまったら、やり直さない限りもう挽回はできないらしい。 人間みたいだな、ってぼんやりと思った。 私は、2番目に大きい大きさの粘土を選び、丸みと深みのある、それでいて末広がり的な形のお皿を想定した。 真ん中だけにちょこんと1品を入れても様になるような、メイン料理やご飯ものも入れられるような形がいい。それに加えてなんとなく、大きく緩く歪んでいるのがい
私は私のことを責任を持って幸せにするし、 その強さで一緒にあなたのことも幸せにする。 恋をする時、私達はもっと自分本位でなければならないのだと思う。 わかるはずもない他人の気持ちを推し量ろうとするのはもう辞めた方がいい。 恋は、自分の幸せのために動かないといけない。恋は、幸せになるためにすることだから。 それに、そのままで好きでいてくれる人を見つけなければならない。 自分を相手にあわせてしまうのはあまりにも勿体無い。 無理をして会ってもらう恋愛は きっと幸せじゃない。 一
最近、人生がつまらないと思うことが増えていた。 そんなはずはないのに気づいたらそういう思考に陥ってしまっていることに、正直焦っていた。 誰かと会い、なんとなく、初めから決まっていた流れかのようにほとんど惰性で飲み屋に入り、適当に酔っ払っていろんなことを有耶無耶にして帰る。そんなことを何度も経験して、ときめかないことにお金をかけるべきではないのも薄々わかっている。 だから、今日は散歩をして帰ろうと提案した。それが結構当たりだった。京セラドームの周りを一周して帰ることにして、
髪を切った好きな人の写真は、仕事終わりの疲れきった私には眩しすぎて、なんだか唐突に、もう会えないような気がしてしまった 眩しいものに惹かれる いつも 自分のことは、月みたいだ、と思う 照らしてくれる太陽みたいな人がいて初めて明るさを放つことができる 圧倒的な与えるエネルギーを持っている人達には、いつも強烈に惹かれてしまう 強烈に惹かれてしまうから、紛れもなく、その人は“太陽”で、それでいくと私は“月”だなあと思う 何度も動画を再生する こんな笑い方をするんだったな、と思い
Twitterもインスタのキャプションも、いつも綺麗なことしか書けない。 だけど、ちゃんと見ている人なんてきっと居ないから、ここでくらいはほんとの心のまんまで書いてみたいと思う。 いつからか、ずっと心の穴を埋めることばっかりを日々の目的にしてしまっている自分に、いつからか気づいてしまった。ちゃんと自覚したのはたぶん、ほんとに最近、3ヶ月前とかかもしれない。感情に出会ったの自体はきっと、1年前の夏。台風の中フェスに行くために車を走らせてくれた友達の、後部座席でひとり、どうしよう
何年かかってもたどり着けない星はそれでも毎日私の見えるところにいて いつでも会える貴方の全部は知り得ない いつか終わる そんな当たり前のことを言うのは無粋だ どうせ全部終わるのに 終わりを自分たちで決めるなんてもったいない だけどそう貴方が決めるんなら、 私も違う道を探そう 人の気持ちは変えられない 私たちにあるのは今だけで、 明日のことや来年のことはわからない 約束なんてしてもしなくても同じだ 破るためにあるとは言わないけれど、 約束で留まってくれるものなど大したものじ
余裕っていうのは、優しさっていうのは、持っている方から持っていない方に流れていくもの。 通勤前、急いで歩く私に道を譲ってくれたあの人は、どこかから作り出した余裕を私にくれた。 優しさというかたちで。 エレベーターを待っていたけれど、スーツケース持ちや子ども連れが並ぶのを見て、階段を探した。 そんな私は、おばあちゃんの作ってくれるカツ丼が待つお家へ向かう。 優しさを最初にくれる人は誰なんだろう。 私はいつも、誰かの余裕で助けられて、その優しさを又貸ししているだけなよう
飲みに行ったあとの、寝落ちから覚めたあとの結局の早起きが何気に好きだったりします。 仕事終わりに上司と飲みに行って、タクシーで領収書を貰って家まで帰る。領収書を貰う、そういうところで社会人になったことを実感したりする。 3連勤の初め、月末の締め。 何だかとても憂鬱な日だった。 仕事先には恵まれている。 上司は人望の塊で尊敬しているし、私より一回り以上年上だけど仲は良く、帰りはいつも笑い転げながら店を閉めて帰る。決して悪くはない。 だけど、一人で頑張ってるような気がして
乾いた目を必死に開けながら、意地でもコンタクトは外さないで、濡れた髪の毛もそのまんまに昨日の幸せをじっくりひとりで噛み砕いて、1人に慣れる、をしてる夜です。 noteはじめてみました。 昨日。 友達と京都に行って、美術館と喫茶店に行き鴨川散歩をした一日。京阪電車に乗り込んだ瞬間から勝ちが決まってたような、完璧な一日だった。 京阪電車の7名がけのシートに座って、2人にしか聞こえないくらいの声で、横並びの席が好きか、7名がけの席が好きか言い合った。 横並びが好きな私と、意外