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もっと自分本位で身勝手でいい


私は私のことを責任を持って幸せにするし、
その強さで一緒にあなたのことも幸せにする。
恋をする時、私達はもっと自分本位でなければならないのだと思う。


わかるはずもない他人の気持ちを推し量ろうとするのはもう辞めた方がいい。
恋は、自分の幸せのために動かないといけない。恋は、幸せになるためにすることだから。

それに、そのままで好きでいてくれる人を見つけなければならない。
自分を相手にあわせてしまうのはあまりにも勿体無い。
無理をして会ってもらう恋愛は
きっと幸せじゃない。
一緒にいる瞬間だけが幸せなのは
多分本物じゃない。


あなたに知り合えたことだけで十分幸せなのだと思えていたあの頃に戻らないといけない。
好きになった瞬間から、相手のことはもう敵と思った方がいい。
完全に一致するわけのない感情を互いに持ち、擦れ合う。
傷つくことが怖いから、つい傷つけてしまう。
今よりもっと幸せになろうと出会いを求めたのに、その目的を忘れる。
誘うのに躊躇いが生じるくらいに
相手のことが大切になってしまったら、いよいよ危険信号だ。
こちらが先に、傷つく準備ができてしまった。


私は、どうしたいのだろうか。
あの日嬉しかったことは、私が会いたいときに相手もそれを楽しみにしてくれていただろう事だ。 

待ってるね〜と言ってくれていた、その言葉だった。
その言葉がない待ち合わせなどは多分意味をもたない。
人は基本的には一人で、一人の時間を彩らない二人の関係など、圧倒的にマイナスだ。


幸せな恋愛の定義は難しい。
相手のことが好きであればあるほど、
苦しい時間も増えて、ぼやけてしまう。 

だからこそその定義は、待ち時間がちゃんと幸せである事だと思う。
大切にされていないと感じるなら、
どれだけ楽しくてもこの人では無いのかもと切り捨てられる強さも必要かもしれない。
大丈夫、少し離れるくらいだ。
出会ったことが無くなるわけではないし、
どんな形であれ、この人にとっても大事にしたい出会いであったに決まっている。
時には、そんな鈍感な勘違いが背中を押す。

私が彼のために何かを頑張ったから、彼が私を好いてくれたわけではなかった。
私が私のためにお洒落をし、好きなものを身につけて、好きなように言葉を発したら、
たまたま沢山笑って褒めてくれただけだった。

それが嬉しかった。
それだけが私の欲しいものだった。
誰にも真似できない私で、
あの人にだけ好かれる私であればいい。


感性が好きと言ってくれた友達がいる。
感性がない、自分の全部が中途半端で気に入らないと嘆いた時に、
私はそんなあなたの感性が、文字が、言葉が好き。
ないものねだりだよ、と言ってくれたのだった。
お洒落だとか、そんな言葉よりも何よりも嬉しかった。

だったらいっそ、見せつけてやろうと思う。


あの人の良いと思うところは、例えば選ぶお店のセンスや、旅行に行ったら楽しいだろうなというところだったり、またそういうところに連れて行ってくれそうな頼もしさだった。
似ているけれど違っている、その加減がちょうどいいと思った。
そういう人はそうそういない。
だからこそあの人にはずっと
あの人らしく居てもらわないといけないし、
私も私らしく居続けなければならない。

弱いときに、頼りたいあの人に、
だけど絶対に頼れない弱さが私を苦しめているのだとわかる。
だけど、そんな無理をしなくてもいい日がきっとくる。自然と身を委ねられる時がくる。
あの日の飲みが、本当に居心地が良くて楽しかったのと同じように。
今は、強くて面白い私しか知らなくてもいい。
そのうち、弱いところを見せてよと、
あちらから尋ねてくれるくらいに強く惹きつければいい。

自分から弱さを見せられない私なら、
無理やりにでも覗き込んでくれるような図々しい優しさがきっと必要なのだから、受け身という最大の傲慢も、この時くらいは許してほしい。


ラブソングや小説の中に答えを見つけるような恋愛じゃなく、新しい歌や言葉を作り出すような恋愛でありたい。そうでなければ意味が無い。

恋愛なんて、大部分が脳の勘違いだと分かりきっている。全部、いつかどこかで誰かがしてきた思いを同じように味わっている。

だから私たちは本を読み、歌を聞いて、誰かの意見を集めたりする。
だけどそれじゃつまらない。
創造性。
私たちの関係も、私たち次第でどうにかなるのだと思っていたい。
すでにある結末に収束するものではなくて、無限に広がりゆくものであれと願う。

生まれる感情にいちいち私が名前をつけていくことができたら、
もう二番煎じにはなり得ないだろう。
それができる私は、きっと誰かが選びたい私であるはずなのだ。

散々振り回してやればいい。
でも会えば絶対に楽しませてみせる。
好き勝手に私らしく振る舞って、会いたい時に自分勝手に誘えばいい。
何を考えてるのかわからない彼に、
何を考えてるのかわからないと思わせたらいい。


こんなことを考えているのはきっと私だけだろう。
だけど悲観しなくていい。
こんな私だけれど、こんな私だから良い。
そう思われるべき私でもあるのだから。

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