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寝落ち

飲みに行ったあとの、寝落ちから覚めたあとの結局の早起きが何気に好きだったりします。

仕事終わりに上司と飲みに行って、タクシーで領収書を貰って家まで帰る。領収書を貰う、そういうところで社会人になったことを実感したりする。


3連勤の初め、月末の締め。
何だかとても憂鬱な日だった。

仕事先には恵まれている。
上司は人望の塊で尊敬しているし、私より一回り以上年上だけど仲は良く、帰りはいつも笑い転げながら店を閉めて帰る。決して悪くはない。

だけど、一人で頑張ってるような気がしてしまうこともある。
同世代の仲良しのアルバイトの子とは同じ時間には帰れないし、休憩が私にだけ回ってこないこともある。昼休憩、お先に失礼しますの声に、はーいなんて返事をしながら合わないお金を数えている時、そのお気楽な声に少しだけ気持ちがピリついてしまうこともあった。

同じ立場で、同じ目線で、同じ条件で苦労している人がいればもう少し楽なのかなと、一人で店の看板を下ろしに行く時なんかに思う。
目線は同世代のアルバイトの子たちと同じなのに、立場は年上の社員達と同じということの重さ
が、一人では抱えきれない時があった。

仕事終わり、今日までの1000円の券を握りしめながら一人で向かうつもりだった鳥貴族で、初めて上司と一緒に飲む夜。
仕事終わりのお酒は簡単に酔える。好きな人に会いたくなるから飲みたくなかったお酒も、昨日は大丈夫。明日の仕事のためのお酒だった。

連勤を乗り越えるための方法、それは仕事以外の空き時間を沢山作ることだと思っている。
寝落ちから目覚めてお風呂も着替えもひと通り終わらせるともう、外はしっかり朝だった。しとしとと雨が降っていていつまで経っても白い外の景色が、今日はとても心地良い。
寝落ちから覚めたあとの猶予の時間は、頭がすっきりとしていて、まとまらなかった脳内を整理するのにちょうどいい。

状況はなんにも変わらないけれど、偶然訪れるこんな幸せな瞬間でまた頑張れたりするから不思議だなと思う。
余裕があったら早めに出勤して、上司を驚かせるのもありかもしれないな。
そろそろコーヒーをいれて、少しずつ身支度をしよう。
11月、ちょっとだけ気持ちも新しい。
できれば、いい月にできたらいいなとおもう。

読んでいただいてありがとうございました。
今日もお仕事の方、頑張りましょう🕊


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