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幸せへの向き合い方4-感情は存在意義そのもの

私の経験に基づいた幸せに向かうためのヒントを書いています。

今回は自分の感情に目を向けると、自分のことがわかってきて、自分にとって大切なこともわかるようになる。それは幸せにつながることだよ、というお話です。

感情をなくしていた日々

これまでのお話にも出てきましたが、私の親の場合、アダルトチルドレンを生む親のチェックリストは90%以上あてはまってました。つまり今で言うところの毒親です。
物心ついた時から、何をしても怒号が飛ぶので、自分がしたことも話さなくなったし、したいことを言っても何かしら長ーーーーい説教が返ってくるので、何も言わなくなった。
家では私は何も言わず、何もせず、親の顔色と足音を窺って、できる限り数時間の説教や叩かれるのを少なくするためにだけ行動する。
それが普通でほぼ毎日でした。

就職してから自分の昔の写真を見て気づいたのは、全く笑っていないなー
ということでした。特に家族写真。

表情もなくなり感情も殺しすぎてなくなっていました。
理不尽さに対する怒りの感情だけはありましたけど。
人間って防御反応を色々持っていて、あまりストレスを受け続けるとそれに耐えられるように本能的に回避したり、他のことで埋め合わせたりすることも後から学びました。
いちいち真に受けてると心が壊れるから、無でやり過ごしてたんでしょうね。
今から思うとほんとに冷めた無感動人間だったと思います。

感情をとりもどす

25歳の時、うつをなんとか快方に向かわせ、やっとこさ修士を卒業できて、治りかけで就職しました。
まだ完治してなかったし、新しい環境に行くのは不安もありましたが、幸い同期がとてもいい人たちで、私の過去を知らないのでそのままの私を受け入れてくれました。
そのおかげもあって、最後は一気にうつが快方に向かいました。

好いてくれるひとがいる、飲みに誘ってくれる、
知的で楽しい話がたくさん生まれる、
年上の先輩もかわいがってくれる。
そんな環境のなかで
私はだんだんと感情が出せるようになり、
さらに自分でも気持ちや表情に出すように努力していました。
それはうつの時に感情は言葉や声、表情に表現した方が相手だけでなく自分もより大きく感じるということに気づいていたからです。

だから、嬉しいことは嬉しいと言い、
楽しい時は大声で笑い、
褒められたらありがとう!と受け止めて、
悲しいことや悩んでいることは素直にそう伝えて、
人と感情を共有することで、
だんだんと自分の感情が戻ってくるのを感じていました。

感情は自分の輪郭をつくる

そうすると、不思議なことに
私はこれがとっても嬉しいんだ、
こういうことは悲しくて傷つくんだ、
こういうことができるとやりがいを感じるんだ、
人のこういうところが好きなんだ、
と、
自分の価値観や好き嫌い、心地よいものと悪いものがはっきりしてくるのでした。

つまり、自分にとって本当に幸せを感じることや
大切なことが浮き彫りになっていく。
それはまさに私ってこういう人だ、と
自分の輪郭をくっきりさせる作業のようなものでもありました。

自分の感情は自分の価値観や本能や嗜好で動くので、当たり前と言えばそうなのですが、
自分の感情を大切にするということは、自分を尊重して大切にすることだし、
今その瞬間の幸せを最大限に享受することでもあると思うのです。
つまり、
感情って自分の存在意義そのものだなと思うのです。

だから、この世の全ての人にもそれぞれの
自分の感情に目を向けて、最大限に感じる、表現する
ということをおすすめしたいです。
ポジティブな感情はもちろん、ネガティブな感情にも目を向けてあげて、私はこういうことを感じる人間なんだって、確認してみて下さい。

そして、あなたの感情を大切にしない人とは一緒にいないようにしてください。
(このことはまた別の投稿で詳しく書きます。)
それは幸せをたくさん感じるための一つの大切な方法です。

また次の幸せへのヒントも読んでみてくださると嬉しいです。

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