政治の話が荒れる理由(3891文字)

正確に言うと、
「政治の話をするから」荒れるのではなく、
「よくわからないことを喋るから」荒れるのだけどな。

たとえば僕のプロフィールにあるとおり、
改憲派=改革派は「言葉の定義として」左翼に分類されるから、
僕という存在は誰がどう言い張ろうが、分類上は左翼でなければならない。

これは「言葉の定義の問題」だから「政治思想の問題」じゃない。

なのに恐らく、
改憲派であり経済的にもドがつくリベラルな自民党ですら、
右翼だの極右だのと思い込んでいる人が大勢いるだろ?

言葉の定義として、自民党は政治的にも経済的にも改革派左翼なのだから、
自民党が右翼に見えてる人は、
致命的にアタマが悪いか、根本的に間違えているか、になってしまう。

繰り返すけど、
それは政治思想の問題じゃなくて、価値観や好き嫌いの問題でもなくて、
言葉の定義の問題でしかない。

言葉の定義なんて、
感じ方や受け止め方で決まるものじゃないし、
各個人が好き勝手に決めていいものでもない。

ネットスラング、身内でしか通じないあだ名、
そういったものであればまだしも、
辞書に載っていて、他人と共有するための言葉は、
定義が既に定まっているのなら、それを勝手に改変してはいけない。
ルールも理性も法治主義もクソもない、そんな人とは会話もできないだろ?





・・・・まあ、それはあくまでも一例にすぎない。
でも本質は同じだ。

正しく知っているかどうかの問題であり、
好きか嫌いかの問題ではなく、
そう信じたいかどうかの問題でもない。

政治の話が荒れる理由は、
政治思想が割れるからではない。

デマやプロパガンダ(政治的宣伝)を垂れ流すために、
庶民に正しい論理的認識や政治的知識を持たれては困るからと、
根源的な知識量の差が露呈して恥をかいてブチキレる阿呆が、
せっせと話題を検閲・弾圧ないし整流しているからだ。





政治の話は荒れるからヤメロと言い張っている奴ほど、
いわゆるネトウヨを嫌い、
いわゆるパヨク思想を垂れ流していることにはお気づきかな?

自分たちだけが政治的主張を行ってもよいという、
特権階級気取りでいるから、
大嘘を怒鳴って萎縮させ、支配し洗脳させた結果、
全共闘だの安保闘争だので、火炎瓶を投げれば国がよくなるとほざいた。

わずか半世紀前の日本では、
火炎瓶を投げれば日本がいい国になると信じていたバカどもが、
当たり前のように政治の話をしていたんだぜ?

荒れるのは政治のせいじゃなくて火炎瓶のせいだろ?

あるいは、
火炎瓶を投げても国がよくなるわけがないという、
当たり前なことすら理解できない阿呆のせいだろう?

どのような政治思想があろうが、なかろうが、
火炎瓶を投げて国がよくなると思う人とは、
そもそも会話なんか成立しないだろ?



政治の話をするから荒れるんじゃあ、ない。

論理や知識の正誤の問題にすぎないのに、
無知がバレて恥かかされるのが嫌だから、
荒れると言い張って、
自分がついていけない、
「マウンティングできない話題を封殺しようとしている」だけだ。

だから、
自分の好きなことや得意なことの話は、
頼まれなくたって垂れ流すくせに、
興味がないことや知らないことの話題には、
そもそもアクセスしようとさえしないだろ?

僕も、あなたも。

まんべんなく情報収集しろ、
メディアリテラシーを磨け、
偏った情報媒体だけから知識を吸収するな、
そんな寝言をほざく奴らこそが、
中立気取りをして、
特定の思想の持ち主を排斥しているだろう?

日本死ね、ネトウヨ、トランプ信者、まあ何でもいいけど。



自分たちが好き勝手に場を支配したいから、
自分たちに従わない奴の発言権を奪いたいだけ。

無能しかなれないことに定評のある、
「共産主義者」のドクトリンなんだよね、本質は。






たとえば今の日本はインフレかデフレかといわれれば、
どうあがいてもデフレでしかない。

少なくとも諸外国のインフレ率には遠く及ばないし、
消費性向が冷え込んでいるのは、
調査をするまでもないくらい誰もが共有している感覚なのだから、
数字が増えているからインフレだ、なんて絶対に言えない。

インフレってのは未来に希望が持てる状況のことを指すから、
来年には昇給してるはずだと誰もが思っているなら、
コロナ給付金の10万円は、誰もがすぐ消費してしまっているはずだ。
しかし現実は、大半の人が貯金に回した。

それこそ、コロナのせいで明日の仕事もわからない状況で、
10万円をホイホイと使ってしまうのもちょっとアレな感覚だし、
それ以上に「何かあったら巻き返せない」と思っているから、
消費ではなく貯蓄に回したわけだろう?

それと対照的な価値観として挙げるが「アメリカンドリーム」ってのは、
インフレが前提になった価値観だろう?
頑張ればうまくいくと信じるフロンティアスピリットってのも、
日本と違って土地が余りまくってるからこそ言える。
色々と盛大に失敗しても遠くの土地でやり直せば、
人間関係の刷新も楽勝だからな。

事実、アメリカの自動車産業が衰退するにつれて、
都市から雇用も豊かさも失われた一部地域では、
治安の悪化した旧都市部を丸ごと放棄して、
郊外に新しく都市を構築しているくらいだからな。
やり直せて、インフレが続くと信じているから、
そんなふざけたマネができる。

平地というか、居住可能な面積が少なく偏っている島国の日本では、
やり直せばいいという安易な発想であちらこちらに迷惑をかけると、
遠からず誰からも信用されなくなって詰むから、
そういうわけにはいかないってのもあるけどね・・・

まあ、それはいい。

ようは、インフレとデフレっつっても、
金融的インフレと家計的デフレは両立しうるわけよ。

今の日本は個人資産の80%以上を50歳以上が独占しているせいで、
お金を動かしたいなら、50歳以上を動かさないといけない。

そして彼らの退職金をつぎ込んだ株価が好調に推移していても、
そのいっぽうで増税が実施され、人件費は増えず、
非正規雇用が増え、正規雇用枠は半減(地方公務員)し、


20代と30代の個人資産は、合計しても全体の5%にさえ満たない。


彼らの3割は生涯独身だと推定されており、晩婚化も進んでいる。
独身未婚の男性の8割以上が平均収入以下だと判明しているのだから、
お金がなくて将来が不安で、
女や子供を守ってやれる自信がないからと、
自主的に恋愛市場から身を引いているのは、
既に推定的事実として明らかにされている。

では女性が働いて稼ぐという甲斐性はないのか? ない。
女性が男性に求める条件のうち一番強く切実なものが経済力だから。

当たり前だけど、出産するときは一時的に離職しないといけない。
だから女性は男性の収入か、自分の貯蓄に頼るしかない。

でも、どうせ一時離職が不可避なら、
そのまま女性が家庭に入って育児と家事に専念するほうが、
いちいち男女両方のキャリアを中断させるよりも効率的。

だからこそ古今東西、富裕層の嫁は仕事をせず育児に専念する。
欧米の富裕層の嫁も、大半は美しいだけのマヌケか、
さもなくば同程度に高学歴な才女だと相場は決まっている。

日本の専業主婦も高学歴な女性が多く、
夫との出会いは大学、ないし学歴の足きりがある大企業でしたという、
そんな人たちが、優秀な人材を再生産して、社会に貢献している。

結婚に悩んでいる男女はそもそも、
養育費・教育費が最大の懸念材料だと、大半が口を揃えているのだから、
優秀な女が基礎教育を行うことで教育費を削減するのは、
非常に合理的だといえ



・・・・・・だいぶ話がそれたが、まあ、うん。

インフレなのかデフレなのかって話題は、
「若者のナントカ離れ」という単語すら、
出尽くして飽きられて久しい現在にあって、
一番家や車が欲しい世代が買い控えているのに、
いったいどこがインフレなんだ、という話であって。

だからデフレ。失われた30年。
1969年以前に生まれた勝ち逃げ世代の幸せしか考えてない。

それって要するに、
インフレだと感じてるかどうかの問題じゃなくて、
インフレだと言い張るには矛盾が多すぎるという、
事実認識や現実に対する把握能力の問題だろう?





ああ、ちなみに。
僕はアベのことをゲリだのホモだのと罵倒するが、
春節中国人観光客ごとコロナを呼び込んだばかりか、
そもそも観光立国などと言い始めたアベの、
「その種の政策を」評価する気が微塵もないからであって。

僕はアベ信者ではないし、自民党に投票したこともない。
地元の選挙区にいる自民党候補が売国奴の類だからな。

かといって、立憲民主党や維新など、
コロナを政治利用しようとして盛大に失敗した、
売国奴未満の国賊スパイの類なんて、もっと支持しない。

支持政党がないし投票にも行かない理由は、
信任に値するだけの候補者がおらず、
少なくとも投票したいと思えるだけの条件が揃わないからだ。

つまり、僕は政治的に見れば「支持政党がない」わけで、
かといって政治的に無知なわけでも無関心なわけでもないし、
アベなんか信任する気もないし、
アベガーと怒鳴っているパヨクに媚を売るつもりはもっとない。

だから、政治的な話なんかしたくもない。

そもそも以上の話は、政治的思想や好き嫌いの問題ではなく、
知識や論理を正しく認識できているかの問題だろう?




政治の話だから荒れるのではなく、
自分の無知がバレかねないから荒らす、のだよな。

別にアナタの無知など咎めはしないさ。
根源的に間違えていたのなら、
陰でこっそり恥じて学び直せばいいだけだ。

better late than never(遅くてもやらないよりはマシ)。

過ちて改めざる、これを過ちという。




何かの話題でマウンティングがとりたいなら、
もっと必死にならないとダメですよ、というお話でした。