「おうちミュージアム 額縁柄のきせかえポストカード袋セット」をつくった話。
こんにちは。ミュージアム部 部員のアヤカソンです。
ミュージアム部公式Twitterを担当しています(現在は2代目担当にバトンタッチ済み)。
先日、なんと250いいねをいただいた(ありがとうございます)記事「それでも私は、ミュージアムでポストカードを買う」の最後で予告させていただいた「おうちミュージアム 額縁柄のきせかえポストカード袋セットの会」のウェブ販売を10月9日から開始しました。
ポストカードを毎回30~40枚買ってしまうポストカード好きが、人生で初めて商品企画に挑戦し、「額縁柄のきせかえポストカード袋」をつくることに……その背景や、楽しみ方、こだわりポイントについて、少しお話をさせてください。
ポストカードを、展覧会で観たあのときのように
「ポストカードのようにコンパクトで、飾れて、保管できて、贈れる額縁」としてお使いいただける、両面に様々な額縁柄がプリントされたポストカード用保護袋です。ミュージアムショップで購入したお気に入りのポストカードを入れて、展覧会気分でおうちの壁に展示したり、付属のインデックスを付けて保存したり、友人へプレゼントしたりと、おうちにあるポストカードをミュージアムのように、「額縁」を通してもっと楽しめたら!という思いを込めてつくりました。
ミュージアムで買ったポストカードのほか、大切なアイドルや推しキャラのブロマイドやポストカードを入れて尊ぶ、思い出の写真を入れるなど、お好きな用途で楽しんでいただけたらうれしいです。また、額縁、アートフレームを買いたいけど、どれにしようか決めかねている(私もその1人)という方は、シミュレーションにお使いいただければと思います。
▼フェリシモで販売しています
柄は全部で12種類(1回のお届けは4種類)。インテリアや絵画に合わせて着せ替えが可能なCLASSIC(クラシック)、GORGEOUS(ゴージャス)、MODERN(モダン)という3つのテーマから、1枚で表裏2つの柄が楽しめるポストカード袋が2種類(4柄)×5枚、合わせて10枚届きます。
サイズは縦16cm(160mm)×横10.8(108mm)なので、
はがき(第二種郵便物)に分類されるポストカード(長辺140mm〜154mm、短辺90mm〜107mm)が入るサイズです。
ちなみにミュージアムショップなどでポストカードが入っている袋の厚さが平均30~40ミクロンなのに対し、今回は約2倍の厚さがある60ミクロンの素材を使用しました。大事なポストカードもばっちり保護できます。
(袋の厚さはポストカード好きとしてはこだわりポイントなのですが、ニッチすぎてカットされてしまったので、noteではご紹介させてください笑)
【きっかけ】展覧会で買ったポストカードを見返して気づいた「○○」の偉大さ
flickr by Philippe Vieux-Jeanton
「おうちミュージアム 額縁柄のきせかえポストカード袋セット」を企画することになったきっかけを。
2020年2月16日、大阪あべのハルカス美術館にて大好評の中終了した「カラヴァッジョ展」を、私もミュージアム部のメンバーといっしょに観に行きました。作品を史料やカラヴァジェスキ(継承者たち)の作品を織り交ぜながら、カラヴァッジョの芸術と人生を辿り、作品だけでなく人間性にも魅了される、すばらしい展覧会でした。その中から琴線に触れ、学びをくれた絵画のポストカードをたくさん買って帰ったのですが、家に帰って見返すと、違和感を感じます……。
その正体は「額縁」でした。カラヴァッジョが活躍した時代は、改築や建築が盛んになり始めたバロック前期。カラヴァッジョ展は入口からバロック建築調の豪華なセットでお出迎えしてくれました。
もちろん展示もカラヴァッジョの作品に合う重厚で、躍動的で、豪華な額縁が、絵画の魅力をより一層引き立てていたのです。カラヴァッジョ展を通して、名脇役である「額縁」の偉大さに改めて気づかされることになりました。(額縁の魅力についてはまた別の機会に……)
「展覧会で観たあのときのように、ポストカードたちも額縁で着飾ってあげられないか」という思いから、「ポストカードのようにコンパクトで、飾れて、保管できて、贈れる額縁」をつくりました。
【楽しみ方①】withコロナの「芸術の秋」は、おうちで展覧会
いつもと少し違う今年の芸術の秋。これまで集めた思い出のアート作品を自分でキュレーションしながら、額縁袋に入れて飾って、おうちで気軽にミュージアムの感動を再現してみてはいかがでしょうか?
額縁の役割は絵画の魅力を引き立てるほか、インテリアと絵画の一体感を作る役割も担っています。また、19世紀以降、額縁は中古額縁を含め、絵画にぴったりな額縁を探していたそうです。異なる時代に生まれた絵画と額縁が、時を超えて巡り合うなんて、なんだかロマンチックですよね。
そんなふうに、絵画に合わせたり、インテリアに合わせたり、自分の感性のおもむくままに、額縁のきせかえを楽しんでいただけたらうれしいです。
ためしに同じ絵画に別々の額縁柄を合わせてみました。額縁柄によっても印象が大きく変わります。
「真珠の耳飾りの少女」 ヨハネス・フェルメール(1665年頃)
壁に飾るときは、マスキングテープなどで袋の内側からポストカードを留めると、絵画の周りに額縁柄がくるようになります。
【楽しみ方②】ポストカードを額縁で飾りながら保管
先日実施したアンケートによりますと、ポストカードを購入した方のうち、約71.7%の方が保管をしているそうです。
私もポストカードは保管しながら時々出して愛でる派です。何より、飾ってるポストカードも飾ってないポストカードも大切なので、平等に着飾ってあげたい!だからこそ、「保管するときも使える額縁」にこだわりました。
付属の情報カードは、インデックスカードに変身! 展覧会や画家ごとに保管してすっきり整とんすることができます。
額縁柄のポストカード袋とインデックスカードを使って保管しつつ、気分に合わせておうちの壁にポストカード袋ごと展示してみると、新しい発見や喜びがあるかもしれません。
【楽しみ方③】大切な人への贈り物に
アートが好きなお友だちへ、美術館や展覧会で買ったポストカードを入れてプレゼントしてみてはいかがでしょうか? なかなか会えないこのご時世だからこそ、たった1枚のポストカードも、いつも以上に想いを分かち合える贈り物になるはず。展覧会の額縁に近いものや、あなたが選んだ額縁柄、そしてメッセージを添えれば、より特別なプレゼントに。
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【まとめ】おうちでもおそとでも、ミュージアムを楽しもう
2020年はミュージアムになかなか行けなかったり、楽しみにしていた展覧会が中止や延期に、目玉だった作品が来日しないなど、ミュージアム好きさんにはつらい日々もあったのではないでしょうか。
なかなか芸術を満喫しきれない秋に発売することになった「おうちミュージアム 額縁柄のきせかえポストカード袋セット」。展覧会をきっかけに額縁の偉大さに惹かれ、「ポストカードの楽しみ方に合わせた額縁があればいいな」と思い企画したこの商品。おうちでもおそとでも、ミュージアムやアートをたくさん楽しむための手助けになれば幸いです。
▼お好きな作品をお出かけ先でも鑑賞できるのはこちら
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