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パニック発作を和らげよう〜①養生と防衛本能の自覚

さて、災害に頗る弱いわたくしでございます。
秋辺りから仕事が忙しくなり、真面目さが買われてワンオペ状態になってしまい、数ヶ月ほぼ毎日の残業で、精神的過労状態もピークに。
そこで起きた九州の地震と昨晩の神奈川西部地震。
メンタル的に、結構最悪な状況。
久し振りに頓服薬の出番でした。

実は、パニック障害と長年のお付き合いをしております。
昨晩、緊急地震速報と地震による過緊張で、胃がぎゅーーーっってなるつらさは、ヨガのコブラのポーズとアップドッグ、バッタのポーズで乗り切りました。

コブラのポーズ
アップドッグ
バッタのホーズ


しかし、肋骨周りががちがちに固まってて、気持ち良いはずのストレッチが兎にも角にも激痛なわけです。
そりゃ胃がもったりしたりぞわぞわ落ち着かなくなるはずだ。
ここ数ヶ月、多忙と精神的過労(仕事のストレス)にかまけて、いつの間にヨガ生活も雲散霧消。
呼吸も浅いし、内臓も冷えて怠い。

土が固ければ、水や栄養を与えても植物がうまく育たないのと一緒で、不足した栄養素をどれだけ摂っても、日々対処療法的に養生をしていても、土台である身体が眠っていたらそれらを活かせません。
こりゃ動物としての本能的な部分の養生を怠った結果だな…と、猛省する夜でした。

ただ、今回は、自身の身体の恐怖反応で起きたパニックではなかったように感じ、それについて思い当たる節がありました。

以前、名著だと絶賛していた(ここでもしたかしら?)若松英輔さんの『生きていくうえで、かけがえのないこと』と『弱さのちから』で読んだ、「脚の震えや激しい心拍はただの身体の恐怖反応に過ぎない」という話題から、そもそも何故、恐怖体験時に恐怖反応が激しくなるかについてのメカニズムを徹底的に学びました。


激しい震えや動悸、異常な息切れ自体を怖がり、己の肉体のコントロール出来なさ加減に怯え焦り始めると、恐怖心は益々悪化する。
脳は、ヒトがストレスを可及的に回避して生き抜く為に働いているから、恐怖心で身体が硬直したり呼吸が浅くなって行くのを阻止する為に、手脚を震わせたり息切れさせたりするけれど、これらは狩猟時代に身に付けた防衛本能。
命の危険に晒された時と似たような境遇になれば、自然と発動される装備なのだそう。
パニック障害の人達が、些細なことで発作を起こしてしまうのも、言わばこの装備の誤作動のようなもの。
そして、恐怖心をしっかりと自覚出来れば、恐れや怯えは和らいで行く、と。

脳が、生き抜く為に一生懸命働いている証拠だと知っていたからか、今回は脚の震えはなく、今、自分がとても怖がっていることを理解し、大きな声で「怖い!」と何度も吐き出せ、次に何をすべきかまで考えられたのです。
以前なら、ただ窓だけ開けてひたすらに狼狽えていたわたしが、揺れがおさまるまで頭を抱えて小さくなって身体を守ることが出来た。
そして、家族に、「とても怖いんだ」「災害が本当に苦手だ」と、感情的にならずに伝えられた。
これは、自分にとってとても大きな進歩だと思いました。

次回は、絶体絶命の一大事に直面した際に、動けなくなる(硬直する)人についてのお話をします。メカニズムを知ると恐怖心も少し和らぎます。今苦しんでいる仲間の皆さんに、知識をお裾分けしようと思います。




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