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光と影

人は自分自身が光であることを求めます。
「いつも輝かしい自分で居たい。」
「誰かに誇れる自分でありたい。」
「苦手なことは隠したい。」
「上手くやり過ごしたい。」
自ら(みずから)の失敗を許さず、成功ばかりを望み、その完璧なビジョンを描く自分を称賛したがります。
自分の意志で、弱く脆い自身の姿を拒否します。
けれども、光があれば必ず影があります。
影は光がなければ存在しませんが、光もまた、影や闇によって支えられるものなのです。

ユング心理学で、自分の苦手なことや回避していたことを「影(Shadow)」と呼びます。影への畏怖や礼節を忘れれば、その人全体のバランスは崩れて行きます。
トラブルや災難を「負」の体験としてばかり捉え、『運が悪い』『上手く行かない』と嘆き、影に適切な居場所を与えなければ、自分の影はいずれ復讐の形で迫り寄って来るのです。
「私を見てよ」
「なかったことにしないで」
哀しみは、やがて怒りに変わります。
その哀しみを放っておくとどうなるでしょう?

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