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プロに入門することの双方のメリット

前回の記事

で、独学で頑張っているアマプロについての問題について書きました。
その混沌とした問題の1つの解決案として

プロ(組織)に入門する

というアイデアがあります。
昔は、何かをやろうとしたら、文字通りどこかの門を叩くとか、会社や組織に入るとかいうことが当たり前でした。
そこには怖い先輩や師匠がいて、ちょっとやそっとじゃ一人前にしてもらえない、悶々とする日々が待っていました。もちろん、そんなことさえも好きな人は、楽しく毎日を過ごしていたと思います。

一人前 = 品質保証 = コミットメント

人材が一人前になるということは、言い換えると、その業界・職能において一定レベルの仕事が出来るという、顧客に対するコミットメント(約束)が出来ることなんですよね。それは顧客に対する会社や組織の信頼とともに、業界に対する信頼にもつながるのです。
すなわち会社や業界の価値を保つために必要なプロセスだったと思います。

個別の仕事への対応方法はネットには転がっていない

このことは、業種・職種によって状況がかなり違うと思いますが、仕事の一般的なノウハウは、いまは幾らでもネット上に転がっていて、無料または有料で手に入ります。
けれども、具体的に顧客を前にしたある1つの仕事を捉えた時に、そのベストなプロセス・価値基準を探すのは非常に難しいです。運が良ければたまたま同じ事例に遭遇して、参考に出来るかどうか・・というレベルだと思います。

日々の仕事にアドバイスが受けられるのは組織のメリット

仮に小さな組織(個人商店など)であっても、長きに渡って仕事をし続けている組織には、個別の仕事に役立つ情報が蓄積されていて、老舗などは代々受け継がれたメソッドがあるはずです。
職種の中でも先輩から受け継がれてきたものがあるはずです。
そのような情報に、日常的に触れられ、自分の仕事に活かせる機会があることは、組織に属する大きなメリットだと思います。

大きなことが出来るのも組織のメリット

自分以外の様々な人材と設備・機械・システムを使用して大きな仕事が出来るのも、組織のメリットですね。組織が大きいほど、それは大きくなります。
もっとも、個人で何かをやろうとしている人は、最初からそんな大きな仕事はイメージしていないと思いますが。

安い・小回り・気が利く・・はそのうち価値がなくなる

個人や小さな組織の顧客に対するメリットは、確かにあるわけですが、それは大きな組織がその部分に本気になっていないだけなんですね。
もし誰かがやり始めたことが顧客にウケて、大げさになり、そこで確かな利益を得られると思ったら、大きな組織は参入してきます。
会社は分社化のようなことを簡単にやって、小さな組織を作ってきます。

また、コンピュータの力を借りるにしても、個人が使うコンピュータと、組織が使うコンピュータは、レベルが違います。
なので、儲かると思ったら絶対、大きな組織が入ってきて市場が奪われます。

個人が本当に価値がある業界は限られている

なんか・・個人で仕事をしたい人にとっては寂しい話ばかりになってしまいましたし、僕自身も終わった話をほじくり返しているみたいで(笑)この文章は一体誰得なの?と自問していますが・・

やはり個人が本当に求められる業界って、そんなにないと思うんですよね。
多くの場合は、大きな組織が目を付けない分野だけ、求められると言っていいのではないでしょうか。

入門することの双方のメリット

長く文章を書くと脱線気味になりますが、上記につらつらと書いた通り、仕事をする上でプロに入門することは、長期的に見てもメリットが多いと思います。

  1. 入門する人は色んな面で仕事がやりやすいし上達しやすい

  2. 受け入れる組織は業界の品質や信頼を維持できる

どうでしょうか?何か足らない結論でしょうかね。

十年ぐらい前までは「組織が旧態依然としていて能力が発揮できない」などと言われましたが、今やコンピュータ・システムや新しい仕事の仕方が組織にも浸透してきているので、ちょっとやそっとじゃ組織に対峙して個人が仕事をすることは難しい、という状況になっていると思います。

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