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杉山清貴&オメガトライブ "AQUA CITY"

シティポップのマガジンに AQUA CITY が入っていなかったので書くことにしました。
杉山清貴&オメガトライブのファースト・アルバム "AQUA CITY" です。
各曲のタイトルは、英語と日本語のローマ字、つまり全てアルファベットで統一されています。

杉山清貴というと楽曲のイメージからハワイを連想する人も多いかもしれませんし、オメガトライブでは都市生活(東京)を歌った曲が多いですが、彼自身は横浜出身で、このアルバムには湘南も登場します。

日本のシティポップ(というかシティポップ自体、日本での音楽プロモーション上の流行だったのでは??)について語るとき、このアルバムは外せないと個人的には思います。
シティポップは東京の都市生活者の生活感のない日常を描きつつ、リゾートシーンとして湘南沖縄、あるいはハワイウェストコーストまでをも取り込んだイメージを持っていると思います。

そういえば今朝ツイッターで流れてきたのですが、東京・BAG-Brillia Art Gallery において今夏(16日から)、展覧会「ART in MUSIC シティポップ・グラフィックス」が開催されるとのこと。
約300枚のレコードジャケットが展示されるそうです。

興味津々だけど、個人的な事情で見に行けません。たぶん。

AQUA CITY

AQUA CITY の概要は Wikipedia をご覧ください。

杉山清貴&オメガトライブ "AQUA CITY" が発売されたのが1983年。華麗なる80年代シティポップの幕開けに位置付けられるアルバムだと言うことができそうですね。

この時代のポップスって、どうしても洋楽と比較されがちで
「お洒落なAORの〇〇に比べると何たらかんたら」
「〇〇のイントロをパクってる」「いやそれはオマージュだ」
みたいなことが言われたし、今も相変わらず言われるのですが、確かに洋楽と比べると日本語のボーカルのせいか、垢抜けない印象を持つのは仕方ないことかもしれません。

だけど、当時の日本のシティボーイ、サーファー、そしてスノッブ、ミーハーの日常や、このアルバムに出てくるような湘南でのアクティビティを、一番かっこいい形で投影した音楽はどれかと言うと、やっぱり日本のシティポップであり、オメガトライブでもあったなという感覚は、今から振り返ってもハッキリしています。

今回、あらためて通勤途上で "AQUA CITY" を聴いてみたのですが、いいですね。若々しいですし。
半分は懐かしさ、半分は今の都市生活にもマッチする新鮮さ、両方を併せ持っていて、唯一無二の音楽を感じることができました。

現代生活は現実とバーチャルの狭間で悶々としている感があるから、こういう、ポン!と違うパラレルワールドに連れて行ってくれる音楽というのが、かえって素敵に感じてしまうし、なんでこういう音楽が出てこないのかな?という疑問もありますね。

というわけで、個人的には今まで何百、何千回と聴いている楽曲ばかりですが、アルバムの中でも特に素敵だなと自分が感じるものを、VAPが提供する動画の中からシェアしたいと思います。
("SUMMER SUSPICION" はあえて外しました)

光景をイメージしながら、オメガトライブの世界をお楽しみください。

PADDLING TO YOU

作詞:秋元康 作曲:杉山清貴 編曲:後藤次利

MIDNIGHT DOWN TOWN

作詞:秋元康 作曲・編曲:林哲司

UMIKAZE TSUSHIN

作詞:康珍化 作曲・編曲:林哲司

TRANSIT IN SUMMER

作詞:秋元康 作曲・編曲:林哲司

SEXY HALATION

作詞:康珍化 作曲・編曲:林哲司

ALONE AGAIN

作詞:秋元康 作曲・編曲:林哲司

アルバム CD

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