マガジンのカバー画像

30日間の革命

100
毎日小説をアップしていき、100日間で1つの作品を作り上げます。
運営しているクリエイター

#革命

30日間の革命 #毎日小説5日目

30日間の革命 #毎日小説5日目

 ”革命”

 この言葉を聞いたのは、確か世界史の授業が最後だったかもしれない。加賀は色々な思考を巡らせた。

 (これは冗談なのか?また俺をからかってるのか?)

 しかし、坂本の表情を見る限り、ふざけて言っているようには見えないし、何よりその言葉に強い想いが込められているようにも感じた。

 「革命って、フランス革命とか産業革命とかの革命?」

 「うん。その革命だよ」

 「まじ?」

 「

もっとみる
30日間の革命 #毎日小説6日目

30日間の革命 #毎日小説6日目

 まず坂本と加賀が行ったのは、仲間を増やすことである。いくら二人に力があれど、革命ともなればもっと大勢の力が必要となる。坂本の構想では、自分たちを含めてあと4人を主要のメンバーとして集めるというものだった。

 まず目をつけたのは、部活動である。進学校ではあるものの、部活動も盛んに行われているので、部長やリーダーといった存在の影響力は大きいと判断したのだ。そして、その中でも最も人気の高いのが「野球

もっとみる
30日間の革命 #毎日小説31日目

30日間の革命 #毎日小説31日目

 加賀以外、集まりの名称については初めて知ったが、一同の反応はまずまずだった。

 「いきなりだったけど、まずみんなに聞きたいのは、この名称を聞いて違和感を持った人はいる?」

 坂本は一堂に問いかけた。

 「白の会ね。かっこいいじゃん」

 加賀が答えた。そして、他のメンバーたちも、この坂本の案に賛同した。

 「白の会という名称については、違和感は感じません。なので、その意味を教えていただい

もっとみる
30日間の革命 #毎日小説32日目

30日間の革命 #毎日小説32日目

 名称も決まり、6日に行う集会の準備を進めていった。坂本と手崎は集会の内容を考え、加賀、森下、馬場は当日の流れをや会場のセッティング、神原はホームページを制作していった。

 そうして準備を進め、集会前日を迎えた。最終的にちょうど30人が集会へ参加してくれることになった。会場は、第二視聴覚室で決まっていた。もちろん学校に”革命を起こすための集会をやる”なんてことは言えないので、加賀が事前に”文化祭

もっとみる