人生とは、生きるとは
武士道の言葉だ。
先も、未来も、ひとつとして確定したもののない人生の中で、たったひとつ約束されていること。
それは、すべての人は、必ず死ぬということ。
必ず死ぬと知っている。
それが50年後なのか、5分後なのかすら、わたしたちには分からない。
それでも、いや、だからこそ。
武士道とは、死ぬことを前提として、その上で "自分は" どう生きるのか、ということを問い続け、自分の中に自分だけの美しさや正解を見出していこうとすることなのかもしれない。
そんなことを、最近思う。
正解が存在しない時代だからこそ。
いや、そもそも時代なんて関係なく、「正解」なんてものは存在しない。
絶対的かつ普遍的な正しさも、善も、きっと存在しない。
わたしたちは、自然という大きなサイクルの中のほんの小さな一部。
ただ、それだけ。
だからこそ。
それは、友達や家族のため、大切なもののため、譲れない信念のためかもしれない。
どんなもののためでもいい。
わたしたちは、どんな時代においても、人生のどんな状況においても、自分にとっての自分なりの「美しいと思う生き方」を見つけ出そうと精進する。
迷うことのない確固たる自分のあり方を、わたしたちは葛藤し、もがき、悩み続けながら、己の中に模索し続けていく。
その葛藤、もがき、悩みこそが、人生の醍醐味であって、美しさであって、人生の意味なのかもしれない。
それを悟っていたからこそ、当時の武士たちは「武士道とは、死ぬことと見つけたり」と言ったのかもしれない。
その強い志こそが、"死" と "生きる" ことに対しての姿勢こそが、日本人のうちに宿る大和魂であって、わたしたち日本人の真の強さなのかもしれない。
そんなことを、最近思っている。
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