編集者が食いつく著者・3つのポイント Part❾ (その2)
さて、前回の続きです。
【編集者が食いつく著者・3つのポイント】
1.プロフィール(信用・実績)
2.運の強さ・相性
3.オリジナルな言葉をもつ
の2について。
これは、
一番重要だと思って差し支えありません。
それはそうだと思いませんか?
運がない人は何をやってもうまくいかないし、
そんな人とはお付き合いしたくはない。
ただ、
運というのは偶然だから
「運を強くしろ」と言われても困るよ!
と思う方がいるのではないでしょうか。
のっけから言いますが、
「運」は偶然のものではありません。
必然のものであり、
誰でも「運」を高めることが可能です。
まず編集者は著者のどこを見るのかと言えば、
人ぞれぞれですが、僕は著者の「運」を気にする方が多いのではないかと考えています。
実際、出会った何人かのベストセラーを手掛けた編集者も、「運」を大事にしていると答えていました。
では、その「運」をどこで見抜くのか?
僕は、著者の目で判断します。
伝わるエネルギーみたいなものと合わせて判断すると言って良いかもしれません。
どんな目ですか?
と聞かれると難しいんですが、目だけで判断できると言い切れるものでもありませんが、この人は大丈夫な人だという直感は目で判断しています。
簡単に言えば、
眼力があり、
眼の底が輝いている人と言えましょうか。
そして、
眼力のある人は例外なく仕事に一生懸命です。
生き方にまっすぐで一生懸命です。
本業に本気で取り組んでいる。
本気で取り組んでいるから本質を見抜いている。本質を見抜ける人が本物の人物であるし、
その本物が書くからきちんとした本になるんだと思っています。
そんな人は、
自分の専門領域の中で
すべての物事や行動が本質から見てどうかという合理的な判断をしているし、軸がしっかりしているように思います。
「運」はしょせん、人が運んでくるものです。
誰と出会うかは、あなた自身の問題であり、
自分を変えずに付き合う人や環境を変えても
本質的に変わらない自分のもとにはいつも同じような人しか寄ってきません。
本物には本物が近づいてきます。
また、「運」が強い人、「運」が上向いている人にはオーラがあります。
オーラとは「自信」から生まれると思っています。自分の仕事や生き方に誇りを持ち、誰のために自分が存在するのかを知っています。
だからこそ、その人たちの期待に沿う言動が自然に身についている。
よく芸能人や有名人にはオーラがあるなんて言いますが、芸能人だから、有名人だから、格好いいから、綺麗だからオーラがあるんじゃない。
きちんと自分の立ち位置を理解し、見られ方を理解し、仕事に自信と誇りを持っているからこそ、触れる人にオーラという見えないエネルギーが伝播しているんじゃないでしょうか。
以上のように、「運」を一言で表現するなら本業を本気でやっている人ということです。
「何のために頑張るか」という軸がしっかりしている人です。
最後に「相性」です。
編集者も著者も人間ですから、最高のものをつくるためには、互いに互いを好きにならなければ難しいでしょう。
仕事を楽しんでいる人の共通点は、お金のためとか、名誉や出世のためとか、好きな仕事をしているとか、人それぞれに仕事の価値観の違いはありますが、「誰と」一緒に働くのか?「誰と」事業を起こすのか?を分かっている人だと思っています。僕の経験上、それが一番正しいと思っています。
編集者は「相性」を大事にしています。もちろん、著者も編集者をきちんと選ばなければならないでしょう。
少し精神論に流れてしまいましたが、別の角度から「相性」を確かめ合うための具体的なアドバイスを一つだけ書いておきます。
それは、編集者のコンプレックスを解決できる人は私だと伝えてあげることです。
例えば、話し下手、コミュニケーションが苦手な編集者は、その逆の人に強い関心を持つものです。会計や財務が苦手で、その知識を求めている編集者は、それを武器にしている著者に出会うとのめり込むものです。
編集者を紹介してもらうにしろ、出版コンサルタントに出版社へのアテンドを頼むにしろ、
このことを頭に入れておくだけでも少しは違うかもしれません。
今回はここまで。
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