見出し画像

人生に深く結びついた食は感動を生む

食にはその人の人生に深く結びついたストーリーがある。

例えばわたしにとっての"バナナブレッド"

バナナブレッドはニュージーランドで
イギリスのkellyと暮らしていたときに
彼女が頻回に作っていたもので
バナナブレッドを見るとkellyとの暮らしを思い出す。

kellyのバナナブレッドはナッツが詰まった
ずっしりの重めだった。

わたしは全く同じものは作れないけど
完熟したバナナをフォークで潰すことと
最後にバナナを縦半分に切って上に乗せることは
kellyがやっていたことを真似している。



べジ巻きを作るとオーストラリアを思い出す。

バッパーで共に働いていたイスラエルと
ポルトガルのカップルが寿司好きで
「寿司パーティーしよーよ!」と
やたらとバッパーに住んでた仲間たちで
寿司を作っていた。

わたしが帰国する前夜はみんなで寿司ケーキを
作ってくれた。


看護師として終末期の方をみていた時
患者が最期に食べたいと言ったものは
「お好み焼き」「トマト」「妻の作った料理」などで
そのどれにも思い出のストーリーがあった。


わたしが働いていた病院のホスピスでは
週に1度、希望する食事を叶えてもらえるリクエスト食があって
患者は「若い頃食べたもの」や「お母さんに作ってもらったもの」など
その人の人生と深く結びついたものを希望していた。

リクエスト食を食べているとき
すごく良い表情をしていたのが脳裏に焼き付いている。

懐かしくなったり、涙が溢れたり、寂しくなったり
ふわっと心が救われたり、癒されたり、笑えたり
人生に深く結びついた食は心を突き動かしてくれる。

そして、食べる側、作る側、見守ってる側、どの人たちも
癒してくれる。


たた料理するのも良いけれど
時にはその食のルーツやストーリーも
大切に思い浮かべながら
食に出会いっていきたいと思う。

よろしければサポートお願いします!いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます。