ホームスクール 暇を使う
※画像は3歳の時、リヒテンシュタインにて
◆ 神奈川県で、妻と息子(2011年生まれ、現在11歳、小学6年生の学年)と3人で、旅と音楽と哲学を中心にホームスクーリングしています ◆
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児童文学の「モモ」では、人々から時間を奪っていくのは「灰色の男たち」でしたが、現代の人々から時間を奪っていくのは、「テレビ」と「スマホ」です。この2つは無尽蔵に時間を奪っていきます。
でも、テレビとスマホさえ無ければ、現代人にも時間はたくさんあるのです。
私がテレビを見るのを辞めたのは18歳の時。以来、テレビを持っていません。妻の実家に帰省した時に居間にテレビがついていて目に入る時だけ、1年間でテレビを見る時間は10時間ぐらいです。携帯は大学生の時にPHS、今でいうガラケーを持っていましたが、卒業前に解約し、以来携帯電話は持っていません。
妻も同じく、です。
なので息子は、テレビとスマホにほぼ無縁な状態で、毎日を過ごしています。彼は有り余るほどの時間を手にしているのです。
週4日1日3時間の勉強のあとにマンガを2冊読めるのですが、これを読み終わった後に息子は「暇」になるのです。
外で遊ぶ時は、サイクリング・低山ハイキング・焚き火・デイキャンプ・テニスなどで遊んでますが、家で過ごす時はよく暇を持て余しています(※)。これが、親にとって大チャンスなのです。
※家で一人で遊ぶ時の話です。家で家族3人で遊ぶ話はまた今度
講談社のMOVEという図鑑はもう見つくしてしまった。図書館で借りてきた「世界少年少女文学全集」「はれときどきぶた」「ゆうれいシリーズ」「怪人二十面相」「たくさんの不思議傑作集」「ファーブル昆虫記」などはもう返却してしまった。プログラミングの「スクラッチ」は熱中したり飽きたりの繰り返し、工作や絵描きも同じく。親のパソコンを使って見ていいサイトは「ナショナル・ジオグラフィック」だけ。
あれ、こんなところに新しい本が置いてあるぞ?
手にした主な本は、見てきた順に、
などなど・・・・。
親が息子に読んで欲しいなと思っている本を、息子が暇を持て余してるタイミングを狙って、わざと置いておくのです。おそらく親から「この本読んで」と言ったら反発して読まない本もたくさんあるでしょう。暇だからこそ、読むに至った本がたくさんあります。
古代ギリシャで哲学が生まれたのは「暇だったから」と言われています。哲学だけでなく、芸術や文芸も、暇から生まれたという説があります。
夏目漱石を読む息子が凄いなどとは毛頭思っていません。おそらく、テレビとスマホが目の前にあれば、それに心を奪われていたことでしょう。しかし、息子の目の前にテレビとスマホはなく、あるのは無尽蔵な時間だけ。
私たちはこれからも、息子の「暇」を大事に扱っていきたいと思います。
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◆ 中学入学まで残り半年。親が表に出て友達を探すのは残り最後の半年のつもりで、noteで書くことによって息子のホームスクール友達を探しています。これから書くいくつかの記事を読んで、息子と遊んでみようと思った方は、是非ご連絡ください ◆
episteme-homeschool@yahoo.co.jp