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ホームスクール 小学校卒業と中学校入学 高校への進路

※画像は3歳の時、モロッコのサハラ砂漠にて

幼稚園にも小学校にも一度も行かず、ホームスクールで過ごしてきた息子ですが、3月に所属する学区内の小学校を卒業しました。今までの経過とこれからの展望をサラっと書こうと思います。


1、幼稚園について

2~3歳の時は、私と妻と息子の家族3人で海外30ヵ国をバックパッカースタイルで1年半旅していました。旅の途中、ネパールでモンテッソーリ幼稚園に2ヶ月ほど通ってみました。帰国して4歳ぐらいの時に日本の幼稚園を中途で入園するのをちょっと検討してみたので、近くの幼稚園に話を聞きに行ってみました。その時に1時間ほど園長と色々と話すと(この間に息子は園児と一緒に遊んでいました)、

「私達(幼稚園側)はもちろん受け入れ大歓迎なんですが、数ヶ月抜けたり、毎日来なかったりすると友達の輪に入りずらいし、本人にとっても、ごにょごにょ・・・」

と、明らかに面倒そう・・・。歓迎されてないのがすぐわかりました。もっとストレートに断ってくれればいいのにね。

そんなわけでたった1時間ですが「合わないな」と即断し、幼稚園には入園しませんでした。

2、小学校入学について

小学校入学直前にまた海外へ旅する事にしたので、入学前に学区の公立小学校に行って校長・教頭と面談してホームスクールOKの許可を貰いました。

OKというかちょっとイレギュラーな方法でホームスクールを申請したので、表立っては書けませんが、おかげで小1の初めから小6の夏休みまでの5年半、お互いが全く連絡を取り合わずに済んだので非常に楽でした。

小学校6年間は、自分達のやり方でホームスークルを過ごします。海外や日本を旅したり、色々な事をやってました。

4歳の時 ホームスクールの動機と決断(2) 音楽の話|えぴす|note
ホームスクール 暇を使う|えぴす|note
ホームスクール 教養について(映画編)|えぴす|note
ホームスクール 遊びについて(ゲーム編)|えぴす|note

3、小学校卒業について

小6の夏休みに久し振りに小学校と面談します。卒業証書を貰う為です。

入学前に会った校長と教頭はすでに異動してて、卒業前の校長・教頭とは初対面でした。しかも全く引継ぎされていなかったので、最初の電話では訳がわからなそうでしたが、初対面の面談で丁寧に説明し、残り半年間をホームスクールで過ごす事にOKを貰いました。

卒業証書についてですが、「小学校・卒」という資格はほぼ存在しない(就職時などの履歴書に記入する必要がない)のですが、念の為に持っていたほうがいいと思い、正式に小学校卒業を認めてもらい卒業証書を頂けるかの相談をしました。結果はOKで、ただ、これから卒業まで時々学校に顔を出して欲しいとのことで、2ヶ月に1回ほどの割合で卒業まで計5回ほど学校に行きました。最初の面談は校長室で1時間ほど、残りの3回は職員玄関先で立ち話10分ぐらい、最後に卒業証書を貰う時も玄関先で10分ぐらいでした。

おそらくですが初対面時に、「海外旅行では学校でできない経験をたくさんしてるよ」「家で勉強もちゃんとしてるよ」「英検も取ったよ」と、まるでプレゼンの様に爽やかに説明したのが功を奏し、校長・教頭とも話のわかる方達だったので、何も問題なく小学校を卒業する事ができました。

4、中学校入学について

そして今回、中学入学の直前、3月の春休みに所属する学区の公立中学校とホームスクールについての面談をしました。

まず中学校に電話で説明したところ、学校側の反応は「???(ホームスクールなんて知らないし、そんな生徒が入学してくるなんて小学校から聞いてないぞ)」という反応でした。「とりあえず教育委員会に相談してください」と言われたので、教育委員会に電話したら、そっちも「ホームスクール??? ちょっと時間下さい」と、1週間も電話待ちました。小学校から話が伝わっていないものなんですねー。

こっちも相手(中学校・教育委員会)が小学校から話を聞いてるものだと思い込んで話をしてしまったので、色々と言葉足らずだったと思います。なので、1週間後の教育委員会との電話ではホームスクールの話を最初から丁寧に説明し、ホームスクールOKの返事を貰いました。ついで中学校とも面談(私妻息子と校長教頭の5人)し、最初から丁寧に説明したところ、こちらもホームスクールOKの返事を貰いました。教育委員会・中学校とも二度目の説明で話をよく理解してくれて、対応も凄く良かったです。

今回の教育委員会との電話と中学校との面談で、私達からホームスクールについて話した内容は、小学校の時と違い、より勉強に力を入れた説明の仕方で話をしました。小学校は「みんなで仲良く」という校風ですが、中学からは「勉強も部活も」とちょっと体育会系な校風になりますよね。なので話の内容は勉強に力点をおいたのです。

現時点で5教科は中学3年分の勉強を終わらせていること。公立高校入試問題は5教科500点満点ですでに350点(県平均点は300点)ほど取れていること。英語は英検2級(高校卒業レベル)に合格していること。これに加えてより多くの実体験、海外放浪バックパッカーの旅、日本各地を旅すること、アウトドア、音楽の楽器演奏(ドラム・ギター)、技術の自宅セルフリフォーム、を更に進めていきたい事。これらの話を真剣に説明したら、とても好印象でした(多分)。

ホームスクールは全面的に私達のやり方を認めてもらい、顔合わせは年に3回(長期休暇中)だけでOK、話のわかる教育委員会・校長・教頭と、相手に恵まれていたと思います。

5,高校進路についての展望

今回の3月の面談では、更に先の話、高校進学の話もしておきました。

中学3年間はホームスクールで過ごした後、高校からは公立高校に進学する話(息子は現時点では進学希望だそうです)。希望の高校は難関校&人気校で、内申が満点近くないと合格できないこと。その内申ハンデを克服して高校受験する方法について、かなり込み入った話をしてきました。

まず、私の意見ですが、息子には高校は公立高校に毎日行って、彼女を作ったり学園祭で音楽演奏したり、青春を謳歌して欲しいと思っているので、ここ半年ほど息子とどこかいい高校がないか、ネットや関係者(友人の教師とか)のクチコミや話をたくさん集めて吟味してきました。

結果、在校生・卒業生ともに評判がかなり良く、とても楽しそうな雰囲気の高校を5校ほど見つけたのですが、どれも偏差値的に難関校で人気校(倍率が高い)でした。

特に第一希望の高校については校風の評判は抜群で、私も息子もここに行けたらいいね(偏差値という意味ではなく、楽しそうだから)と話していたのですが、その高校に合格するには、内申が満点近くに加えて、高校入試問題の合格点で言えば450点以上必要です。

息子の中学の内申点はおそらくオール1になるので、このハンデをなんとかする方法はないか教育委員会に聞いたところ、方法が有るには有るそうなのです。

現時点では「市の教育委員会」と「市の公立中学」からこの方法で受験ができそうだと話を聞きました。ただ相手の管轄は「県の教育委員会」と「県の公立高校」なので、そういう相談会があるから直接訪ねた方がよいと、校長からアドバイスを貰いました。こういう情報は、実際に教育現場で働いてる人からしか聞けないので(実は友人の教師からもおおまかにその話は聞いてはいたのですが)、在籍する中学と教育委員会から直接話が聞けたことはとても有意義でした。

とりあえずまだ途中経過の話ですし結果もまだ先の話ですが、息子の進路に希望が湧いてきました。

こんな感じで4月から息子の中学ホームスクール生活がスタートします。

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ホームスクール (livedoor.blog)
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