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ホームスクール 近畿・四国・山陽山陰の旅・3(完)

2020年のコロナ騒動以来、海外に行けなくなった私たちは、以前よりも多く日本国内を旅するようになりました。 その旅をいくつか紹介します。‎日本でもバックパッカースタイルの安宿・安飯・安移動の旅です。

2022年、近畿、四国、山陽山陰へ。

広島県福山市の宿をチェックアウト後、山陰方面に向かいます。「三次」に妖怪博物館があるというので行ってみました。

三次もののけミュージアム

こどもよりは大人向けの博物館ですね。資料がたくさん展示してありましたが、江戸時代の妖怪の絵は現代のマンガにそっくりです。平安時代の鳥獣戯画のように、日本人は言語と映像を結びつけること(マンガ)が大好きな民族ですね。

昼飯は三次で個人店の広島焼きを食べて、島根県の「出雲大社」へ向かいます。

出雲大社

その後は宍道湖を眺めながら松江(今回は松江城は割愛)や江島大橋を通り、鳥取県の「皆生温泉」で数泊。皆生温泉は海が目の前で、塩分濃度が濃いのが特徴的な温泉です。

そして今回の旅で息子が行きたかった2つ目の場所、鳥取県境港市にある「鬼太郎ロード」。6年ぶりです。

鬼太郎ロード

息子と妻はゲゲゲの鬼太郎が大好きで、80年代鬼太郎(映画のみ)→墓場鬼太郎→70年代鬼太郎→90年代鬼太郎→原作鬼太郎(マンガ)、と見てきました。

原作は妻がこどもの頃から大好きで、原作の鬼太郎はぐうたらで、正義感が無くて、弱くて、ゆるゆるなんです。なんでもそうですが、アニメになるとキャラがガラっとヒーローっぽくなっちゃうんですよね。妻はムーミンの原作「ムーミン童話全集」も大好きなのですが、こどもの頃に見たテレビアニメは1話見てすぐ辞めたそうです。でも、初期の人形劇パペットアニメーションはいいですよ。

息子は鬼太郎ロードで妖怪スタンプ集めをして、土産はクジ引きでぬりかべクッションを当てていました。

境港の近くの「美保神社」にも行きました。

美保神社

出雲大社そっくりです。この辺りのドライブは「大山」がとても奇麗に見えます。関東の人間にとって「大山」とは神奈川県伊勢原市にある「大山(おおやま)」のことかと思いますが、中国地方の人間にとっては「大山(だいせん)」になるのでしょう。威風堂々とした奇麗な山ですね。

皆生温泉をチェックアウト後、兵庫県に向かいます。道中に行ったのは「鳥取砂丘」「三陸海岸ジオパーク」。

鳥取砂丘

砂丘に来ると、かつて旅したサハラ砂漠(メルズーガ大砂丘)を思い出します。息子は3歳の時にサハラ砂漠を旅したのですが、今でもよく覚えているそうです。

ホームスクール:サハラ砂漠への旅 (livedoor.blog)

ジオパークでは大王イカの標本が見れます。日本海を海岸沿いにひたすらドライブして着いた宿は、「城崎温泉」の温泉旅館です。

城崎温泉

城崎温泉は、私が西日本で行きたかった温泉地の1つです。もちろん、息子に志賀直哉「城崎にて」を読んでもらってからここに来ました。

風光明媚な温泉街で、河原沿いの柳が風情をそそります。この景観美は東北の「銀山温泉」の様で、温泉街としては賑やかな群馬県「草津温泉」もいいのですが、私達にはここ城崎温泉や銀山温泉ぐらいの規模が、しっとりしていて、下駄で歩いてすべてを廻れて、ちょうど良い塩梅です。

私は有名な温泉街の共同浴場・外湯にはあまり行かなくなってしまったタイプで(有名でないひとけのない外湯には行きます)、洗い場がない、狭すぎる、熱すぎる、貴重品を預けられない、地元の常連客が面倒臭い(でも遠方から来る一見さんと話すのは好き)、が理由なのですが、ここ城崎温泉の外湯は7つあるのですがどれも個性的で、1つ1つの規模が大きく洗い場もあり清潔で、おすすめです。

旅館をチェックアウト後、「京丹後」→「舞鶴」→「天橋立」→「小浜」と進んで、岐阜県の「関ケ原古戦場」に到着。

関ヶ原 石田三成陣地跡

ここは関ケ原の戦いの、石田三成陣地跡です。ここから丘を登ったり、他の大名の陣地跡もゆっくり見学したかったのですが、日が暮れ始め、雨もちらほら、断念しました。

関ヶ原は交通の要衝地で、今までに何度も通ったのですが、いつも日暮れか真夜中ばかり。古戦場ですからね、お化け怖いの我が家は、夜の見学はなかなかできません。

ここから一気に車を走らせ、愛知県蒲郡市の蒲郡水族館近くで宿を取ります。翌日、水族館は息子だけ一人見学に行って、静岡県浜松市で浜松餃子を食べ、「浜松城」を見学。

徳川家康の生涯は、「岡崎城」→「浜松城」→「江戸城」→「駿府城」と暮らしてきたのですが、その浜松城。テレビは見ない我が家ですが、大河ドラマで家康が流行する前に全ての城を見学できたので、いつもガラガラでした。

浜松城

家康は三方ヶ原で武田信玄に負けて逃げて、その恐怖から馬上で脱糞してしまう逸話があるのですが、この浜松城に逃げ込んだ家康は、かの有名な「しかみ像」を部下に作成させます(所説あり)。しかみ像を見たかったのですが、原本は名古屋の徳川美術館にあるそうです。

ここの石垣、江戸時代のものが現存されています。一見の価値あり。

続いて「うなぎパイファクトリー」の工場見学。コロナ騒動から2年たった今でも、日本各地の工場見学は閉鎖中のままですが、ここはやっていました。

続いて「航空自衛隊 エアーパーク」。

エアーパーク 航空自衛隊

引退した実機がたくさん見れます。ここは航空シュミレーション自衛隊機を仮想運転できるので面白いです。コロナの為、コックピットに試乗できなかったのは残念。

ここでは息子に日本の国防の話をちゃんと話して聞かせます。国防だけではなく、「泰平の 眠りをさます 上喜撰 たった四杯で 夜も寝られず」のあの時代から現代までの近現代日本史は、しっかり教えておきたいと思います。

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以上、近畿・四国・山陽山陰の、映画でいうロードムービーの様な旅でした。

神奈川→静岡→愛知→三重→滋賀→京都→兵庫→岡山→香川→愛媛→広島→島根→鳥取→兵庫→京都→福井→滋賀→岐阜→愛知→静岡→神奈川、車で2000kmの一般道の旅。

疲れたー。

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