Hirotti.

バイクにまつわることを中心に書かせてもらっています。名古屋市在住。 #バイク#オートバ…

Hirotti.

バイクにまつわることを中心に書かせてもらっています。名古屋市在住。 #バイク#オートバイ#名車#DUCATI

マガジン

  • あの頃のバイク。

    1970~90年代のものを主に、「名車」と呼ばれているバイクたちをご紹介していきます。

  • Touring

    ツーリングのダイジェスト記事です。

  • DUCATI

    ドゥカティ

最近の記事

気になるバイク『bimota KB4』

1978年製作のKB1、81年のKB2、83年のKB3に次いで、カワサキのパワーユニットを用いた4作目のビモータである。 KB4を通じてビモータが果たしたい目的は、「乗り易く、トルクフルで、軽いバイク」の実現。 そしてこの目的達成のための目標が、「ライダーとバイクの関係性を密にすること」だ。 ライダーとバイクの間に介在するフィルターをなるべく無くし、ライダーの意図に限りなく忠実なドライバビリティを車体に持たせることで、乗りやすさを獲得しようという考えである。 無論、フ

    • 不定期ツーリング報【cross-DUCATI(クロスドゥカティ)】

      不定期刊🇮🇹クロスドゥカティ🇮🇹vol.1 浜松×DUCATI 三連休の真ん中、日曜日にDUCATI仲間たちとツーリングへ行きました! 行き先は浜松。 岐阜方面等、ワインディングメインのプランも考えたのですが、まだ山のほうは寒いだろうということで浜松にしました。 朝9時、東名高速の美合(みあい)PAで集合。 到着すると、僕らと同様、美合で待ち合わせしているライダーが多く、ハーレーの集団や旧車系の集団が数組いましたね。 DUCATI仲間の集いには現在10人以上います

      • あの頃のバイク。【GPz900R Ninja】

        ●空冷Zとの決別。新たな道を行くための1台現在も「元祖ニンジャ」として熱烈に支持されているGPZ900R。 Z1(900Super4)を超越するパフォーマンスを追求し開発されたGPZ900Rは、まさにカワサキのフロンティアスピリットの具現でした。 GPZ900R(以下、ニンジャ)の開発ストーリーに迫ります。 ●名機・Z1を超えるために。カワサキの飽くなき挑戦ホンダのCB750FOURがデビューして以降、一気に興隆したビッグバイク市場。 カワサキも1972年にZ1こと9

        • あの頃のバイク。【CBR900RR FireBlade】

          ●エンジン出力には頼らない。“軽さ”に賭けた、ホンダの挑戦「バイクの操縦性を高めるカギは、軽さにあり」 ホンダの開発陣は、際限の無い当時の出力競争に見切りをつけ、別角度のアプローチで1台のスポーツバイクを生み出しました。 CBR900RR FireBlade。 その軽く小さくまとまった車体の中には、操る愉しみがぎっしり詰まっていました。 今回は、そんなCBR900RR FireBladeについて、ご紹介したいと思います。 ●リッタースーパースポーツの祖ホンダのスーパ

        気になるバイク『bimota KB4』

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        記事

          Ducatiツーリング in 奈良/三重

          ドゥカティに乗る諸先輩方とツーリングへ行ってきました! とはいえ世間はコロナ禍なので、当然できる限りの対策を行なってです。 今回は奈良県と三重県の県境ワインディングを走りました。 自宅のある名古屋を6:30に出発し、東名阪道御在所SAにて先輩方と合流。 事前に10名ほどに声がけをしていましたが、参加は結局3人のみ。 本音を言うとやや寂しかったですが、世の中の状況を考えると、これはこれ(少人数)でよかったのかもしれません。 御在所SAを発ち、道の駅針テラスまでひたす

          Ducatiツーリング in 奈良/三重

          Ducati 750F1 ~マン島最速の血筋~

          ◇はじめに1981年から4年連続で、マン島TTレースのF2クラスにてチャンピオンに輝いたドゥカティ。 ライダーはトニー・ラッター、バイクはパンタ系ベースのレーサーマシンでした。 そのレーサーマシンの市販バージョンともいえるバイクが、今回のテーマである『750F1(エフワン)』です。 ◇マン島TT常勝マシンのレプリカ伝統的に、レーシングマシンと市販車との連関が強いドゥカティ。 1981年から85年にかけ「マン島TTレース4年連続王者」という功績を残すと、ドゥカティは当然

          Ducati 750F1 ~マン島最速の血筋~

          Ducati 851 ~元祖、スーパーバイク~

          ◇はじめにドゥカティの花形株ともいえるスーパーバイクファミリー。 レースでの勝利、サーキットにおけるハイパフォーマンスを最優先した造りで、いかにも「スポーツバイクメーカー・DUCATI」らしいモデルです。 現行機種ではパニガーレV4とパニガーレV2、過去に遡ると1098や916などがそれに当てはまりますね。 では、このスーパーバイクファミリーの祖を知っているでしょうか。 今回は、スーパーバイクの始祖・851SUPERBIKEをピックアップします。 ◇WSBKで勝つた

          Ducati 851 ~元祖、スーパーバイク~

          Ducati 450DESMO ~デスモエンジン黎明期を牽引したシングルスポーツ~

          ◇はじめにドゥカティといえば、「Lツイン」と呼ばれるL型2気筒エンジンが最大の特徴です。 しかしドゥカティには、“Lツインではない”名車もいくつか存在します。 今回はその“Lツインではないドゥカティ”のうちの1モデル『450DESMO(デスモ)』をピックアップします。 ◇シングル・ドゥカティの集大成デスモドロミック機構が採用された最初の市販量産車は、1968年に登場した『250マーク3デスモ』です。 450デスモはその兄弟機種として、69年にデビューしました。 25

          Ducati 450DESMO ~デスモエンジン黎明期を牽引したシングルスポーツ~

          Ducati 100GRANSPORT 〜ドゥカティ初のレーシングマシン〜

          ◇はじめにMotoGP(ロードレース世界選手権)やSBK(スーパーバイク世界選手権)に長年参戦しているドゥカティ。 現在、MotoGPでは『デスモセディチGP』、SBKでは『パニガーレV4R』でそれぞれ戦っています。 二輪レースファンなら誰もが知っているであろうドゥカティのレーシングマシンですが、では、これらの祖先をご存知でしょうか。 今回は、ドゥカティ初のワークスレーサーマシン『100GRANSPORT(グランスポルト)』を取り上げます。 (厳密には「初」ではありま

          Ducati 100GRANSPORT 〜ドゥカティ初のレーシングマシン〜

          Ducati 750GT ~Lツイン・ドゥカティの萌芽~【5th page/Final】

          ◇750GTの現状さて、登場から半世紀を経た今、750GTを入手することは可能なのでしょうか。 結論から述べると、可能性はごくわずかと言わざるを得ません。 まず残存数が圧倒的に少なく、実車を直接見ることでさえかなり難しいでしょう。 フェラーリにおける『ディーノ』、ランボルギーニにおける『ミウラ』のような立ち位置にあるモデルといえます。 どうしても手に入れたいのであれば、ヴィンテージバイクに強いショップに相談し、また時間をかけて海外のオークションサイト等も根気よくチェッ

          Ducati 750GT ~Lツイン・ドゥカティの萌芽~【5th page/Final】

          Ducati 750GT ~Lツイン・ドゥカティの萌芽~【4th page】

          ◇兄弟モデル、750SPORT750GTには、兄弟モデルの『750SPORT 』が存在します。 750SPORTは、750GTがデビューした翌年の1972年に登場。 簡潔に言うと、(車名のとおり)750GTのスポーツバージョンです。 750GTの車体をベースに、低く構えたクリップオンハンドル(セパレートハンドル)やシングルシート、バックステップ、細身の燃料タンク、そしてエアファンネル仕様のエアクリーナー等が装備され、見た目にもレーシーな雰囲気が漂っています。 エンジン

          Ducati 750GT ~Lツイン・ドゥカティの萌芽~【4th page】

          Ducati 750GT ~Lツイン・ドゥカティの萌芽~【3rd page】

          ◇各部詳細750GTの各部を観察してみましょう。 まずはエンジン。 エンジンの話になると、内部構造(メカニズム)のことばかりに話題が集中しがちですが、ドゥカティが初めて作ったLツインエンジンは、外観にも大きな特徴があります。 全体的なシルエットが“曲線的”なのです。 シリンダーやクランクケース等主要部位の形状が丸みを帯びており、女性的な美しい形をしています。 通称「ラウンドケースエンジン」と呼ばれ、現在でも特に旧いドゥカティを好むマニアの間では、羨望の眼差しを向けら

          Ducati 750GT ~Lツイン・ドゥカティの萌芽~【3rd page】

          Ducati 750GT ~Lツイン・ドゥカティの萌芽~【2nd page】

          ◇初のLツインマシン「Lツイン初号機」の750GTは、1970年11月に開かれたEICMA(ミラノショー)にて初公開されました。 ドゥカティ初の2気筒マシンで、かつLの字型に気筒が並んだ独創的レイアウトということもあって、750GTは公開されるやいなや大きな注目を浴びました。 公開翌年の71年から市販が始まりましたが、発売開始からしばらくはトラブルが生じた際の対応を迅速に行えるようにと、イタリア国外へはほとんど輸出されませんでした。 それゆえ初期型というのは生産台数も少

          Ducati 750GT ~Lツイン・ドゥカティの萌芽~【2nd page】

          Ducati 750GT ~Lツイン・ドゥカティの萌芽~【1st page】

          ◇はじめに今やドゥカティ最大のシンボルとなっている、L型2気筒エンジン。 このLツインエンジンが初めて採用されたのが、今回取り上げる750GTです。 Lツイン第一号機は、どのようなバイクだったのでしょうか。 ◇シングルからツインへLツインエンジンが生まれる以前のドゥカティは、小排気量の単気筒エンジンを中心にエンジン開発を行っていました。 『クッチョロ』という自転車用の補助エンジン(4ストローク48cc単気筒)製造に始まり、スクーター用の175cc単気筒エンジン、スポー

          Ducati 750GT ~Lツイン・ドゥカティの萌芽~【1st page】

          Ducati 916 〜現在におけるドゥカティのイメージを築いた「世界で最も美しいバイク」〜

          ◇はじめに「世界で最も美しいバイク」。 1994年にデビューしてから、現在に至るまでこう語り継がれてきたのが、ドゥカティの916です。 現在の『パニガーレ』シリーズへとつながる、祖となったモデルでもあります。 今回は、1990年代のドゥカティを代表する1台にフォーカスしてみましょう。 ◇そもそもDUCATIって?916そのものの解説に入る前に、まずはドゥカティというメーカーに関して軽く触れておきましょう。 ドゥカティは、イタリア北部のボローニャに拠点を置くバイクメー

          Ducati 916 〜現在におけるドゥカティのイメージを築いた「世界で最も美しいバイク」〜