Ducati 750GT ~Lツイン・ドゥカティの萌芽~【2nd page】
◇初のLツインマシン
「Lツイン初号機」の750GTは、1970年11月に開かれたEICMA(ミラノショー)にて初公開されました。
ドゥカティ初の2気筒マシンで、かつLの字型に気筒が並んだ独創的レイアウトということもあって、750GTは公開されるやいなや大きな注目を浴びました。
公開翌年の71年から市販が始まりましたが、発売開始からしばらくはトラブルが生じた際の対応を迅速に行えるようにと、イタリア国外へはほとんど輸出されませんでした。
それゆえ初期型というのは生産台数も少なく、世界的に貴重な存在となっています。
72年になると品質も安定するようになり、アメリカなどの海外市場へもどんどん輸出され始めました。
ちなみに日本へは、村山モータースにより73年から正規輸入車として入ってくるようになります。
その後、74年末まで生産された750GT。
ホンダやカワサキなどの日本メーカーが急速に発展し、CBやZ1といったジャパニーズ・バイクが台頭する最中にあって爆発的な大ヒットとまではいきませんでしたが、この後の750SS/900SSの誕生につながった750GTは、ドゥカティの発展、そしてLツイン発展の歴史においてはやはり重要な存在と言わざるを得ません。
3rd pageへ続く
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