ランチョンマットはもういらない。ありのままのあなたが好き。すっぴんメイク的テーブルのススメ
なぜ彼女が一緒にいないと安心できないんだろう。一度彼女と過ごすと中毒になってしまう。
もはや擬人化しないと文章書けないんじゃないか疑惑ですが、今回のターゲットはランチョンマットです。
きっと私たち世代?はランチョンマットと
共に歩き 共に探し 共に笑い 共に誓い
共に感じ 共に選び 共に泣き 共に背負い
共に抱き 共に迷い 共に築き 共に願い
そんな日々を描きながら生きてきたと思います。
あれ?どこかで聞いたことあるって?
そうです。コブクロです。
朝ごはん食べる時間がなくても、机の上にぽいっとおかれたトーストも、
夜ごはんにパスタをもくもくと食べるときも、いつだってそばにいました。
そしていつだってTPOをわきまえず、どんな料理でも全力で主張してくれました。
わたし、わたしを見て!!と。時に花柄、時にチェック、時にカラフルな色の組み合わせで。
テーブルセット神話が強すぎるんじゃないか、日本。
よく見るネットのおしゃれなひとのお宅写真とかって、すごくきちんとしたテーブルコーディネートが多かったと思いませんか?
どこかで世の中の正解になっていたのではないかと思うのです。
裸のテーブルなんて…!イヤッ見ないで!的な。
とはいえ、おもてなしテーブルをふだんのごはんでできる人なんてよほどのマダムくらいで。だから、なんとなくランチョンマットを敷いていた、という。
8年前くらいの写真を見返してまあまあ可愛いのもあるけど、結論何がしたかったんだろうね。
ピンクの鍋敷きとかもはやすべてを殺す存在でしかない。
まだ性懲りもなく敷いてる。
ランチョンマットは前後のケアも必要なかまってちゃん
ランチョンマットで常々納得いってなかったのが。(実家の話だけど)いちいち使う前と後、拭かなきゃいけなかったこと。布だったら都度都度洗うのが普通だし。
テーブルも拭くし、その上ランチョンマットもケアして、正直なところ、一体全体何がしたいの?って感じで。手間だけが増えてますやんっていう。そこまで手塩にかけて育てるのに、まったくオシャレにもならない。涙しかない。
これって、軽い気持ちでちょっと好きかもーと思って付き合ったら毎日の行動を把握されて常に連絡しなきゃいけない恋人と一緒なんじゃないかと思うわけです。
さらに。ランチョンマットに汁物とかしょうゆとかをちょっとこぼした時の罪悪感。感じたことありますよね?感じたことない人はランチョンサイコパスだと思います。それくらい常々ランチョンマットに気を使いながら食事をするわけです。これが自宅ではなく、友人宅などのお呼ばれだったら心労は数倍にも膨れ上がるわけです。
逆もしかりで、友人を呼んだ際に、友人がランチョンサイコパスだったら、布のランチョンマットにウタマロ石鹸つけてごしごし洗わないといけないわけです。だってそのランチョンマット人様が遊びにきた時はもう使えないじゃん。
しかも怖いのは、4枚のうち1枚、洗いに失敗したら残り3枚の使いどころも減ることです。2枚ペアの搭乗率が増すことになります。1人毎回ぼっちになるし、なんなら洗いに失敗した当事者は捨てるに捨てられず、ひっそりと暮らす羽目になるのです。
双方にとってストレスオブストレスなわけです。
おしゃれにもできなくて、ストレスを与える存在にもなりうる。
そう。ここまで書いておいて”ディスっていない”と言い切れないけど、ここまでランチョンマットが影響を与えるのはなぜか。
オシャレ上級者のブツだったから。
これに尽きる。ランチョンマットはいうなればファッション界のヒョウ柄セーターなんですね。
スパイスにもなるし、ともすれば個性あり過ぎて意図をつかめなくなる。
気軽に使っていたはずが、実は個性あり過ぎるヒョウ柄のお姉さまになっていたかもしれないんですよ。
すっぴんがちょうどいい、テーブルそのままがらくちんオシャレにできるわけ
ランチョンサイコパスからの卒業に手っ取り早いのは、あっさり床置きすること。
テーブルセッティングの呪いにかかっていると何もしないなんて素っ裸で歩くようなもの!って最初はおそるおそるだと思いますが、逆に潔くておしゃれになる場合もあります。どうやって?とお思いになられるかもしれません。
そう、うつわの力を借りるのです。
自分の推しメンうつわを無造作に並べてもかわいい。
ちょっとさみしいな、ってときはコースターを敷いたり。
(余談だけど、ランチョンマットにコースターのコーデもよく見るけどこれ、フリフリのドレスの上に宝石をぎらっぎらに重ねるようなもの。フリルも宝石もよさが出なくなっちゃうやつ)
引き算すればどんどんひとつひとつのうつわや小物が生きてくる。
そこは値段とか関係なく、自由においても意外とテーブルは包容力あるんですわ。テーブルの色も、そこまで関係なく。
思い切って引き算し続けるとしっくりくる瞬間が来ます。
たぶん、どこかで違和感がある場合は、引き算が足りないのかも。
中途半端に柄物使ってるとか、全部無地でも色も真っ白すぎて料理も色味がそこまでないとか。
いきなりすっぴんがこわいならファンデもといテーブルクロスですっぴんメイク!
いきなりすっぴんで街歩くのはこわいですよね。引き算しろ!って言われても引きすぎでしょって感じですよね。
まずはファンデだけぬりぬりして街に出てみましょうか、っていうのがテーブルクロスです。テーブルクロスのいいところはランチョンマットのようにかまってちゃんじゃないところです。
片付けあるじゃん…ってなるかもしれませんが、これも簡単。まるっと洗えばいいだけ。
ランチョンサイコパスがいたとしてもウタマロ漬け置き一気洗いでOK。
「アイロンかけなきゃいけないんじゃないの…?」そこのあなた。私もそう思ってました。ランチョンマットの布だってちまちまかけなきゃいけないストレスがどうしようもなかったけど。
一つ解決策があるんです。
リネン素材にすること!!!
リネンといえば麻のことですが、よくこんな表現見かけませんか?
”洗いざらいの麻の感触を楽しむ~”とか。
オシャレな人ほどリネンって言ってません?
思い返してみてください。
よくリンネルクウネルさんあたりがリネンのイメージ強いですが、よーくよくよく思い返せば全方位的にメディアで”リネン”というキーワード見るはずなんです。
そう、みんなきっとアイロンかけるのそんなに好きじゃないんですよ。
テーブルクロスのアイロンってアイロン界の中でもトップクラスに技術が必要だと思っていて。まずそもそも大きさがでかくて、袖や襟のようにうまいこと立体にもなってない平面だからただひたすらにしわが目立つわけで。
がんばってがんばってがんばってがんばった先に報われない世界が待っているのがテーブルクロス(not リネン)のむごい現実なんです。
そこでno more アイロンなレジスタンスが立ち上がり、リネンを押し上げているという構図につながっていると思ってやみません。
お客様がくるならばクロスを敷いておけばオールオッケーなわけです。
身にまとうリネン…ベストカラーはこれだ!
ここまでランチョンサイコパス、アイロンレジスタンスの話をしてきたわけですが、すっぴん急には恥ずかしい人材はまず、リネンの白とグレーあるいは黒かネイビーを購入しましょう。
こんな白。
白はレストランでもよく見るように古来からスタンダードカラーとしての地位が確立されています。ゆえに身内でちょっとオシャレがしたい時もお客作様をお迎えする時も使えるのです。
しかし、リネンの問題点は、値段が高いこと。そりゃそうですよね。手間賃と考えるしかないのか。・・・といえど。比較的安価なオススメのお店を紹介しておきます。
おなじみザラホーム
セールしてる~
普段は高いなぁって思うけど、セールが頻繁にあるので良質なクロスが安価で手に入ります。くすみカラーなどの絶妙な色合いが揃うのがポイント。
やっぱりリネンの値段高いとはいえ、ピンキリで安いものは色味が決まらないんですよね。それなら裸の方がマシです。
fog linen work
わたしの中でおしゃれリネン番長だと強く感じるこちら。ネットなどでも簡単に手に入るしいろんなお店に卸してます。セール頻度は低いのでじっくり考えて自分だけの!に出会うのが良し。
柄物も絶妙で、ストライプやチェックなど何にするか迷う!
みて!サムネイルがしわっしわ!おっしゃれ。
これかわいい。
ランチョンマットって初心者に見せかけてにこやかに寄ってきて実は上級者用なんですよね。それさえ押さえていて好きなランチョンマットがあったら使ってもいいと思うんです。
が、よほどしっかりしてないとオシャレどころか生活感だけが漂うのでご注意を。
とはいえ、我が家にはチルウィッチはじめまだ在籍しています。
これ、かなり周囲の友人にも伝導していたので懺悔です。。。
しかし、一番ダサい写真見つけたのでチャラに。。。笑 なんでここまでランチョンマット敷いてたんだろうか。せっかくの芍薬が泣いてる。
周りをも殺してしまうランチョンマット。取り扱いにはご注意を。
今日のキーワード、とにかく引き算しまくれば、なんとなくいい感じのテーブルの解が見えてくると思います。
超ありがとうございます。推しへの活動につなげます。