Shin Nishimura(西村紳、英語学習ベンチャー)

英語アウトプットに特化したパーソナライズオンラインコーチングを提供するベンチャー。慶應…

Shin Nishimura(西村紳、英語学習ベンチャー)

英語アウトプットに特化したパーソナライズオンラインコーチングを提供するベンチャー。慶應義塾法学部卒業後、イノベーションとデザインで英国ロンドンの芸大へ。シリコンバレーの米国投資ファンドで勤務。英語学習の誤解や効率的な学習方法をテーマに書いています

最近の記事

話の内容に深く切り込めているか

今回は、英語のスピーキングを上達するうえでとても大切な「相手との会話で深い話ができるか」という話です。 私たちのコーチングでは、生徒と外国人が英語で会話しているところにコンサルタントが同席して第三者の視点から客観的に指導しています。そんな中、話題がコロコロ変わってしまう生徒さんがたくさんいるのが気になります。もちろん、初級者なので仕方ないことなのですが、例えば・・・ 外国人:趣味はなんですか? 日本人:スキーが好きです。先週〇〇に行きました。○日間滞在して、すごく

    • 英語は「速く」発音するではなく、そもそも「短い、発音されてない」

      おはようございます。今回は、英語は「速く」発音するではなく、そもそも「短い、発音されてない」というお話。 自分自身も最初そうでしたが、ネイティブスピーカーや英語を上手に話せる人は、英文を速く発音するのに慣れている、だから速く発音できる訓練が必要だ、と思っている方がいます。実は、これは誤解。英語はそもそも音が少なく短いと考えを切り替えるべき。もっと言うと、目で見た英語や英文のスペリング(文字列)から発音を想像しないことが大切です。 例えば、日本語のオレンジジュースは、音が7

      • 英語教育のジレンマ - 成果か満足度か

        今回は、英語教育のサービスを提供する側の視点から。英語の教育サービスでジレンマとなり得るのが、最終的な成果(ここでは受講生がどれだけ英語でコミュニケーションできるようになったか)と受講生自身の満足度(そのサービスに対して支払った金額に見合う価値を享受できたと思うか)との間に齟齬が発生すること。。 英語に興味を持って主体的に継続して取り組まないと上達絶対にムリ英語のスピーキングで言えば、生徒が自信をもって英語で伝えたいことを表現できるようになるためには、ある程度負荷のある学習

        • 中途半端なインセンティブは逆効果かも

          今回は起業や新しくプロジェクトを立ち上げるときの話。新しいプロジェクトを始めるときは、中途半端な額の金銭的なインセンティブを渡すことは避けたほうが良さそう、という話。 中途半端なインセンティブを渡すとどうなるか個人が始めるプロジェクトの初期は、プロジェクトに参画してくれるメンバーを集めるために十分な報酬が出せないときは往々にしてある。そんなとき、中途半端な報酬を渡してプロジェクトに参加してもらうと、なかなかそれが上手く行かない。 中途半端な報酬とは、例えば完全な成功報酬で

        話の内容に深く切り込めているか

          いまさら英会話を習得する価値ある?

          テクノロジーが進歩しているのに英語学習する意味ある?テクノロジーの進歩がして、昔より簡単に英語の文章を翻訳できたり、音声を日本語に変換できるようになっています。特に翻訳ではかなり精度が高くなっていて、Google翻訳を使えば、外国語の意味をなんとなく理解するのに、不自由しないと思います。まだまだ使い勝手が悪いですが、モバイル型の翻訳機も出てきて、精度は今後向上していくと思います。 テクノロジーの進化が日進月歩、いまさら英語を学ぶ/英会話を特訓する意味はあるのか。私自身は、英

          いまさら英会話を習得する価値ある?

          英語のスピーキングは、“短く”すれば上手くいきます

          英語でなにかを表現したり、伝えようとするとき、「シンプルに、短くする」ように心掛ければ、スピーキングが一気に上達します。言い換えます、英文で伝えるとき、「シンプルに、短くしてもいい」とマインドセットを変えましょう。必ずしも全てシンプルな表現に変えなければならない、というわけではない、ということです。もしネイティブのように、長い文章が頭の中に定着してスムーズに出すことができれば、あえて短くすることはありません。しかし、多くの日本人が(私も含めて)英語の構文にこだわってしまう傾向

          英語のスピーキングは、“短く”すれば上手くいきます

          立ち止まって考えて欲しい、その方法を続けていて良い?

          「毎日15分聴くだけで英語が聞こえるようになる」といった教材のインターネット広告だったり、「毎日これを見るだけで英語が話せるように」といったYoutubeをために拝見します。 英語に触れることはいいことです。しかし、いまいちど立ち止まって考えてほしいです、その方法でほんとうに英語で会話ができるようになるかどうか。ほかの記事でもお伝えしていますが、冒頭ような「受け身」の姿勢ではどれだけ長い期間やっても効果はほぼ無いと断言できます。(積極的な姿勢で臨んでも間違った方法で続けてい

          立ち止まって考えて欲しい、その方法を続けていて良い?

          海外留学すれば英語を話せるようになる?

          多くの方が出来るだけ短期間に英語をしゃべれるようになりたいと考えています。その一番の近道が「海外留学」です。日本では、どんなに工夫しても日本語を使っている時間のほうが多くなってしまいますが、海外留学であれば、ある程度長い期間、英語だけで生活することが出来るので、英会話を短期間で上達させる近道となります。 ただし、留学した全ての方が必ず英語をしゃべれるようになるとは限りません。留学して英会話力を大きく上達させて、話せるようになる人もいれば、ほとんど英語が上達しない人もいます。

          海外留学すれば英語を話せるようになる?

          英会話ではノリとスピード、瞬発力を身に付けよう

          実際の英会話は、相手が常にいます。相手の気持ちやその場の雰囲気を無視することは出来ないので、出来るだけテンポよい言葉のキャッチボールを心掛けたいところです。実際に外国人と英語で会話するときに、返答を考えている時間はないので、質問されたときの回答や自分の思ったことをしゃべるときに「自動的に」出てくるようにしたいです。これが瞬発力です。この瞬間力を鍛えるためには、「思ったこと/言いたいこと」→「英語にする」ことを繰り返しトレーニングすることが必要です。瞬発力ある英語の表現を増やし

          英会話ではノリとスピード、瞬発力を身に付けよう

          英会話スクール=駅前留学に通っても英語が話せるようにならないのはなぜ

          英会話を上達させようとして、英会話スクールに通う方も少なくないと思います。ネイティブスピーカーの(もしくはそれに近い)講師の方と対面で話すことができますので、英語で話すことに慣れることができます。駅前の英会話スクールは大手が運営していることも多いので、教え方も上手そうです。 しかし、残念ながら、英会話スクールに長期間通っても全然喋ることができない、という話をたくさん聞きます。それはなぜでしょうか。ひとつは、英会話スクールの経営的な理由です。大手が運営する英会話スクールは、駅

          英会話スクール=駅前留学に通っても英語が話せるようにならないのはなぜ

          英会話の上達、毎日やるのは当たり前②

          巷でよく聞く「聞き流し」は、英語を聴いて→日本語で理解する(初級者の場合)、という順序なので、英会話力の向上にはほとんど効果がありません。これは、ある程度英語で会話ができるレベルの方であっても、新しい表現を聴いたとき「あーこんな言い回しがあるのかー」といった程度で、すぐ忘れてしまい、その表現をすぐに会話で利用できるようにはなりません。あくまでも新しい表現が使われるコンテキスト(文脈)を強くイメージできてかつ、実際に口に出して使ってみないと身に付かないのです。「〜の場所や人に囲

          英会話の上達、毎日やるのは当たり前②

          英会話の上達、毎日やるのは当たり前①

          英語で会話できるようになるためには、「毎日やる」のが当たり前になります。英会話を学習中の皆さん、誰もが分かっているのに、なかなか実践できないのが、この「継続してやる」ところだと思います。それも正しい方向に継続してやることが必須で、間違った方法を続けていても一向に英語で話せるようにはなりません。間違った方法とは、これまで我々日本人が刷り込まれてきた「文法の仕組みを理解して、英単語の表面的な日本語訳を暗記して、適切に英文を構成して話す」というものです。 言語は日々進化していて(

          英会話の上達、毎日やるのは当たり前①

          なぜ日本人は英語が話せないのか??

          読者の皆さんほぼ全員が、一度は考えたことがあると思います。 僕もその一人です。大学受験では、英語で難易度がかなり高いことで有名な私立大学を受験して入学しました。受験勉強ではかなり徹底的に勉強しました。そのため、ボキャブラリーも豊富ですし、文法はネイティブも知らないだろうほど細かい箇所まで理解している自信があります。 しかし、大学院で海外に留学した際に、初日に留学先の大学に手続きで方申して、事務局の人と話したときに、全く会話することが出来ませんでした。そのときのショックは、

          なぜ日本人は英語が話せないのか??