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英会話ではノリとスピード、瞬発力を身に付けよう

実際の英会話は、相手が常にいます。相手の気持ちやその場の雰囲気を無視することは出来ないので、出来るだけテンポよい言葉のキャッチボールを心掛けたいところです。実際に外国人と英語で会話するときに、返答を考えている時間はないので、質問されたときの回答や自分の思ったことをしゃべるときに「自動的に」出てくるようにしたいです。これが瞬発力です。この瞬間力を鍛えるためには、「思ったこと/言いたいこと」→「英語にする」ことを繰り返しトレーニングすることが必要です。瞬発力ある英語の表現を増やしていくのが、英会話トレーニングのもっとも効率的な方法となります。では、どのようなことに気を付ければ、より効率的に自動的に出る英語表現を増やしていけるでしょうか。

コンテキスト(文脈)との結び付き

小さい子供が言語を覚えるとき、頭のなかで文法や語彙を検索して、文章を作っているわけではありません。我々日本人が日本語を話すときと同じです。例えば、日本人の子供が、外国の小学校に入学したときを想像してみましょう。最初は、先生や周りの生徒が何を言っているか全く理解出来ません。そんなとき、先生が Did you bring a pencil today ? とか Did you do your homework ? と鉛筆や教科書・ノートを持って質問したときに、鉛筆=pencil、 homework = 宿題 ? といった結び付きが生まれます。このようにして、小さい子供たちは言語を習得していきます。(そのため、例えば小さい子供が英会話の「聞き流し」をずっと聴いてみても言語を覚えることができません。)もちろん、大人になってからの第2言語の習得は、小さい子供たちが覚えるようにはいかないのですが、この結び付きを意識することで、効率的にトレーニングすることができます。

活字ではなく、音で覚える

上記の例で、もうひとつ注目してほしいことがあります。それは、小さい子供は鉛筆や宿題の単語(とその他の表現)の「音」とコンテキスト(文脈)を結びつけて学習している点です。「Pencil」という活字と先生が持っていた鉛筆を結びつけて覚えているのではなく、Pencilの発音(pensl)と視覚的に認識した鉛筆を結びつけています。もちろん、外国の学校教育でPencil(pensl)をPencilという活字と結びつけることになりますが、「音」を意識してトレーニングをするというのは、非常に重要です。ある海外のTV show(ドラマ)を見ていた時に、面白いことを発見しました。アメリカ西海岸で繰り広げられるコメディドラマですが、そのなかでネイティブスピーカーのアメリカ人がある単語のスペリングを言えない、というものです。その単語は日本人なら中学や高校で学ぶ、決して難しいものではありませんでした。そのアメリカ人は、その単語を適切に発音でき、会話で使っているにもかかわらず、その単語のスペリング(綴り、つづり)が分からなかったのです。このシーンを見たときに、「音」で学習するほうが効率的に外国語の表現を習得出来るのではないかと思いました。よくよく考えてみれば、我々日本人も同じ場面に遭遇します。普段使っている日本語の表現で、いざその漢字の綴りが忘れてしまった、という場面です。よくありますよね。外国人も、我々日本人も、難しい表現だったり、抽象的な表現など、「両親や知り合いが使っているのを見ていた」だったり、「TVで見た」といった具合に遭遇したときに、頭に記憶され、なんとなくのイメージと共に自分でも使っているのです。なんとなくのイメージで使っているので、誤用が生まれたりしますよね。

映画やドラマを観よう

英語の表現を「コンテキスト(文脈)」と「音」と結び付けてトレーニングする簡単な方法は、外国の映画やドラマを活用することです。SFなど非現実的なコンテンツだと、英語表現の実際に利用する場面を強く意識しづらいため、日常の生活を題材にした映像コンテンツを選ぶとなお良いです。好きな役者がキャストであるものや、面白くて笑いが止まらない作品だったり、何度観ても感動して泣いてしまう、といったように出来るだけ自分にとって強い印象をもつタイトルを選びましょう。日常生活をテーマにした映画だからといって、好きでもない作品を何度も観ても効率的にトレーニング出来ません。しかし、ここで少し工夫が必要です。なぜなら、初級者の人はそもそも全く聞き取れず、きっかけが掴めないためです。そのため、字幕(サブタイトル)を上手く活用しましょう。NetflixやHuluなどの動画配信サービスでは、字幕を変更できます。字幕を、「字幕なし」→「英語字幕」→「日本語字幕」と入れ替えて何度も観てみましょう。どの字幕の場合でも、注目するのは、しゃべっている役者の顔や唇を見るのに意識しましょう。英語字幕で観る際は、気になったシーンの表現やなんとか聞き取れたかも、と感じるシーンの英語表現を確認するようにします。決して、字幕を追わないようにしましょう。日本語字幕のときは、シーンごとに役者がどういう思いでしゃべっているかを確認してみます。なぜなら、日本語字幕は英語の表現の直訳ではないからです。この英語表現をこのように日本語で意訳してるのか、と面白い発見があるかもしれません(ここでもあくまでも好きなシーンに絞って構いません)

まとめ

・自分の思ったことが「自動的に」出てくるようにトレーニングする

・英語の表現は、「コンテキスト(文脈)」と「音」の結び付きで覚える

・英語の綴りが分からなくても、使われるなんとなくのイメージと発音を覚えていればOK

・外国の映画やドラマを活用を積極的に活用しよう

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