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英語のスピーキングは、“短く”すれば上手くいきます

英語でなにかを表現したり、伝えようとするとき、「シンプルに、短くする」ように心掛ければ、スピーキングが一気に上達します。言い換えます、英文で伝えるとき、「シンプルに、短くしてもいい」とマインドセットを変えましょう。必ずしも全てシンプルな表現に変えなければならない、というわけではない、ということです。もしネイティブのように、長い文章が頭の中に定着してスムーズに出すことができれば、あえて短くすることはありません。しかし、多くの日本人が(私も含めて)英語の構文にこだわってしまう傾向にあり、それによって、ある表現を英語でするとき、決まったいくつかの表現を使わなければならない、と頭でっかちになってしまうことがあります。もし皆さんのなかで、そういった傾向がある人はぜひ「シンプルに、短くしてもいいんだ」ということを頭に入れておきましょう。

例えば、「わたしはデジタルマーケティング関連のソフトウェア会社で営業をしています」ということを伝えたいと仮定します。I work at a digital marketing related software company as sales などでしょうか。これを
I sell digital marketing software としたらいかがでしょうか。すごくシンプルになったと思いませんか。では、TVを観ていて、あるスポーツ選手の話題になり、「彼は2020年のオリンピックで金メダルを取るのが、最大の目標なんだ」と伝えたいシチュエーションをイメージしてください。His major goal is to win a gold medal at the Tokyo Olympics in 2020 などで表現できそうです。それをシンプルに、He really wants a gold medal at 2020 Tokyo Olympics としたらいかがでしょうか。では、「渋谷でも人種差別に反対するおよそ4000人が参加する大規模な抗議デモが行われました」はどうでしょうか。例えば、There has been a large scale protest at Shibuya which about 4,000 people participated in against racial discrimination と頑張って言いたくなるかもしれませんが、シンプルに About 4,000 people protested at Shibuya again discrimination でも良さそうですね。

もちろん、ここでは英文の活字を見て、英語の文章を作っているので、活字に引っ張られることもあると思います。そのため、実際の現場で◯◯を伝えたい、その大まかなイメージをまず持ち、それを英文にしてみましょう。上記を例にとってみれば、スーツ着たビジネスマン(自分)が相手にソフトウェアのセールスポイントを詳しく説明して営業しているイメージを思い浮かべて、そのイメージを英語にしてみましょう。オリンピックの代表選手が金メダルをどうしても取りたい、と熱く語っているイメージや、大勢の人がプラカードを掲げて、声を上げて抗議しながら渋谷の街を歩いているイメージをまず頭のなかに想像して、それを英語にしましょう。

英会話で必要なボキャブラリーは中学生のときに学んだもので十分

英会話のスピーキングを上達していくうえで難しい単語を知っている必要はありません。中学生のときに学んだボキャブラリーで十分に伝えたいことを表現できます。これを実践していくために、英語の単語や表現は“置き換える”ことができる、とマインドセットを変えていきましょう。これは、前半で話した「英文をシンプルに、短くしてもいい」とつながってきます。上記の例で言えば、His major goal is(彼の最大の目標)の箇所を、Want(欲しい)と置き換えています。(ここでは、説明のために表現や単語に日本語訳を付けていますが、英語スピーキングのトレーニングでは、表現や単語には対訳は無いと理解し、その表現や単語の“なんとなくのイメージ”を把握するように心掛けてください。例えば、Majorを“最大”と理解していてはダメです)英文が意図している意味の大まかなイメージ(光景や雰囲気)を把握して、それを英語で表現しようとすれば、自然と“置き換え”を使えるようになってきます。なぜなら、自分の知っている単語や表現しか使えないからです。さらに例を挙げたいと思います。経済ニュースから持ってきたこちらの英文はどうでしょうか。Consumption in Japan has plummeted(日本の消費が急激に落ち込んでいる)「急落する」という意味で plummet が使われています。これを decrease などに置き換えることもできそうですが、Japanese people buy less and less というのはどうでしょうか。急に簡単になったと思いませんか。“消費”や“急激に”といった単語に固執せず、「スーパーやデパートが閑散として、あまりお客さんが来ていない」イメージを英語にしてみました。面白いと思いませんか?このように英語のスピーキングで、表現を柔軟に置き換えることができる、してもよい、とマインドセットを変えるだけで簡単な単語や表現でコミュニケーションできるようになります。

今回の記事で強調したいのは、“置き換えることができる”ということを頭に入れておくことであって、置き換えをしなければならない、置き換えをできるようにならなければならない、とは違います。英語のスピーキングは出来るだけ伝えたいことを大まかなイメージをして、英文にするようにしましょう。最初は頭の中で日本語に変換してしまうかもしれませんが、それでも構いません。しかし、その日本語の対訳を英語で探さないようにトレーニングしていきましょう。また、類似した意味を持っているからといって、なんでもかんでも置き換えることが出来ないことも覚えておきましょう。矛盾しているように聞こえてしまいそうですが、例えば、Watch(見る)と類義語だからといって、See, Look, Viewなどは同じように使えません。これを解決するには、量をこなすしかないのですが、トレーニングとして表現や単語のイメージを把握する、表現はその文脈と一緒に覚える、単語は英文のなかで覚える、といったことを心掛けてみましょう。

まとめ

・英語のスピーキングは「シンプルに、短くしてもいい」とマインドセットを変えましょう

・英語のスピーキングでは日本語の対訳ではなく、伝えたいイメージを英語にしてみましょう

・中学生のときに学んだボキャブラリーで十分に伝えたいことを表現できます。英語の単語や表現は“置き換える”ことができます

・類似した意味を持っているからといって、なんでもかんでも置き換えることが出来ない。英語の表現や単語は文脈や英文のなかで覚えることと効率的

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