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英会話の上達、毎日やるのは当たり前①

英語で会話できるようになるためには、「毎日やる」のが当たり前になります。英会話を学習中の皆さん、誰もが分かっているのに、なかなか実践できないのが、この「継続してやる」ところだと思います。それも正しい方向に継続してやることが必須で、間違った方法を続けていても一向に英語で話せるようにはなりません。間違った方法とは、これまで我々日本人が刷り込まれてきた「文法の仕組みを理解して、英単語の表面的な日本語訳を暗記して、適切に英文を構成して話す」というものです。

言語は日々進化していて(日本語でも毎年新しい表現が流行語として取り上げられたりしてますよね)、相手あってのものです。機械的に文法と語彙を考え、英文を頭のなかで作って、しゃべることに慣れてしまっていては、そのルールから少しでも外れた表現に適応できませんし(海外ではインターネットで検索することをYou can google it のように表現します。Googleが動詞として使われています。面白くないですか?日本でいうググる、にあたるでしょうか)、また言葉に出すまで時間が掛かってしまいます。会話なので相手の気持ちやその場の雰囲気を無視することは出来ないですよね。(残念ながら海外で日本人は、英語での会話に時間がかかり過ぎることで、避けられることが少なくありません。お互いに人間ですから、特にみんなで話しているときは、awkwardな雰囲気にはしたくありませんよね)

どうすれば毎日継続してやることができるでしょうか。理想は、英語しか使えない状況だと思います。生活の全てが英語で、話し人全てが英語でないとコミュニケーションを取れない、自宅に帰ってきてTVをつけても英語のコンテンツしかやってない、みたいな世界でしょうか。留学などで海外にある程度の期間住んでみるのが一番早いですが、これしか手段がない!と言ってしまっては元も子もありません。ではほかにどんな方法があるでしょうか?

英語を浴びるように「聞き流し」しても効果なし

もっとも簡単なのは、市販の書籍に付いてくるCDやオンラインPodcastなどの英語の例文コンテンツを持ち歩き、スマホで毎日「聞き流し」してみることだと思います。通勤・通学時や休み時間、学校・仕事が終わったあと夜寝る前などにひたすら聴いて、可能なら声を出してマネしてみる(シャドーイング)。実際に実践してみた方は分かると思いますが、結論から言ってしまうと、このような「聞き流し」はほとんど効果がありません。(有名なタレントさんが宣伝していたりしますが、彼ら/彼女らが英語で流暢に会話しているところを見たことがありません)

このような「聞き流し」が上手くいかない(Workしない)理由は2つあります。ひとつは「英語→日本語」なってしまっているからです。英語で話せるようになるには、頭のなかで思ったイメージを(最初は日本語にしたとしても)→英語にする、というプロセスをできるようにならなくてはなりません。英会話力を向上させるために大切なこととして、「話せるものは聴くことができる」という考えを持っていただきたいと思います。ある英語の表現を話せるということは、その表現に含まれているイメージや思いを把握していることと同じです。なので、その表現が耳に入ったときに、すぐに「そのイメージや思い、雰囲気」を把握することができます。その光景が頭に浮かぶ、と表現してもいいかもしれません。「聞き流し」でひたすら聴いていても、すでに知っている表現は頭に入ってくるかもしれませんが、新しい表現や英単語を覚える・ものにすることは出来ません。

もうひとつの理由は、コンテキスト(文脈)のイメージが不足していることです。皆さんが実際英会話が上達して、使っている場面を想像してみてください。海外で友達と会話しているときかもしれませんし、講義でプレゼンしている場面や英語で映画やドラマを観ているかもしれません。どれも話す相手(もしくは英語を発話している対象)がいます。我々の脳は、言語を耳だけでなく、そこで観た光景(その人の見た目や場面)や感じた雰囲気と結びつけて覚えることで、強く頭の中に印象付けることができます。初めて外国人と話したときに、ワクワクかつ怖がりながらも、表現した英語が相手に伝わった!嬉しい!みたいな条件で覚えた表現はなかなか忘れません。そのほかにも、大好きな俳優が主演の映画で、彼/彼女のかっこいいセリフも一度理解してマネできるようになると、なかなか忘れません。それは、その俳優が演じている人物やセリフが言われた背景(コンテキスト)を把握しているです。どんな場面・状況で、どんな気持ちで、どんなことを伝えたいから、〜という英語の表現をしたんだ、ということが頭のなかに強く印象付けられます。「聞き流し」では、この世界観や状況のインプットが不足していることが多々あります。目でみることはできず、最初に説明があったとしても十分に強いものとは言えないでしょう。

英会話を自分で自立して訓練していくひとつのコツとして、このコンテキスト(文脈)を意識することが挙げられます。推奨しているのは、映像(静止画でも)といっしょに英語表現イメージを把握することです。もちろん、その方のレベルによるところではありますが、英語のドラマや映画(できるだけ日常を題材にしたもの、かつ大好きなものがなお良い)で、英語字幕→字幕なし→(たまに日本語字幕)などで観て、好きなフレーズを覚えていくのが効果的な訓練のひとつです。

まとめ

・英会話力の向上は、正しい方向に継続してやることが必須で、間違った方法でやらない

・頭のなかで思ったイメージを(最初は日本語にしたとしても)→英語にする訓練が必要(逆の、英語を聴いたり/読んだりのみはNG、効果なし)

・「話せるものは聴くことができる」ので、その表現のイメージを把握して、話せる=使えるようになる表現を増やしていく

・英語表現が使われるコンテキスト(状況・文脈・感情)を意識して、観て、楽しんで覚えていく

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