遠藤ヒツジ

詩人・作家。 同人「指名手配」「白亜紀」所属。詩集『しなる川岸に沿って』(アオサギ・第…

遠藤ヒツジ

詩人・作家。 同人「指名手配」「白亜紀」所属。詩集『しなる川岸に沿って』(アオサギ・第34回福田正夫賞受賞)。 戦争反対、恒久平和。

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    遠藤ヒツジ/詩集『しなる川岸に沿って』

    『しなる川岸に沿って』— 遠藤ヒツジが描く、心に残る詩の風景 文化企画アオサギより、詩の新星・遠藤ヒツジの第3詩集『しなる川岸に沿って』が登場しました。第34回福田正夫賞を受賞したこの詩集は、詩の力が持つ深い感動と美しさを余すところなく伝えています。 心の川がしなる場所 「しなる川岸に沿って」、それは心の風景が流れる場所。遠藤ヒツジが描く詩の数々は、まるで川の流れのように、読む者の心に静かに、しかし深く響きます。彼女の言葉は、一つ一つが繊細でありながら力強く、日常の中の特別な瞬間を切り取った作品が並びます。 福田正夫賞受賞の栄誉 この詩集は、第34回福田正夫賞を受賞した実績があります。その受賞歴が示す通り、遠藤ヒツジの詩は、その独自の視点と豊かな表現力で、現代詩の新たな地平を切り拓いています。受賞に至るまでの道のりや、詩の中に込められた情熱と想いが、ページをめくるたびに感じられることでしょう。 詩の美しさを、あなたの手に 詩集『しなる川岸に沿って』は、心に残る美しい言葉たちが詰まった一冊です。遠藤ヒツジの詩が紡ぐ物語は、あなたの内面に深い感動をもたらし、日常の中に新たな視点を提供してくれることでしょう。 この詩集を手に取り、その詩的な旅に出てみてください。心がしなるような感動を、ぜひお楽しみください。
    1,650円
    羊目舎 Poem&Other shop
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    遠藤ヒツジ/連作詩小説集『妖精反応』

    ねえ、魂を撮影してよ――。かつて男だった女性の日子と、かつて女だった男性の非女の二人にまつわる連作短編集。現代を舞台に、人称が万華鏡のように変化したり、語っているのが誰か分からなくなったり――。実験的な要素を孕みながら異様の展開を見せる物語の数々。
    500円
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    遠藤ヒツジ/短編小説集『爪先に異界』

    異界が潜む日常—遠藤ヒツジの短編小説集『爪先に異界』 日常の隙間に潜む不穏な情景を巧みに描き出す本書は、読む者を不条理の世界へと誘います。 日常の背後にひそむ異界 『爪先に異界』は、私たちが見過ごしがちな日常の中にひそむ奇妙な瞬間を、鋭い観察力と独自の視点で切り取った短編小説集です。遠藤ヒツジが織りなす物語は、普通の世界と異界の境界が曖昧になる瞬間を捉え、不安と驚きをもたらします。 不条理の美しさを紡ぐ 本書の短編小説は、すべてが不条理でありながらどこか美しく、現実と幻想が交錯する独特の世界を描き出しています。遠藤ヒツジの筆致は、読者を奇妙で不安定な物語の中に引き込み、心の奥底に潜む感覚を呼び起こします。 あなたの常識が試される瞬間 『爪先に異界』を読むことで、あなたの日常もまた異界に触れることになるかもしれません。何気ない日々の中に潜む異世界の入り口を見つけることで、現実と非現実の境界がどんどん曖昧になっていくことでしょう。遠藤ヒツジの短編小説が織り成す、不条理の美しい世界に触れてみてください。 この短編小説集がもたらす異界の魅力に、ぜひ浸ってみてください。あなたの心の奥深くに、奇妙な感覚が芽生えること間違いなしです。
    330円
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    遠藤ヒツジ/詩集『しなる川岸に沿って』

    『しなる川岸に沿って』— 遠藤ヒツジが描く、心に残る詩の風景 文化企画アオサギより、詩の新星・遠藤ヒツジの第3詩集『しなる川岸に沿って』が登場しました。第34回福田正夫賞を受賞したこの詩集は、詩の力が持つ深い感動と美しさを余すところなく伝えています。 心の川がしなる場所 「しなる川岸に沿って」、それは心の風景が流れる場所。遠藤ヒツジが描く詩の数々は、まるで川の流れのように、読む者の心に静かに、しかし深く響きます。彼女の言葉は、一つ一つが繊細でありながら力強く、日常の中の特別な瞬間を切り取った作品が並びます。 福田正夫賞受賞の栄誉 この詩集は、第34回福田正夫賞を受賞した実績があります。その受賞歴が示す通り、遠藤ヒツジの詩は、その独自の視点と豊かな表現力で、現代詩の新たな地平を切り拓いています。受賞に至るまでの道のりや、詩の中に込められた情熱と想いが、ページをめくるたびに感じられることでしょう。 詩の美しさを、あなたの手に 詩集『しなる川岸に沿って』は、心に残る美しい言葉たちが詰まった一冊です。遠藤ヒツジの詩が紡ぐ物語は、あなたの内面に深い感動をもたらし、日常の中に新たな視点を提供してくれることでしょう。 この詩集を手に取り、その詩的な旅に出てみてください。心がしなるような感動を、ぜひお楽しみください。
    1,650円
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    遠藤ヒツジ/連作詩小説集『妖精反応』

    ねえ、魂を撮影してよ――。かつて男だった女性の日子と、かつて女だった男性の非女の二人にまつわる連作短編集。現代を舞台に、人称が万華鏡のように変化したり、語っているのが誰か分からなくなったり――。実験的な要素を孕みながら異様の展開を見せる物語の数々。
    500円
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    遠藤ヒツジ/短編小説集『爪先に異界』

    異界が潜む日常—遠藤ヒツジの短編小説集『爪先に異界』 日常の隙間に潜む不穏な情景を巧みに描き出す本書は、読む者を不条理の世界へと誘います。 日常の背後にひそむ異界 『爪先に異界』は、私たちが見過ごしがちな日常の中にひそむ奇妙な瞬間を、鋭い観察力と独自の視点で切り取った短編小説集です。遠藤ヒツジが織りなす物語は、普通の世界と異界の境界が曖昧になる瞬間を捉え、不安と驚きをもたらします。 不条理の美しさを紡ぐ 本書の短編小説は、すべてが不条理でありながらどこか美しく、現実と幻想が交錯する独特の世界を描き出しています。遠藤ヒツジの筆致は、読者を奇妙で不安定な物語の中に引き込み、心の奥底に潜む感覚を呼び起こします。 あなたの常識が試される瞬間 『爪先に異界』を読むことで、あなたの日常もまた異界に触れることになるかもしれません。何気ない日々の中に潜む異世界の入り口を見つけることで、現実と非現実の境界がどんどん曖昧になっていくことでしょう。遠藤ヒツジの短編小説が織り成す、不条理の美しい世界に触れてみてください。 この短編小説集がもたらす異界の魅力に、ぜひ浸ってみてください。あなたの心の奥深くに、奇妙な感覚が芽生えること間違いなしです。
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三木悠莉×遠藤ヒツジ・ウェディング・パーティーの御礼

2024年4月20日(土)は春の陽気に包まれて、素敵なパーティーを開催することができました。 遠藤ヒツジ×三木悠莉(順不同)ウェディング・パーティー 第1部会場:青山ever 第2部会場:ロータスガーデン表参道 ~開催概要とご協力いただきました皆様~このパーティーに協力してくださった皆様はこちら。 感謝を込めて、こちらに記載します🐑 主催:三木悠莉×遠藤ヒツジ 裏リーダー:三木芙三央 ゲストライブ:コオリヒロノブ・クノタカヒロ 客演:樋口三四郎 MC:猫道(猫道一家) 音

    • プロフィール

      ~略歴~ 詩人・小説家・スポークンワードアーティスト。 1988年東京生まれ。 学生時代に大東文化大学文学部日本文学科にて近現代詩を研究。 卒業論文は『憑依の詩人──吉増剛造論』。 10歳の頃にはじめて詩を書いて、以降静かに創作活動を継続。 2014年頃から執筆と朗読活動を活発化させる。 初めて参加したオープンマイクは2015年1月17日にワタリウムにて開催された「旅の詩、詩の旅」(城戸朱里主催)。 初めて参加したライブイベントは2015年1月18日に下北沢ERAbarに

      • 詩「低所と高所の恐怖症」

        低いところから 高いところへ 山でいえば 2合目あたりから 8合目あたりまで 歩みは行きつ戻りつ 山頂に向かうまでの会話は 楽しいお喋りだったり 笑えるおどけ話だったり 難民について訴える言葉だったり あるいは喧々諤々の口論だったりする たくさんの生まれた声は 僕らから離れて でも僕らと同じように 行きつ戻りつする 思いがけず低い場所に行ってしまう また思いがけず 軽やかに天空にまで昇ってゆくこともある 誰も分からない そんな喧々諤々 誰も読めない そんな声の数々に たく

        • 詩「負平等」

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        三木悠莉×遠藤ヒツジ・ウェディング・パーティーの御礼

          散文「受賞の言葉――交流と孤独」

           このたびは『しなる川岸に沿って』に対して福田正夫賞という栄えある賞をいただき、誠にありがとうございました。選考に携わった委員の皆様に深く御礼申し上げます。  福田正夫は詩「世界の魂」にて〈泣け、/いまひとりだ。/しかしいまこそ自分の胸は世界の魂を抱く。〉と語った。受賞に際し、この詩を読み直して他者と自己との「関係」について考えた。『しなる川岸に沿って』は多くの人との交流と経験によって書かれた他者との「関係」の詩集だ。また詩は読者のものであるから詩集と読者は作者を遠く離れて独

          散文「受賞の言葉――交流と孤独」

          詩「継承」

          しんと冷えた部屋で飼育される熱帯魚の泳ぐ水槽 父性や母性、男性や女性が溶け出し 水草のように揺らめき広がりだして 気ままに無邪気に熱帯魚の啄む様子を 眺めるのは子であるか父であるか 王は自らを賭して死んではならない 王は自らを託して殺されなければならない 権威は 権力は 堕ちてはならない 王が移ろうことを知らなければならない 価値観の多様と転倒 熱帯魚が鰓呼吸するように 呼吸するように自らを 水槽の環境へ順応させる 季節がしんと冷えている

          詩「継承」

          詩「点滅」

          赤と青の点滅するあいだを 行き来する あなたがわたしには 黄色く見えます 赤と青の点滅するあいだを 行き来する あなたがわたしには 黄色く見えます 月が満ちる夜にあなたは あんなにも曝け出されています そんな日はわたしまで 苦しい気持ちになります 三日月の夜は そんな細い腕で大丈夫ですかと 肉づけするように 口づけたくなります 十六夜の月が出ているなら あなたはなんとも黄色く見えます 胸の奥底で明滅する 青と赤の灯火を抱えてなお あなたがわたしには黄色く見えます 「

          詩「点滅」

          詩「ほふりのうた」

          屠る霜降る美味なる肉がためほら屠れ ほれ屠るんだこうして効率的に 牛の首の根を止めよ肉と皮へ ナイフの切先を挿しこめやほれ 屠り人たち俺たち作務衣 俺たちは解体の労働者だほい 肉を生み出せ牛を止めろ食肉生めよ 増えよ血に満たされて牛が 俺たちの屠りをノックする 生き死にの合間をノックノックする 食肉の経済動物たちは生きて 屠り場にやってきて 経済動物たちはどこかの時点で死ぬ 生き死にの扉をノックノックする 俺たちは生活のために切先をむけて 合間を割いている 食肉、生

          詩「ほふりのうた」

          詩「詩かと思えば大抵シミ」

          仕事中に思わず 詩を生んでしまう 詩が生まれてしまうと慌てて デスクの引出におしこめる でも上司に見つかった 仕事中に詩を生むなと言われてかなしい 利益を生めと言われてつらい 営業先では車の中に 詩を放りこんでいくから 失礼することはあまりない それでも生まれてしまった時は汗をかいて ひた隠す 営業車は詩でいっぱい カーステから流れる音楽を食べて 詩はお腹いっぱい 勝手にシフトレバーを押そうとする詩がいるので たしなめる コンビニ弁当と缶ビールと詩を連れて帰宅 部屋は

          詩「詩かと思えば大抵シミ」

          散文「配信を振り返って」

           二〇二〇年一月から主催を引き継いで定例開催しているイベント「ポエトリーリーディングオープンマイクSPIRIT」がある。一年半程ご多分に漏れずコロナ禍の影響により断続的に開催中止を余儀なくされている。  そんな中で断続的に個人的な配信を行なうようになった。動画サイトYoutubeで私の名前で検索すると過去の配信を観ることができる。これらの配信は個人的なものだが内容は人々と関われるものを続けてきた。  第1回が「ダイドク」。募った詩を私が代わりに朗読するという内容だ。詩の朗読が

          散文「配信を振り返って」

          詩「かむりをけずる」

          なにもできることがないので 朝起きだしてトーストを一枚焼いて食べた それから賛同できる署名活動へ参加した それも終えてしまうとテレビの報道を BGMにして詩集など読んでみるが どうにも目が滑ってしまう 詩の一行が紙面を滑って 無垢な喜怒哀楽の表情をして どこかへ逃げこんでしまったのだ 私を置き去りにして どこかで朗読会でも始めよう とまあこんな魂胆だろう 仕方なく詩集をとじて 気休め程度の運動をしても 昼にはもう 瓶ビールを飲みたくて冷蔵庫から出してしまう 油の沁み

          詩「かむりをけずる」

          詩「はげしいゆりかご」

          非在のレールに乗っかって 進みゆく幻想汽車 ゆれるふれるくずれる 羊の眠りを妨げて ゆれるふれるくずれる 追われて崩れた詩体の 眼窩より空道であった唇より 耳道より草花よ群生し 時の番人たる熊さん日の下で鮭を喰らう我らの大罪を罰せよ 手は曼珠沙華なれ 数多の詩体がそのようであれ (空から降るという全能感) 詩の身体の山積するを 自我を捨てもうはや 自然の野へ返れ(環にきちんと入れよ) 名もない――(言葉を忘れて)――獣へ立ち帰れ (もうはや、私の管理権は失われたから) 獣らし

          詩「はげしいゆりかご」

          詩「波が呑む」

          幾時代かがありまして 茶色い戦争がありました(※1) 幾時代かがありまして 足元が波に呑まれました 濁り水が 月に導かれて あらゆる樹々 塩気に枯れ 最早足元まで 波形の態様で 忍び寄っていた 水に 幾時代かの茶色い戦争溶け出して 足首ざらりと撫ぜ行き来する 茶けた戦争の 狂わされた波に 足を曳かれないよう 腰を落とし天を仰げば 青白い 肌 白衣纏いし 大いなる亡霊が 真暗の闇夜に 人をだらりと 干している ――「小さい俺に大きな時代が作用するからだ」(※2)と叫ぶ筆記音

          詩「波が呑む」

          詩「怪物たち」

          glas! glas! 罪の地下の蛇が這い回る グラッ! グラッ! 建物の二階から逃げ出して まだ笑っていた 余震ではなかった 同時多発の地の震え        振動があった 目まい…… 〈爆発 的 現象〉 (宮城の影響……全てが飲み込まれて聴こえてくる泣き声 電柱が折れ 危ないよ! の掛け声 坂の下まで怪物が迫ってきている) 〈原発〉 〈三月一二日 六時三六分  地震の報とともに  死の一七〇〇の報が〉 空が、沈殿して 空中に交わる電波 波は 大波は 油が混じった闇の水とし

          詩「怪物たち」

          詩「つなぎとめるもの──クロウへ」

          つなぎとめるもの――クロウへ 誰もなく何もないのに、あらゆるものが響いている――不思議な浜辺からコンクリ色した水の上を(もたりとした質量の水面を)歩いてゆくものたちの姿を私は視た。 私は翼をもたないから、代わりに眼球を放り投げて歩くものたちの様子を覗いた。そのものたちと共にいくことを拒んだ私の卑怯な隙見を笑ってくれる烏もここにはない。 私は視た。そのものたちは視界の果てから果てまでを(まるで一つの道があるように)整列して進行していた。しかし、きびきびとはせず重い足取りで

          詩「つなぎとめるもの──クロウへ」

          詩「すべてあらゆる舞台への歓喜」

          ひとたび舞台にあがれば すべては真実 照明は太陽にも月にも星にもなり 僕たちは両性も人も獣かすら問わない ひとたび幕があがれば 私たちは感覚だけの生き物になる 姿などなくして透明な膜になって 世界をあまた受け取る器官に変わる ひとたび僕たちの声があがれば 世界の暗闇いっぱいに響き渡る それから楽の音ひきつれて 心のおもてがくまなく映る ひとたび幕がとじれば 私たちそれぞれ諸手をあげて 新世紀の創世を祝福し 拍手の波に絶え間なく歓喜が泡立つ

          詩「すべてあらゆる舞台への歓喜」