見出し画像

引き出しをたくさん持つこと、自分の言葉で話すこと。

昨日、コーヒーゼリー用にドリップしたあと、コーヒーフィルターが最後の1枚だったことに気付きました。
で、思い付きで昨夜コールドブリュー、朝できあがり。
適当だったけど、まろやかで、甘くて美味しかった。


仕事として、コーヒーの美味しい入れ方をお客さんやスタッフに教えることがあります。
豆何グラムに対して水何ミリリットルとか。
保存方法は…、どのくらいのうちに使いきる…、とか。
ハンドドリップの方法とか。

もちろんそのとおりにすると、美味しいコーヒーがいれられます。



お店だとそりゃあ美味しい豆を使って、美味しくいれてもらうのがいちばん。
私も店では当然決められたとおりにやるし、基本はちゃんと理解して伝えます。

でも、コーヒーに求めるものって、人それぞれなんじゃないかなぁ、と思っています。
こだわる、こだわらない、も人それぞれ。
こだわりも、人それぞれ。
特に家でコーヒーをいれること。


私も家ではいろいろ。
偶然(失敗)、のときもあるし、あえて(実験)、のときもある。

あ、サーバー温めてたお湯捨てるの忘れてドリップ始めちゃった、とか。
ドリップ1投めで蒸らしてから、他のことやってたら忘れてた、とか。
これ、いつ挽いた豆だろう?とか。
ちょっとずつ余ってるから混ぜちゃえ、とか。
冷めたからレンジであっためちゃえ、とか。


パン買い忘れてホットケーキ。

でもいろいろやって初めて、あ、やっぱりこれは大事なんだ、とか、ここはそんなに気にしなくてもいいんだ、とかがわかってくる。

この人にはこういうふうに、この人にはこういうふうに伝える、と、自分の引き出しから必要な経験と知識を出していけるようになる。


私は今までに、ソムリエ(もどき)の仕事をしたり、結婚式の仕事をしたりしたこともあります。
自分の経験に基づく知識なんて、扱っている全体像のほんのわずかしかなくて。
どんなにがんばって勉強しても、値段に知識と経験が追い付かなくて、もどかしい思いをしました。


だからせめて今は、むしろできる限りの付加価値を与えることができたら、と思っています。

お客さんが家でいれるコーヒーを売るのに、自分が家でいれずして、何が語れるのだ。

というのは、私の中だけの持論なので、あまり口には出さないけど。
だからこそ、まだ経験の少ないスタッフたちには、マニュアルを裏打ちする何か、を自分の言葉で伝えたい、と日々思ったりしています。


とはいえ、今日も仕事を終わってみれば、反省することや自分の至らないところ、いろいろ見えて、ちょっと落ち込み気味。



夏休み。留守番の兄弟からメールが。

「おこめあらったよ。」

「かえるのおそくない?」

慌てて帰って、今日もコーヒーフィルター買ってくるの忘れました。



適当コールドブリューのつくりかた。
↓↓↓
お茶パックに中挽きのコーヒーを入れ、グラスかジャグにでもぽんと入れ、水を注ぐ。
大さじ2杯に対して150mlくらい。
一晩(半日)おいたらパックを取り出す。
そのままでちょうどよければ、そのまま。
濃ければ、水かミルクで割って召し上がれ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?