会議がオンライン化することで出会いがなくなっちゃうと思う
バイオ研究者をやってます、えむじゅーです。
研究者をやってると研究発表会というものがあるんですが、そこではみんなが自分の研究成果を発表して他の人からアドバイスをもらったり、ディスカッションしたりする場があるんです。
普通だったら大学の講堂とか一か所に全員集められて一人ずつパワーポイントを使って発表していくんだけど、コロナの影響でそのほとんどがオンライン開催となっています。
研究者ってそういうところの対応早い気がする(笑)
私も恥ずかしながら先日初めてオンラインの研究発表会に参加して
「オンライン会議めっちゃいいなー。もう全部これでいいじゃん」
って思いました。
研究者って実験とか手作業が多かったりするので、そのスキマ時間に他人の発表が聴けるのいいなーって。
これなら自分お仕事を効率良く進められて、かつ最新の研究に関する情報が得られるなーと思ったんですが・・・
一つ大事なことに気づいた。出張に行けないということに。
研究者の出張は旅行気分
普通の学会とか研究発表会って他大学でやったり、他県の大きな会場を貸し切ってやったりするんで、出張するんですよね。
特に大きな会場でやる場合は、そこそこの観光地だったりして、その土地に行くだけで楽しいです。
普段いかないような県に行くのもなんだか楽しいですよね。
仕事のことは忘れて、その土地のおいしいもの何かあるかなーとか考えたり・・・(仕事に行くんですけどね)
バイオ系の研究者って、基本は研究室にこもってずっと実験してる人が多いんで、あんまり休まないんですよね。
土曜日も日曜日も実験してる人もいます。日本人研究者の特徴ですね。
だから旅行なんて行く暇がないんですが、学会とかに参加するのが唯一遠出できるのがチャンスなんですよねー。
私がアメリカにいたころも学会はよく行ってました。開催地は大体観光地。
フロリダとかカリフォルニアとかワシントンDCとか。
海外の研究者って、学会とか出張があるとその人の配偶者とかパートナーも一緒に連れて行くんですよね。
もはや仕事で出張するんじゃなくて、家族旅行で行ってる感じです。
私もフロリダで学会があったときは妻も一緒に行きました。
学会ついでにディズニーランドに行ったりして、楽しかったですよ。
ボスには内緒だけど。
そんな感じで、出張ついでに旅行に行くっていう雰囲気が、オンライン会議が増えたことでなくなってしまうんじゃないかなーと寂しく思ってしまいます。
今後どうなっていくんだろう。本当に気になる。
出張すると出会いがある
学会に出張しにいくと色んな出会いがあるんですよ。
自分の発表内容を気に入ってくれて、一緒に研究しませんかって話になったり、逆に同じような研究をやってる人がいたら、こっちから話かけたり。
それだけ自分の仕事の幅を広げるチャンスがあったはずなのに、みんなで集まる学会がなくなってしまうと、そのチャンスがなくなってしまうなーと。
あと、学会って何日間か続いてたりするんで、ホテルに滞在するわけですが、研究者の知り合い同士集まってその土地のおいしいものを食べに行ったり、お酒を飲みにいったりするんです。
それ自体楽しいんですが、知り合い同士で別の知り合いを呼んで一緒に飲むこともあって、それでまた新しい出会いになったりするんですよね。
その人とはその日限りの付き合いかもしれないけど、それもまたいいですよね。
まとめると、
出張に行くことで旅行気分を味わえたり、新しい出会いがあったりするので、メンタル的にもいいんじゃないかなーと思う。でもいろんな会議がオンライン化してしまうとそれがなくなってしまうんじゃないかと危惧してます。
という話でした。
今後世の中がどうなっていくのか気になるところです。
最後までご覧いただき有難うございました。
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