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Empathと私のこれまでとこれから|その2

Empath研究所

このnoteを書いたのは西田さん.

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文系研究者として一般企業で働く道を開拓したい

そんなEmpathで今年7月から仕事をしてみて、ますます「自分のような文系研究者が企業で研究しながら働けることって稀なことなんだな」と思うようになりました。もちろん私は、(特に人文学系の)研究者の就職先がないという問題について、仕方がないものだと諦めてはいません。この問題の解決の一助にできればという思いもあり、人文知を活かせる仕事ってなんだろうと、最近考え始めました。

そこで今取り組んでいるのが、社会科学や人文知の知見を学んだり、哲学で必要な分析的・抽象的な思考を訓練したりできる研修を企画することです。
例えば、今やどの企業も取り組むべき課題とされているダイバーシティ、エクイティ、およびインクルージョンをめぐる問題。これらについての議論は、まさに社会科学や人文学が得意とするものです。社会科学や人文学の知見や考え方を、ビジネスの場に実際にある課題に対してどう応用しようかと考えています。

その先にあってほしい世界

私の一番大きな夢をいえば、このような仕事を積み重ねていった結果、社会のなかに科学と人文知というものがもっと浸透すればいいなと思っています。

人々が、自分の人生を生きるなかで直面する悩みや疑問を解決するための手段としての科学や人文知が、今よりもっと身近にいてくれるような社会。そうした社会では、どんな環境で育っていても、どんな生活を送っていても、自分が知りたいと思ったことや解決したいと思ったことについて、科学や人文知が助けてくれます。

例えば人間関係で困ったことがあったとき、心理学や社会学を学びなおして、自分や他人の心について広く、深く、細やかな理解ができるようになったなら。人生を生きる意味や人生の目的がわからなくなったとき、哲学や文学の本で書かれたある一文を思い出し、明日からもぼちぼち生きていこうと思えたなら。

壮大な話ですが、こういう世界では、科学や人文知は人生の痛みや苦しみを低減してくれるクッションになっています。家族、友だち、趣味、好きなこと、推し、居場所など、長い人生にはクッションをできるだけ多くもつのが良いですが、学問の知識や考え方もそのうちの一つとなることを、私はいつも願っています。


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