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Empathと私のこれまでとこれから|その1

このnoteを書いたのは西田さん.


こんにちは。最近英語の文法を学びなおしている西田です。
このnoteを定期的に更新するようになったのが今年の5月でしたが、気がつけばもう12月も後半になりましたね。

私の場合は中学生くらいからでしょうか、毎年12月にはその年を振り返り「あぁ今年もあっという間だったなぁ」と思うようになったのですが、今年もまた時間が過ぎ去る速度(?)が過去最高を記録しました。みなさんはいつからこのような「ジャネの法則」あるいは「光陰矢の如し」を実感するようになりましたか?

私は去年の6月にインターンとしてEmpathに参加し、今年の7月に社員として働くようになりました。今回は、Empathと自分のこれまでを振り返り、少し未来のこともお話したいと思います。

感情解析AIの哲学的基礎をつくる

私がまず参加したのは、Empathが提供している感情解析AIに関わるプロジェクトでした。そこで私は、「感情」とは何か、どのような「感情」をどのような方法なら測定することができるのかといったことを考えました。その問いについては今も研究していて、来年学会発表することを目標にしています。

こちらの記事でもジンさんに紹介してもらいましたが、私の修士までの研究分野は心理学や社会学でして、博士からは心理学の哲学をやっています。これまで関心をもって研究してきたことはまさに「人の心を測定するにはどうしたらいいのか」というテーマだったので、このプロジェクトで哲学や心理学からの知見やアプローチを応用することができました。

心理学や哲学は一見IT技術とは関係のなさそうな分野ですが、心の概念や測定についての基礎的な議論に、実は参加することができるんですね。去年の夏ごろ、このプロジェクトでデータ解析をするメンバーと一緒になってAIモデルを作ったとき、自分の研究がプロダクトの一部になれたことにちょっと感動したのを覚えています。

Empathという会社の特殊性

しかし、人の心をデータとして収集したり、そうしたデータをもとにAIモデルを作るような会社でEmpathのように心理学や哲学を重視している会社は多くはない……らしいのです。

「らしい」と書いたのは、単に私がEmpath以外で研究したことがないからですが、でも確かにちょっと考えれば、基本的に利益を追求する存在である企業にとって「ちょっと待った! その測定方法大丈夫?」とか「そもそも弊社が測定したい感情って何なんですかねぇ?」とか言ってくる研究者は、常にそばにいてほしいわけではない……かも……しれないですね(自分で書いていて多少ダメージを受けました)。

それでもEmpathが私のような研究者をメンバーとして受け入れているのは、会社のHPのトップにも書いてあるように、Empathが「科学と人文知で『共感』に基づくテクノロジーを創造」したいからなんですね。
このミッションについてはいずれまたnoteにまとめたいと思っていますが、とにかくEmpathはどんな会社かと聞かれたら、科学と人文知(哲学や歴史学、文学などの知見)どちらも大切にしていて、これらを融合させてテクノロジーをつくっていきたいと考えている会社ですよ! こんな会社はそうそうないですよ! とアピールできそうです。

実際、Empathのメンバーは学問に対しても熱心な人が集まっていて、私を含めて博士論文を書こうとしている人もいます。Empathはビジネスとして利益を求めながらも、テクノロジーを支える学問も大切にする、双方のバランスをとろうとしている会社だと思います。


次回|その2
文系研究者として一般企業で働く道を開拓したい
その先にあってほしい世界


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