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村民食堂が創ってきたものは何だったのか

こんばんは、芦田です。
地方の人事支援をしたり、人を繋げるゲストハウスを運営したり、人が豊かに働くためのデザインの仕事をしています。

今日は、ゲストハウスの話をしようと思います。

ゲストハウスのスピンオフ企画として「村民食堂」を去年の冬から、月イチで開催してきて、とても不思議なことに宣伝を戦略的にしたわけでもなく、取材受けたわけでもなく、毎回ほぼほぼ満席になっていたという不思議な時間。

「地域での共食」とか「農村交流事業」みたいな表現で、とても良い企画と言ってくださる方が多かったのですが、意図的に地域交流事業にしようと思ったわけじゃなく、ただただ「囲炉裡で鍋食べながら、おしゃべりしあって、飲んで気持ちよくなったらゲストハウスで寝落ちる」という欲望(笑)的な、これ最高じゃん!っていう世界観。正しくい表現すると「旅の本質」に迫りたかったのかなと思います。

最近いろんな人に伝えていることがあって

旅人は「本人が楽しくことができる」いや「楽しむことを知っている」から、楽しませるとか、おもてなすとかって、すごくこちらの押し付けになってることが多くて、一緒に楽しむとか、楽しむことをそっとサポートするとか、僕たちが知っていることを伝えることが大事なんじゃないかなということです。

たぶん、自分がいいなと思う空間や時間には、共感する人がたくさんいて、その共感しあえる感性の高まりの連続が旅で最も幸せな瞬間なのかなと最近思っています。

村民食堂は、ホントにそれに近い空間だったのかなと思います。そして、共感しあえる人たちが自然と集まり、そこでの素敵な出会いによって、いつまでも余韻に残る幸せがあったように思います。

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村民食堂が創ってきたものは何だったのか?
それは、共感がベースに集う新しい家族だったのかもしれません。
利害関係ではない集まりであり、それは家族に近いもの。

アフターコロナのニューノーマルの旅の世界はここにあるのではないかと思ったりもしています。

これから先、より感情的価値が重要視されると思います。

商品やサービスの機能・性能・価格といった「合理的な価値」だけでなく、購入するまでの過程・使用する過程・購入後のフォローアップなどの過程における経験「感情的な価値」が大切なのです。

さて、過去形のような表現が多かったと思いますが、今は休業中です。
再開はいつかはわかりません。
ただ、おそらくそろそろやろうかなとまた自然に集まるのだと思います。

また旅がはじまるときに村民食堂も開店したいと思います。




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