「楽」することが、「楽しい」ではない
楽しいことといえば、面白いことをすること。遊びに行くこと。などたくさんありますし、人それぞれで違った「楽しい」があるでしょう。
私が大学1年生だった頃、練習がとんでもなく激しくて辛くて、サッカーが面白くないし楽しくないなーと思うことがありました。
そんな時に、サッカー好きだからやっているんでしょ。楽しまないと。と言われたことがありました。
「楽しい」がラクになってしまった
楽しむとは、なんだと考えました。
考えた結果、「楽しい」=笑顔でいることだと思いました。
サッカー始めた頃を振り返ると、友達ができて常に笑顔でやっていたことを思い出しました。
私は、「そうか。ということは笑顔でサッカーしていれば辛くないし楽しいんだ。」と思って、ある時から練習への取り組みを変えました。
辛い練習も、顔だけは絶対に笑顔で。そうしたら楽しいと思えるはず。頑張ろう。
やってみた結果、気持ち的には全然、楽になりました。走っても辛くないし、周りよりも余裕ができました。
こういうことかと思いながらも、これで合ってるのかなと少し違和感はありました。
強烈な先輩の一言
入部してから間もない中で、笑顔でやっていると先輩「お前いつも笑っているよな」とか「頭おかしいな」などよく言われてました。
先輩も絡んでくれるし良かったな~と思っていた矢先、、、
1人の先輩にこう言われました。
「お前、本気でやってねーもんな。」
正直、カチンと来ました。
その場ではさらっと流しましたが、心の中では
「いや、一生懸命やっているから。でも辛いから無理やり笑顔作ってやっているんだよ。なんだよ。」
一生懸命は当たり前
自分で考えた取り組みを続けながらも、先輩に言われたことが心に残っていいました。
自分のやり方にも、確かに納得はいっていませんでした。
「辛くはない。ラクになった。だが、心の中では物足りない。一生懸命やっているのに、なんでだろう。」
このままじゃだめだと思い、先輩の言っていた「本気」で練習に取り組むことを一回だけしてみようと試しました。
笑顔を捨てて、とにかく全部全力でやる。やっぱり辛いしめちゃくちゃきつい。けど充実感(やりきった、だしきった)はたまらなくあったのです。
本気でやることも楽しいこと
私は、「楽しくサッカーをする」が笑顔でいることだと思っていましたが、その結果「ラク」をすることになっていました。
「サッカーが楽しい」と思えた時は、本気で取り組んだ時でした。
よくよく考えてみると、笑いながらサッカーやっている日本代表はいませんよね。
本気だからこそ、真剣勝負の中だからこその「楽しさ」や「笑顔」が出てくるものです。
本気になって取り組む勝負の世界も楽しいことでした。
あの時厳しい一言をくれた先輩には本当に感謝しています。
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