香月紫帆

初めまして。 ⭐古典文学と文化、芸術をつなげて楽しむ活動をしています。 ⭐楽しく気軽…

香月紫帆

初めまして。 ⭐古典文学と文化、芸術をつなげて楽しむ活動をしています。 ⭐楽しく気軽に美術館、博物館を紹介します。 ⭐地域密着型博物館元・キュレーター ⭐️ https://lit.link/Kubohiro

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  • ざっくり!源氏物語

    源氏物語を「ざっくり」「さっくり」友だちの出来事のように語ります。 Instagramでやっているシリーズです。 源氏物語の内容だけではなくて、当時の風物、香りについてもオタク的に語っていきます。

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    日本の伝統的な香りについていろいろコラムを書いています。

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つれづれ!『光る君へ』第15回

さて一週間遅れの徒然思うままに感想を書きなぐる…『光る君へ』第15回「おごれる者たち」ですけれども。 一条天皇大きくなったな~~ なんか、この大河ドラマは中関白家にブーメランかましまくってますけれど、何か恨みでもあるのか…あ、史実だった! 職御曹司に行く詮子。すっごおおおおおおい怒っていましたけれど、ほんとは仲良しです。 中関白家だって、権力の源泉は詮子ですから。だいじだいじなんです。 とはいえ、詮子がかわいがっていたのは道長で、それは接触機会が多かったからでは?っていう

    • つれづれ!『光る君へ』第14話

      14話、『星落ちてなお』のつれづれ感想です。 あらら。兼家出家しましたね。 出家したのが5月でなくなったのが7月隠居したはいいけど、なかなか権力の移譲は難しいんだな~ そんなこんなで、道隆の独裁始まる。中関白家推しとしては、うまくやってくれ!!とにかく「長生き一番」お前は酒をヤメロ!と思ってしまうのだけど、言ってもしょうがない。。。史実だからね。 さて、定子が中宮になったのは10月。皇后と中宮が並び立つのは前代未聞というか、この時、后は3人いたんです。 で、前例がないと。

      • つれづれ!『光る君へ』第13回

        どうも。こんにちは。一週間遅れの感想、『光る君へ』第13回「進むべき道」の感想です。よろしくお願いします! 中関白家の日常が描かれましたね。 推しの多い中関白家。自滅男と界隈で言われる伊周も、三浦翔平さんが演じるとイケメンお調子者感が出てなかなかよろしい。 明るくていつも笑いが絶えない中関白家。定子が伊周の恋文(下書き)を破ってしまいますが、人の恋文、みんな普通に見ますので、別に定子にデリカシーがないわけではありません。 例えば伊周がどっかの姫に恋文を贈るとしましょう。 伊

        • つれづれ!「光る君へ」第12回

          一週間遅れの雑感「光る君へ」ですけれど、毎週いろんなことがあるねえ。ほんと。面白い。来週はとうとう定子さま登場では?わくわく!! ①道長の結婚 とうとう、道長は倫子の家に婿入りしました。土御門邸を見て「広くていいおうち」と言っていましたが、お前の家じゃん、というツッコミをしちゃいましたよね。道長はのちのち土御門殿、と呼ばれるんで。 倫子の結婚について父より母のほうがプッシュしたというのも『栄花物語』に残っています。 『栄花物語』は宇多天皇の即位から堀河天皇までの15代200

        つれづれ!『光る君へ』第15回

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          つれづれ!『光る君へ』第11話

          出遅れ!!『光る君へ』ですが、第11話のあれこれ。さくさく行ってみよ!! ①まひろは兼家に会えるのか。 前回高笑い平安京の主だった兼家ですけども、わざわざまひろに会ってくれていいやつでしたね!!いやマジで。 父はまた貧乏生活へ…! そして、案外悪いやつというよりは、フェアな人だなあと思っちゃいましたよね。 倫子に「あなたが会えるようん立場の方じゃない」って、ほんとそうだよね… まあ、まひろが動かないと場面が進まないあらしょうがないんですけどね。 これはただの感想。 ②花山

          つれづれ!『光る君へ』第11話

          つれづれ!『光る君へ』第10回

          こんにちは!どうも。 いろいろ遅くてすみません!!これから五月雨で追いつきますよ!! いやはや、花山天皇出家いたしましたね。 ①花山天皇の出家など 寛和の変が起きましたね。今回のドラマでは安倍晴明がかなり策略に関わっていました。『大鏡』をベースに兼家の策略(そういえば最後のパパの高笑い、ヤバかったですね。)にはまって出家コースでした。花山天皇の出家と道長まひろのラブロマンスに挟まれて、なんか感情が変になりましたよね。 「すれ違い」ではなかったのか!と思ったけど、この日の二人

          つれづれ!『光る君へ』第10回

          つれづれ!『光る君へ』第9回

          今週もオリジナルストーリーな『光る君へ』… お話としては、花山天皇が兼道を信じ、安倍晴明と兼家パパはやっぱり結託していて、お兄さん道隆はおののいて、詮子はマジびびり、道長は「自分のせいでひとがしぬ」という体験をし、まひろはまたもや父為時に「お前が男ならなあ」と言われ、実資は妻に日記を書けと言われ、そういえば女衒を求められていましたね。それにしても、帝に女御をお世話するのは蔵人頭の仕事じゃないと思うの… そして、直秀のあっけない最期。 道長とまひろが直接(下男を通して)連絡が取

          つれづれ!『光る君へ』第9回

          つれづれ!『光る君へ』第8回

          『光る君へ』の思ったこと感じたことを徒然に語ります。 今週は感想がうすっぺらいけど、それはオリジナルストーリーすぎるから…お話はとても面白かったけどね!! ではまいります! ①直秀、ほんとに誰の子問題 道長を「兄上」と呼び、東三条殿を下見し、まひろに「俺と行くか」とかいう直秀。衣装がちゃんと板についていることといい、(ほんものの庶民はそんなん無理だし)ほんとうは貴族の子弟説がますます信ぴょう性を帯びてきました。ていうか、日焼け度合いでふつうわかるよね、と思いますが、この世

          つれづれ!『光る君へ』第8回

          つれづれ!『光る君へ』第七回

          もう、土曜日。明日第八話じゃないか~~~ ということで、今週の「光る君へ」感想です。 ①直秀の正体 打毬に直秀を突然参加させる道長。直秀も突然連れてこられてこれができるってことは貴族の末席にいるものである、(没落貴族である)的な調査が済んでいるのかな。という邪推。まんざら弟っていうのも口からでまかせではないのかも。(源氏物語でいう近江の君ポジション。近江の君は) 藤原保輔(袴垂)がモデルになっているようですが、本物のほうは別に義賊じゃないし、今昔物語なんかで面白おかしく描か

          つれづれ!『光る君へ』第七回

          つれづれ!光る君へ!「第六回 二人の才女」

          いや、今週も盛りだくさん!事件はまだまだ続く「光る君へ」です。わかっていること(史実)の合間をどう埋めるか?そこに生きた人々はどんなふうに思い悩んでいたのか…!という部分の描き方がほんとうに上手で、まさかこんなウキウキに楽しめるとは思っていませんでした…!さすが。 今週の私の気になりポイントはこちら! ①そんな源いう?問題。「源が!」 「源」氏問題ですね。皇室に子どもがいっぱいふえるといろいろ大変なので、ってざっくり言っちゃいますけれど、一部を残して臣籍降下するわけです。最

          つれづれ!光る君へ!「第六回 二人の才女」

          つれづれ『光る君へ』~第五回~

          ※今週からタイトル変えてみた。 毎週、毎週、盛沢山!の『光る君へ』ですね。平安時代のオリジナルストーリー面白き! と、とりあえず、ここから行っていいですか~ 道綱の母~~~~~!!!! さて、道綱の母は本編でも言ってましたけど、『蜻蛉日記』の作者ですね。兼家の妻の一人で道綱を産んでますね。兼家さんには何人か妻がいて、あちこち通ったり子どもが出来たりした後、東三条邸に時姫を迎えた感じですね。なにせ、時姫にはちょうどいい年ごろの娘がいましたからね。 そんで書いたのが『蜻蛉日記

          つれづれ『光る君へ』~第五回~

          『光る君へ』を楽しんで見る~第4回

          さあ、第四話見ました。 今週も盛りだくさんでしたね。歴史の隙間(事実はあったとしてもなんでこうなったのか)の埋め方が面白いな~と思っていました。 謎の男は忍者じゃなくて義賊だったね!「貴族の家から盗んで金に換えて貧しい人に配っている人がいるそうですよ!」と世事に詳しいまひろ。 そんな噂話になっているとは。火つけ強盗なのかと思ってドキドキしちゃいましたよ。 義賊ねええ。貴族の家に忍びこむから詳しいんだよね、という設定ということで。 ううむ。 倫子さまの元に通うまひろ お姫様を

          『光る君へ』を楽しんで見る~第4回

          『光る君へ』を楽しんでみた~第三話~

          三回目終わりましたね。 え?こんな感じ?!がいっぱいの第三話でした! ①雨夜の品定め 女房たちから投げ入れられる文!様々な色があっておお。こんな感じだったのね、と喜んでしまった。色とりどりで素敵でしたね。 というこの場面は雨夜の品定め、と『源氏物語』で言われている場面のオマージュでしょうね。『源氏』では手紙をみせあいっこするのではなく、源氏に山ほど届いた手紙を頭中将なんかの悪友がやってきて、あれこれ見てこれは誰だな!とかやってるんだけどね、さすがに大河ではやらないわな。歌を

          『光る君へ』を楽しんでみた~第三話~

          読書感想文『月と日の后』冲方丁

          父、藤原道長が栄華を極めていく様子、そして(たぶん)摂関政治が衰退していくところを見続けた国母、彰子の一代記です。 「この世をばわが世とぞ思ふ望月のかけたることもなしと思えば」 有名すぎるほど有名なこの歌を御簾の向こうで聞いた彰子は苦笑いをするところからこのお話は始まります。 自身を誇らしげにしている父を見て、女を排除しようとしている、彰子はそう感じます。そして、そうはさせない、とも。 ここでもうぐぐっとひきつけられてしまいました。 彰子といえば12歳で一条天皇の后として入内

          読書感想文『月と日の后』冲方丁

          『光る君へ』を楽しんでみたvol.2

          第二話を見ましたよ。史実が…とかいろいろありますけれど、楽しめる大河だな! では私が個人的におおっ!とひっかかったポイントを見ていきましょう! 「めぐりあい」 タイトル~!予告とか全然見てないので、てっきり一話に一和歌だと思ってましたよ。 「めぐりあひて見しやそれともわかぬまに雲がくれにし夜半の月かな」ですね。よく考えたら、「めぐりあひ」から始まる和歌って、これしか知らない。すごい言葉のチョイスなのでは、なんて改めて思うのでした。 裳着! 984年に裳着で15歳だそうです

          『光る君へ』を楽しんでみたvol.2

          『光る君へ』を楽しんでみるvol.1

          「めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな」 百人一首でもおなじみ、紫式部の和歌ですね。友人との慌ただしい再会を月に託して惜しんだ歌です。 この歌には詞書があって、それにはこうあります。 「はやくよりわらはともだちに侍りける人の、としごろへてゆきあひたる、ほのかにて、七月十日の比、月にきほひてかへり侍りければ」 幼馴染に長い年月を経て、偶然行き逢ったけれど、その人だとはっきりみわけることもできないようなうちに分かれてしまった。あたかも7月10日の

          『光る君へ』を楽しんでみるvol.1