香月紫帆

初めまして。 ⭐古典文学と文化、芸術をつなげて楽しむ活動をしています。 ⭐楽しく気軽…

香月紫帆

初めまして。 ⭐古典文学と文化、芸術をつなげて楽しむ活動をしています。 ⭐楽しく気軽に美術館、博物館を紹介します。 ⭐地域密着型博物館元・キュレーター ⭐️ https://lit.link/Kubohiro

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  • ざっくり!源氏物語

    源氏物語を「ざっくり」「さっくり」友だちの出来事のように語ります。 Instagramでやっているシリーズです。 源氏物語の内容だけではなくて、当時の風物、香りについてもオタク的に語っていきます。

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    日本の伝統的な香りについていろいろコラムを書いています。

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つれづれ!『光る君へ』23回

周明、日本語ぺらぺらでした~ちゃんちゃん。 通事がいなくなって周明in!そう来たか! 対馬出身という周明に「日本人だね」とまひろ。 ええとそうだっけ?住んでいる人にそういう意識あったかなあ。というのは少し疑問。国、って意識あったんかな。(例えば大和の国の人、とか、駿河の人とか、相模の人、とかそういう意識の方が強くあったと思うんだけどな) 周明とのトークで交易品に「貂の毛皮」が出てきましたね。『源氏物語』で末摘花が羽織っていたという黒貂の毛皮でおなじみです。(うきうき) 末

    • つれづれ!『光る君へ』22回

      越前編、火サス展開でございました。その割にあっさり解決してえええっ!その展開?!となりましたが。(余談です) まひろさん、越前に行って肉食女子になってます?積極的に話しかけまくる…(私の中ではいまだ、まひろと紫式部がつながらぬ) てっきり周明がぐいぐい来て友人になるんだと思ってました。 お、宋人たちは香料を持ってきてますね。沈香、甘松、丁子、甲香、桂皮、陳皮、などなどなどなど。 沈香は新しく輸入されたものより、古く家に伝わるものの方がものがいい、と光源氏が語っていましたが、

      • つれづれ!『光る君へ』21回

        視聴がつらくて進まない!中関白家推しです。こんにちは。張り切っていきましょう! 定子が髪を切りました。あんなにざくざく切らなくても、ちょっとでも切ったらそれは出家と言われていて、なにも定子がそんな責任取らなくても…というふうなイメージを持つのだけど、(というか小右記には「いやはやとんでもねえことをした」風に書いてあるので)定子のいた邸(二条邸)は伊周と隆家が立てこもり、そのまわりを庶民が取り囲み、あの態度の悪い(というか荒くれものみたいな検非違使が家の中を荒らしてまわり…と

        • つれづれ!『光る君へ』20回

          中関白家推しを削ってくるなあ。しばらくはまだ、我慢!! がんばれ、俺。 さて。20話ですね。衝撃のまひろ&ききょうのコントコーナー… あの二条邸は例の事件の時、庶民の皆さんが見物に来て十重二十重だったらしいですから、まひろききょうコンビ並みに偽装しなくても、入れたよね…(今だと野次馬が家の外に十重二十重、となっていてもそこまでは恐ろしくないと思いますが、定子や高階貴子とっては本気で「やばいのがきた!!」という感じだったと思います。あ、ドラマの中では庶民感覚を持っている紫式部だ

        つれづれ!『光る君へ』23回

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          つれづれ!『光る君へ』19回

          月日の流れるのは早く、自分のイベントなどしているうちにまだ19回を進んでいるつれづれ!でございます。 イベントというのは、源氏絵巻を見ながら源氏物語をお喋りして、香りを楽しむという会なんですけど、しゃべっている私が一番楽しい、っていう誰得イベントw かつて、お姫様たちは絵巻をひろげ、それを囲んであれこれお喋りしたものだそうで、「物語絵巻」っていうのは、絵とそれにあわせた文章が書いてあるものなんです。 絵パートと文章パートが交互になっていて、それをくるくる巻いてあるのが絵巻物。

          つれづれ!『光る君へ』19回

          つれづれ!『光る君へ』第17回

          先日の『光る君へ』のあとの時間、『古典対話』をいたしまして、大変面白かったです! 清少納言と『枕草子』の人気がすごかったです。 清少納言は草葉の陰で喜んでいることでしょう。なぜって、「ここに素晴らしいものがあったの!!」ということを全身全霊で書いたものが『枕草子』だと私は思っているので。 さて、今回の『光る君へ』の感想行きましょう。 道隆さま熱演でした!!伊周に、関白を!!!!と言っていましたが、ほんと、お父さん長生きしないと息子に政権を移譲できないのよ…(そこでいうと兼

          つれづれ!『光る君へ』第17回

          つれづれ!『光る君へ』第16回

          いよいよ追い付いちゃう!『光る君へ』第16話、 石山寺で道綱母と出会うまひろでした。石山寺は紫式部が『源氏物語』の着想を得たともいわれている場所ですから、そういった意味もあるのかな。 道綱母と会ったことはないとおもいますけれど、『蜻蛉日記』は読んでいた。こういった文学がどう流布していたのか考えるとわくわく楽しみになりますね!! コピー機もスクショもない当時ですから、みんな手で書き写していたわけですよね。しかもすっごい早かったといいます。これは文章だけではなく、絵の場合もです。

          つれづれ!『光る君へ』第16回

          つれづれ!『光る君へ』第15回

          さて一週間遅れの徒然思うままに感想を書きなぐる…『光る君へ』第15回「おごれる者たち」ですけれども。 一条天皇大きくなったな~~ なんか、この大河ドラマは中関白家にブーメランかましまくってますけれど、何か恨みでもあるのか…あ、史実だった! 職御曹司に行く詮子。すっごおおおおおおい怒っていましたけれど、ほんとは仲良しです。 中関白家だって、権力の源泉は詮子ですから。だいじだいじなんです。 とはいえ、詮子がかわいがっていたのは道長で、それは接触機会が多かったからでは?っていう

          つれづれ!『光る君へ』第15回

          つれづれ!『光る君へ』第14話

          14話、『星落ちてなお』のつれづれ感想です。 あらら。兼家出家しましたね。 出家したのが5月でなくなったのが7月隠居したはいいけど、なかなか権力の移譲は難しいんだな~ そんなこんなで、道隆の独裁始まる。中関白家推しとしては、うまくやってくれ!!とにかく「長生き一番」お前は酒をヤメロ!と思ってしまうのだけど、言ってもしょうがない。。。史実だからね。 さて、定子が中宮になったのは10月。皇后と中宮が並び立つのは前代未聞というか、この時、后は3人いたんです。 で、前例がないと。

          つれづれ!『光る君へ』第14話

          つれづれ!『光る君へ』第13回

          どうも。こんにちは。一週間遅れの感想、『光る君へ』第13回「進むべき道」の感想です。よろしくお願いします! 中関白家の日常が描かれましたね。 推しの多い中関白家。自滅男と界隈で言われる伊周も、三浦翔平さんが演じるとイケメンお調子者感が出てなかなかよろしい。 明るくていつも笑いが絶えない中関白家。定子が伊周の恋文(下書き)を破ってしまいますが、人の恋文、みんな普通に見ますので、別に定子にデリカシーがないわけではありません。 例えば伊周がどっかの姫に恋文を贈るとしましょう。 伊

          つれづれ!『光る君へ』第13回

          つれづれ!「光る君へ」第12回

          一週間遅れの雑感「光る君へ」ですけれど、毎週いろんなことがあるねえ。ほんと。面白い。来週はとうとう定子さま登場では?わくわく!! ①道長の結婚 とうとう、道長は倫子の家に婿入りしました。土御門邸を見て「広くていいおうち」と言っていましたが、お前の家じゃん、というツッコミをしちゃいましたよね。道長はのちのち土御門殿、と呼ばれるんで。 倫子の結婚について父より母のほうがプッシュしたというのも『栄花物語』に残っています。 『栄花物語』は宇多天皇の即位から堀河天皇までの15代200

          つれづれ!「光る君へ」第12回

          つれづれ!『光る君へ』第11話

          出遅れ!!『光る君へ』ですが、第11話のあれこれ。さくさく行ってみよ!! ①まひろは兼家に会えるのか。 前回高笑い平安京の主だった兼家ですけども、わざわざまひろに会ってくれていいやつでしたね!!いやマジで。 父はまた貧乏生活へ…! そして、案外悪いやつというよりは、フェアな人だなあと思っちゃいましたよね。 倫子に「あなたが会えるようん立場の方じゃない」って、ほんとそうだよね… まあ、まひろが動かないと場面が進まないあらしょうがないんですけどね。 これはただの感想。 ②花山

          つれづれ!『光る君へ』第11話

          つれづれ!『光る君へ』第10回

          こんにちは!どうも。 いろいろ遅くてすみません!!これから五月雨で追いつきますよ!! いやはや、花山天皇出家いたしましたね。 ①花山天皇の出家など 寛和の変が起きましたね。今回のドラマでは安倍晴明がかなり策略に関わっていました。『大鏡』をベースに兼家の策略(そういえば最後のパパの高笑い、ヤバかったですね。)にはまって出家コースでした。花山天皇の出家と道長まひろのラブロマンスに挟まれて、なんか感情が変になりましたよね。 「すれ違い」ではなかったのか!と思ったけど、この日の二人

          つれづれ!『光る君へ』第10回

          つれづれ!『光る君へ』第9回

          今週もオリジナルストーリーな『光る君へ』… お話としては、花山天皇が兼道を信じ、安倍晴明と兼家パパはやっぱり結託していて、お兄さん道隆はおののいて、詮子はマジびびり、道長は「自分のせいでひとがしぬ」という体験をし、まひろはまたもや父為時に「お前が男ならなあ」と言われ、実資は妻に日記を書けと言われ、そういえば女衒を求められていましたね。それにしても、帝に女御をお世話するのは蔵人頭の仕事じゃないと思うの… そして、直秀のあっけない最期。 道長とまひろが直接(下男を通して)連絡が取

          つれづれ!『光る君へ』第9回

          つれづれ!『光る君へ』第8回

          『光る君へ』の思ったこと感じたことを徒然に語ります。 今週は感想がうすっぺらいけど、それはオリジナルストーリーすぎるから…お話はとても面白かったけどね!! ではまいります! ①直秀、ほんとに誰の子問題 道長を「兄上」と呼び、東三条殿を下見し、まひろに「俺と行くか」とかいう直秀。衣装がちゃんと板についていることといい、(ほんものの庶民はそんなん無理だし)ほんとうは貴族の子弟説がますます信ぴょう性を帯びてきました。ていうか、日焼け度合いでふつうわかるよね、と思いますが、この世

          つれづれ!『光る君へ』第8回

          つれづれ!『光る君へ』第七回

          もう、土曜日。明日第八話じゃないか~~~ ということで、今週の「光る君へ」感想です。 ①直秀の正体 打毬に直秀を突然参加させる道長。直秀も突然連れてこられてこれができるってことは貴族の末席にいるものである、(没落貴族である)的な調査が済んでいるのかな。という邪推。まんざら弟っていうのも口からでまかせではないのかも。(源氏物語でいう近江の君ポジション。近江の君は) 藤原保輔(袴垂)がモデルになっているようですが、本物のほうは別に義賊じゃないし、今昔物語なんかで面白おかしく描か

          つれづれ!『光る君へ』第七回